美学生インタビューInterview
勉強を始めたのは、欲しいものを手に入れるため
東京大学に現役で合格していますよね!いつから東大を目指し始めたんですか?
幼い頃から「東大は日本で一番頭の良い大学」というイメージがあったため、何となく憧れを抱いていました。ぼんやりと志望校として意識するようになったのは中学3年生の時ですね。東大合格が現実的に見てどれくらい難しいかわからないけれど、目指せるなら目指したいと思い始めました。
私は高校受験の時、都内で一番の高校を受験したかったんです。でも、家族に都内の高校に行くことを反対されてしまって……。結局、千葉県の高校を受験することになりました。当時は塾にも入れなかったし、都内の高校に通いたかった私にとって受験は思うようにいきませんでした。
だからこそ、高校生からは塾に入り、きちんと大学受験の準備をして東大に受かりたいと思ったんです!
勉強に関して「一番になりたい」という強い想いを感じました。
「一番」にこだわりはありますね。もしかすると母の教育が影響しているかもしれません。昔から「欲しいものを手に入れたかったら、まずは勉強を頑張りなさい。」と言われてきました。
中学1年生の時、それまでずっとガラケーを持っていたんですけど、どうしてもスマホが欲しくて。その時も「定期テストで学年一位になったら買ってあげるよ。」と言われて、そのために必死で勉強しました(笑)
「一番」という目に見える結果が出ることが楽しいですし、何より家族が喜んでくれることが嬉しかったんです。
でも、「一番」って簡単に得られる成果じゃないですよね。
中学生の時は「一番」に届かず二番になった悔しい記憶もあります。高校に入学したての頃なんて、高校がそこそこの進学校だったこともあり、中学生の時と同じ程度しか勉強していなかったら350人中300位台で、全国偏差値が58、校内偏差値が39という成績をとったこともありました。
この悔しさと「絶対に東大に入りたい!」という熱意を持って、ギリギリ合格ではなく絶対に合格できるよう、高校1年生の終わり頃から受験勉強を始め、それから約2年間は計画的にコツコツと勉強していきました。
@karin_smg @aiueosan12345 への返信 高1の12月に東大を目指し始めて約2年✏️#大学生 #大学受験 #受験勉強 #東大 #模試 #おすすめ #fyp ♬ オリジナル楽曲 _brass – MOS
遊びより、スマホより、成果が欲しい!
全国偏差値58から東大合格まで学力を上げたということは、いわゆる「逆転合格」ですね?!
私の高校から東大に現役合格する人は毎年1、2人くらい、しかも全員文系で理系の合格者は一人もいませんでした。私の代の現役合格者は3人だったので、高校入学当初の成績から考えると「逆転合格」って言えるかもしれないですね(笑)
大学受験に向けて勉強を始めてから2年間、常に“逆算”して勉強の計画を立てていました。例えば、いつまでにどの参考書を終わらせるか、そのために一日に何ページ進めるのか、ということをスケジュール帳に書いていました。
自己分析もして、私の場合、授業を聞くよりも教科書を読んで文字で理解する方が一番内容が頭に入ってくることに気づいたんです。授業でわからなかった部分も、教科書をよく読んでから問題に取り組んでみると意外と解けるんですよね。
このことに気づいてからは、成績も順調に伸びて学年10位以内に入るようになりました。それから自分のペースで教科書の内容を勉強していたら、数学は高校1年生の間に高校2年生の範囲まで学習し終えました!やり始めたら止まらなくなっちゃうんです(笑)
成功には“逆算”思考が有効ですよね。とはいえ、自分で考えて逆算し、プラン通りに物事を進めることって難しいと思います。勉強が苦になることはありませんでしたか?
もちろん、高校3年生の時は成績が常に右肩上がりというわけではありませんでした。コツコツ勉強しているのに思うように成績が上がらないこともあり、その時は少し嫌だなって思ったり(笑)
でも、どうしても東大に合格したかったので高校1年生の終わり頃からは毎日7〜8時間ほど勉強するようにしました。それに、 なんだかんだで問題を解くことって面白いんですよね。だから勉強が苦になることはほとんどありませんでした。
あと、これは性格によると思うんですけど、私の場合、ご褒美があるとむしろ頑張れないんです。例えば「1週間勉強を頑張ったら日曜日は遊びに行くぞ!」と決めてしまうと、勉強中に遊びに行くことばかり考えてしまうんです(笑)
100%勉強に集中する方が学習の質が上がって楽しくなると気づいてからは、基本ご褒美は一切なしにしていました。というよりも、勉強で得られた成果やみんなから褒めてもらえることが最高のご褒美になっていましたね!
スマホがあるとずっと見てしまうので、中学1年生の時あれほど欲しがっていたスマホも、高校2年生の頃には解約しました。私、自分には厳しいんですけど目の前の誘惑には弱いタイプなんです(笑)もちろん、大学生になった今はスマホを持っていますよ!
「すごい!」という言葉しか出てきません……。合格した時はどんな気持ちでしたか?
私自身の率直な気持ちとしては、「ホッとした」に近いと思います。
私は物事をポジティブに考えるタイプなので、「落ちるかもしれない」ということはほとんど考えたことはなかったんです。ただ、入試当日、理科の試験を受けている時に一度だけ不合格が頭をよぎったんですよ。
実は、理科の試験で10年に一度出るか出ないか、というほど滅多に出題されない分野があって、私が受験した年に限って20点分も出題されたんです。私はその分野を全く勉強していなかったので、問題を見たその瞬間、もしかしたら落ちるかも……」と考えちゃいましたね。でも、ミスしても合格できるように“逆算”して勉強してきたという自信があったので、すぐに気持ちを切り替えました。
それと合格発表の時、母が泣いて喜んでくれたんです。その姿がすごく印象的で感動しました。
TikTokでの「ガリ勉エピソード」が大反響!実はこれも“逆算”……?
高校時代、目標に向かって努力してきたことが伝わってきました。大学生の今、何か新たな目標はありますか?
次の目標はまだ模索中なんです。就職についてはまだわからないことばかりなので、入りたい会社を見つけて、入るために何をするべきか調べようと思っています。TOEICも受けないといけないのかな、と思ったり。
東大生であることを生かした情報発信には挑戦してみたいですね。高校1年生の時から受験のモチベーションになるような憧れの東大生を見つけようと思って、合格体験記や東大生YouTuber、ミス東大コンテストに注目していたんですよ。自分の周りに東大受験を経験した人がいない環境でそんな先輩方がとても参考になったので、私も同じような境遇の受験生に東大受験などの情報を発信したいです。
ミスコンにも注目していたんですね!
ぼんやりと憧れているだけですけどね(笑)でも、もしミスコン出場を目指すなら認知度が高い方が良いと思って、TikTokを始めました!
ここでもやっぱり“逆算”しているんですね!
あ、本当だ。逆算していますね(笑)
TikTokの投稿、バスっていますよね。
ガリ勉エピソードの投稿がバズりました。ただ踊っているだけではなかなかバズらないと思ったので、自分ならではの勉強に関するエピソードや「東大あるある」などの文字を入れて投稿したらすごく反響がありました!
@karin_smg みんなのガリ勉エピソード聞かせて☺️✏️ #大学受験 #高校生活 #おすすめ #勉強 #03 ♬ オリジナル楽曲 – もか☁️🍈
TikTokを見てインスタグラムをフォローしてくださった方もたくさんいて、始める前と比べてフォロワー数が倍になりました!東大を目指す高校生から「花鈴さんを目標にして勉強頑張ります!」というコメントをもらえた時はすごく嬉しかったです。これからも投稿を頑張ろうと思えましたね。