美学生インタビューInterview
高2の時にスマホを捨てました!
青山学院大学に進学した理由を教えてください。
富山出身で当初は憧れの先輩が進学していた関西の国立大学を目指して勉強していたのですが、思うような結果が出せなかったんです。そこで、東京への憧れもあり、合格していた青山学院大学に進学を決めました。青学はミスコンも有名でキラキラしたイメージが強かったです。
国立大学を目指していたということは、高校時代の勉強量は相当でしたよね。
高校は県内で1位、2位くらいの進学校でした。たくさん勉強してある程度上位に行けても、周りにはそれ以上できる人がいたので思うように成績が伸びないことが多かったです。勉強に集中するために高2の時にスマホを捨てたこともありました!
スマホを捨てたんですか?!
結構周りもそんな感じだったので当時はあまり辛くなかったです。今だったら嫌ですけどね(笑)息抜きはとにかく友達と喋ることでした。
想像できないです……。青山学院大学に進学が決まった時はどんな気持ちでしたか?
嬉しかったですよ!東京に行きたい気持ちはずっと持っていましたし、ワクワク感でいっぱいでした。
でも、両親は私が東京に行くことに反対していたので、そのことで生まれて初めて両親と1週間くらい喧嘩をしました。
それはまた大変でしたね。どのように説得したんですか?
「必ず結果を残して帰ってくる。」と、とにかく熱意を伝えました。学校生活を充実させることとか、アナウンサーになるという夢を叶えるための努力は怠らないということで説得しましたね。
上京後もご両親とは連絡を取り合っているんですか?
今は週に4回くらい電話しています(笑)ご飯を食べながら、その日にあったこととかをこまめに報告しています。
仲良しに戻れたんですね!ご飯は自炊してるんですか?
はい!料理めっちゃ好きなんですよ!作った料理を紹介する用のインスタグラムのアカウントも作ってるくらいです。
ご飯屋さんみたいですね……!料理のどんなところが好きなんですか?
料理をすることそのものというより、考えた献立が完成していく過程が好きなんです。盛り付け重視でやっていますね。一品だけにこだわらず、いくつか作って食卓に並んだ時に作品のようになるのが毎回楽しいです!
伝わるコミュニケーションを大切に
先ほど夢はアナウンサーとおっしゃっていましたね。
まだ「絶対になるぞ!」というほどしっかりと決心しているわけではないのですが、自分の言葉や行動で人に影響を与えられる仕事に就きたいと考えているので、それに当てはまるのはアナウンサーかなと思っています。
夢を叶えるために今、努力していることはありますか?
「Voicy」というボイスメディアの公式経済総合ニュースでパーソナリティを務めています。月曜から土曜の毎朝7時にアナウンサーを目指す大学生が経済ニュースをお届けするチャンネルで、私は水曜日担当として今年の2月から参加しました!
準備されている原稿を読むことに加えて、番組の最後に「ゆいゆいの今日の気になる!」というフリートークをしているのですが、その原稿はいつも自分で調べて用意しています。
自分で用意するのは大変ではないですか?
大変だけど毎回楽しいです!フリートークはその日自分が読むニュースの中から好きなトピックを選んで作成しているのですが、ニュースに対しての自分の感想はもちろん、30秒~40秒ほどの短いニュースの原稿では伝えきれない部分をプラスアルファで伝えることを意識しています。
例えば、ある日「だるまが広島県の三原駅に100個設置された」というニュースを読むことがありました。経済ニュース中心の番組なのにどうしてこのニュースがあるんだろう?と疑問に思って調べてみたら、転んでも起き上がるだるまをコロナ禍の経済に例えていたんです!何回転んでも、経済は元に戻れるぞってことなんですね。
でも、その説明がニュースの原稿にはなかったのでフリートークで話しました。ニュースをリスナーの皆さんによりわかりやすく伝えることができたと思います。
今週の放送です!ぜひお聞きください♪
2/17(水)ワクチン接種開始、暴風雪警戒、東京五輪全面支持 – Voicy公式経済総合ニュース https://t.co/nafKS9LFpn#Voicy
— 吉國唯 (@yui__yoshikuni) February 17, 2021
ニュースに向き合うことが大切なんですね。
そうですね。原稿として送られてきたニュースをただ読むだけにはしたくないんです。なんとなくで調べて読むフリートークではなく、一つひとつに私の意見や思いを込めてやることでより伝わりやすくなると思います。
アナウンススクールにも通っているのですが、そこで「伝えるコミュニケーションではなく、伝わるコミュニケーションが大切」と教わることがありました。原稿を読むときは論点をハッキリさせて、どういうことを伝えたいのかを考えながら取り組んでいます!
「伝わるコミュニケーション」を実感したことはありましたか?
以前、成人式延期のニュースを読むことがあったのですが、私の成人式も新型コロナウイルスの影響でなくなってしまったので、延期になってしまった方々の喪失感は人一倍分かりました。
なので、とあるアナウンサーの方がテレビでおっしゃっていた「コロナ禍で経験したことは人を思いやる上で重要なことです。上手くいかないことがあっても誰かを批判することなく、助け合える人間になってください。」という言葉を紹介してフリートークをしました。私自身その言葉がすごく励みになったので、リスナーの皆さんにも届いてると嬉しいです。
今週もぜひお聞きください!♪
2/24(水)累計11万人超、祝賀行事、震災10年 – Voicy公式経済総合ニュース https://t.co/XGjT1c1iHX#Voicy
— 吉國唯 (@yui__yoshikuni) February 24, 2021
アナウンサーはリレーのアンカー的存在
今後アナウンサーを目指すにあたって課題だと感じることはありますか?
Voicyのフリートークみたいに考えて言葉を発することは好きなのですが、瞬発的な受け答えが苦手なので、克服したいですね。
アナウンサーにとって不可欠な能力ですね……。
そうなんです。克服のきっかけになればと思い、最近、『賢者の選択』(BS12・サンテレビ)というテレビ番組で司会のアシスタントを始めました。会社の社長さんへのインタビューを通して、会社の活動や発展の秘訣をお聞きするといった内容で、そこで瞬発力を鍛えている途中といった感じですね。
第一線で活躍される方に質問をするのは難しそうです。
会社のことなど、調べられることはとことん調べてから収録に臨むようにしています。ただ、私はあくまで学生のアシスタントなので、背伸びして分かっているように話すのではなく、初歩的なことを聞くように心がけていますね。専門的なことは司会者の方が聞きますし、視聴者目線で気になることを聞くのが私の立場だと思っています。
実際にテレビ番組の現場に足を踏み入れてみてどうですか?
テレビ番組の裏側を見るのが初めてで関わっている人の多さに驚きました!重たいカメラを持ってくれているカメラマンさん、綺麗に映るようにライトを動かしてくれる照明さん、何時間も番組について考えてくれたディレクターさんなど、そういったスタッフさんの努力の最後にリレーのアンカーのバトンのような形でアナウンサーは存在しているのだと知りました。ただ華やかなだけではなく、たくさんの人の気持ちを背負って出る責任感を持つことができたと思います。
Voicyにテレビ番組にと積極的に活動していますが、周りの反応はどうですか?
テレビの方は先日収録したばかりで放送はまだなのですが、Voicyの方は友達や家族が聞いてくれて感想をくれています。私は大事なところを「ほんっとうに!」と強調するのですが、そうすると「今日のフリートーク、気持ちがすごく伝わってきたよ。」と直接反応が来て、上手く伝えられたことがわかるので助かっています(笑)
また、両親と電話した時に「東京に行って良かったね。」と言われて、もうそれがすごく嬉しかったです。これだけチャンスに恵まれたのは、やっぱり東京という場所にいることも理由の一つだと思うので。
アナウンサーになったらどのような番組に出たいですか?
『バナナマンのせっかくグルメ!!(TBS)』のようなほっこりする、お茶の間に愛される番組に出たいです!でも、報道番組のように真面目な番組にも興味があるので、オールマイティに活躍したいですね。
アナウンサーとしてだけではなく、こういう生き方をしたいという目標はありますか?
1人でも生きていけるくらいに強い、自立した女性になりたいです。昔は「早く結婚して、子供を産んで家庭を持ちたい」と考えていましたが、大学生になって将来のことを真剣に考えたときに、仕事のできる女性ってカッコいいなと思うようになりました。
結婚したくないとか子どもはいらないというわけではなくて、子どもが「習い事がしたい。」「留学がしたい。」と言ったときに快く送り出せるようにしっかりと働きたいですね。ちゃんと働いて自立して、30歳までに結婚できたら嬉しいです!(笑)