美学生インタビューInterview
高校生でミス・インターナショナルのファイナリストに
大きなミスコンに出場経験があるということですが、今までにどんなコンテストに出ましたか?
高校3年生の時に『ミス・インターナショナル』、大学生になってからは『ミス・ジャパン』に出場しました。
ミス・インターナショナルは聞いたことあります。有名ですね。
このコンテストは世界三大ミスコンの一つに数えられる規模の大きなもので、女性が活躍できる場を作ろうってコンテストなんですが、過去に友達のお姉ちゃんがエントリーしていて、その姿を見て私も挑戦したいなって思ったんです。
応募してまずは面接があるわけですよね?
面接やカメラテストがあります。それに受かったら後日、ウォーキングやポージングの審査やそれに向けてのレッスンを受けられます。東京での開催だったので私はあまり参加できなかったんですけど、中には会社を辞めてこれに専念するって方もいました。
そこまでする人もいるんですね。レッスンはウォーキングやポージング以外にもあるんですか?
メイクのやり方や話し方、あと自己分析もありました。現在、過去、未来、自分がこれまでどんなことをしてきたか、これからどんな風になりたいか。内面磨きですね。
実際に参加して大変だったことはありましたか?
体型維持です。私、食べることがめっちゃ好きで止まらないんですよ。高校生だったからかもしれないですがつい夜中に食べちゃったり。自分でコントロールするのが難しかったです。あとは、あんまり関西弁を出したらダメだったんですけど、学校行っても家帰ってもみんな関西弁なので標準語を話すのが大変でした。
でも、審査が進んでいくと他の参加者と会う機会があって、普通に生きていたら知り合えない人たちと出会えたのはすごく素敵でした。私は今までコンテストやメディアに出るってことは思い描いてなかったんですけど、そういう分野で活躍したいって人がいっぱいいて刺激を受けましたね。大人と話すことも増えてあまり人前で緊張しなくなりましたし、大きな経験になったなって思います。
このコンテスト、参加者はどれくらいで茉鈴さんはどんな結果だったんですか?
参加者数はわからないですけどエントリーは3000人から5000人ほどいるみたいで、最後の20人に選ばれるところまで行ったんですよ。
行ったんですけど、私は京都女子高等学校に通っていて学校が芸能活動をあまり推奨してなくて。立命館大学の指定校推薦も決まっていたからそれが変わってしまうと怖いなと思ってそれ以上の活動は断念しちゃいました。
厳しい高校なんですね。途中で辞退するのは残念ですね。
その時、私は18歳の最年少で25歳くらいまで参加できるって書いてあったから、じゃあ今度でいいかって感じでした。ミスコンは楽しくて、刺激があったんですけど、それよりも高校に入った時からずっと立命館大学に行きたくって勉強してきたので、そこに行けなくなる可能性があるって方が私の中では大事件だったんです。だから進学して落ち着いてからもう1回やろうって思いました。
京都代表に選ばれるも自信喪失
それで次に出場したのがミス・ジャパンなんですね。
こちらは1回目の開催で未知のコンテストだったんですけど、47の都道府県からそれぞれ1人が代表に選ばれて、最後の日本大会でミス・ジャパンが選ばれます。
私はまず京都大会に出たんですけど審査が結構長くて面接が4、5回、カメラテスト、ウォーキングやポージングを見てもらって、後日電話で「京都代表として出てください。」って言われました。
代表になったのはすごいですね。自分の自信にもなったんじゃないですか?
それが、他の人には自分にはない何かがあるって感じてしまって、だんだんと自信を失ってしまいました。どうやってライバルに差を付けるかを考えていると、どんどん自分のダメな部分を見つけてしまうんです。
私の場合、関西弁もなかなか治せなくてもっと綺麗な話し方ができたら好印象なのになとか、他のファイナリストの方たちと一緒になったときは、休憩中でも鏡の前でずっと熱心にポージングの練習をされている人がいて、そういう誰も見てない所でも目標に向かって頑張ってる姿はカッコよかったですし、圧倒されました。
まさに自分との闘いですね。どうやってモチベーションを維持していましたか?
好きなことをして一瞬忘れる、じゃないですけど、楽しいことがあったら頑張れると思うのでおいしい物を食べに行ったり、愛犬とお散歩行ったり、普段の私生活の中で楽しいことを見つけて気持ちをリセットしてました。些細なことかもしれませんが、そういうことでまた明日も頑張ろうって。
あと、私すごく負けず嫌いなんですけど、他のファイナリストやテレビで見てすごいなって思った人の真似をして、どうしたら自分の幅が広がるか、好印象になるかをずっと考えてました。
そうしてるうちに、いよいよ最後の日本大会ですよね。
東京で開かれるんですけど一般の人がたくさんいる会場ではなくて、1つのテーブルを5人くらいで囲んでいたのでお客さんは全部で50人くらいでした。それとは別に審査員が前に並んでいて、有名人ではデヴィ婦人がいらっしゃいました。
最終発表の場ですが緊張しなかったですか?
しましたよ。あんなにライトで照らされることってないので。まず名前を呼ばれて1人でウォーキングなんですけど足がもうガクガクで。その後の自己PRや質疑応答も、その場に立つとなかなか言葉が出てこないんですよね。
事前に色々と考えてはいましたが、「最近注目しているニュースは何ですか?」「それについてどう思いますか?」っていう感じの質問があって、自分の考えを言語化するのってすごく難しい。喋ってるうちに何を言いたかったんだろうって。思い通りに話せず悔しかったですね。
結果はどうでしたか?
グランプリ1人が選ばれるんですけど、東京代表で出ていた土屋太鳳ちゃんのお姉ちゃんに決まりました。
一番に選ばれるのは難しいですね。
でも、頑張ってよかったなって思いました。そこまでの過程は色々なことがあったし、自信がなくなった時もあったけど、成長できたなって感じです。この経験を踏まえてまた違うことに繋げていけたらいいなって思いました。
サバサバした性格というか、引きずらないんですね。
そうですね、引きずらないタイプです。それまで東京にもあまり行けなかったので、最後は憧れの都会!来れてよかった!って気持ちでした(笑)
それ以降、何かコンテストには出ましたか?
いえ、出てないです。大学のミスコンは去年ちょっと考えたんですけど、新型コロナが流行っていたので。
今年のミスキャンパス立命館のファイナリストを見ると4回生で出てる人もいたので、来年落ち着いていたらエントリーしてみようかなっていうのはあります。
目指すは経営者?お母さんのようなキャリアウーマンになりたい!
では、現在頑張ってることって何かありますか?
ミスコンが終わった後はアルバイトをたくさんしていて。カフェだったり、塾の先生だったり、幼稚園の先生をしてました。
幼稚園の先生ですか?バイトで?
あるんですよ。賢い幼稚園児の学校があって、そこで勉強を教えてあげたりとか。掛け算とか割り算をするんですよ、4歳5歳で。めっちゃ賢くないですか? 漢字も書けるし英語もめっちゃ喋るんですよ。お母さんお父さんが面接練習をしに来たりとかもするんです、幼稚園に。すごいなと思って。
あと今はスポーツジムとパン屋さんでも働いてます。
それぞれこのバイトを始めた理由とかあるんですか?
スポーツジムは、運動するのが好きでどんな仕事をしてるのか知りたくなって入ったんですね。受付や掃除の他、インストラクターの方と一緒にレッスンの準備をしたりマシンジムの使い方のご案内をしてます。お客さんがと一緒に体重管理表を見て、どうやったら上手くなりたい体型になれるかサポートしたりもするんですよ。
自分の身体も鍛えたりするんですか?
スポーツジムのスタッフみたいになりたいって言う方も多いので、今も自分の体型維持をすっごく大切にしてます。「どのプロテインがいいですか?」とか「ご飯どうされてますか?」って聞かれるので何でも答えられるようにしてますし、私も実際にレッスンを受けたり、器具を使ってどの筋肉を動かして、どこに負荷がかかるのか勉強してます。
茉鈴さん自身が一番鍛えてる場所は?
一番はお尻です。大きい筋肉を動かすと代謝がアップするんです。それが太もも、お尻、背中の3つで女子の中で最近、大臀筋を鍛えるっていうのが流行ってるんですよ。お尻が上がってたらよくないですか?鍛えたら足が長く見えるんですよ。ジムに入ってくる方も皆さん興味を持たれていますね。
それにしてもホントに色々なバイトをやってますね。しかも業種がバラバラ。
接客ってすごく面白くって、今度はパン屋さんの話なんですけど、焼き時間に合わせて来られるお客さんがいて、もし出来あがりが遅れていたら嫌な思いをさせずにお待ちいただく対応だったり、電話で問い合わせを受けた商品が完売してた場合、もう買いに行きたくないって思われないような対応だったり、そういう気遣いを学べるんですよね。
お金を稼ぐこと以外も重視してるんですね。
これから就職した時のために社会勉強として、お客さんがどんなことを求めているか、お店が繁盛するにはどうしたらいいか、みたいなのを考えて働いてます。
実はお母さんが飲食店を経営してるので従業員さんへの指導を見たり、お客さんを大切にしてるって話をずっと聞いてきて、また行きたいなって思うお店を作るにはアルバイトもきちんとやらないといけないんだなって感じたんですよ。
バイト先は暇なとこがいいって言う友達もいるけど、色々な人と出会って話をして自分の価値観を広げたいので、時間を有意義に使いたいなって思ってるんです。
今日は色々とお聞きしましたが、最後にこの先どんな風な人になりたいか、目標などがあれば教えてください。
私、キャリアウーマンになりたくて。私のお母さん、仕事ばっかりして朝も早いし、夜も遅くって、小学校の時とかは家に帰るとお母さんが家にいる子がうらやましいなって思ってたんですけど、お店に行くと普段見ないような雰囲気でスタッフにアドバイスをして、“束ねてる”って感じがカッコいいなって思って、私もそういう風になりたいなって思ってます。
美学生プロフィールProfile
担当カメラマン・インタビュアーCameraman & Interviewer
井上 翔也
僕も昔から美学生図鑑の読者でした!美学生図鑑は1日1度見に来るだけで癒される、そんな場所です。美学生たちの煌めいた一瞬を皆様にお届けすることが出来るよう頑張ります!
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