【オールナイトフジコ特集】和智日菜子（立命館大学）

「どうせまた落とすんやろ？」自暴自棄の中、掴んだ番組出演

『オールナイトフジコ』の出演者オーディションに参加した経緯を教えてください。

昨年、ミスキャンパス立命館でグランプリを受賞したあとすぐに、AKB48の第18期生オーディションに参加したんです。20歳以下しか応募できないので、これはラストチャンスだ！と思って。

でも、最終審査で落ちてしまったんです。私にとって人生を懸けるくらいの強い気持ちで挑んだオーディションだったので、悔しくて悔しくて気持ちがどん底まで沈んでしまって……。そんな時に誘っていただいたのがオールナイトフジコのオーディションでした。

以前から芸能界に興味があったんですか？

小さい頃からテレビに出たいって思いが強くて、テレビへの憧れから独学で歌を勉強し始めました。とにかくカラオケが大好きで、中学3年の時にはテレビ東京の『THEカラオケ★バトル』のU-18歌うま甲子園にも出演しました。

ミスキャンパス立命館2022特集インタビュー記事より

ただ、幼い頃からレッスンを積んできた周りの子たちと違って私は特段歌が上手いわけでもなく、番組出演後にアンチに叩かれてしまって……一度は人前で歌うことから遠ざかったんです。

でも、夢を捨てきれなかったと。

はい。だけど、芸能界は甘いもんじゃないってわかってたし、いつまでも夢見てたらあかんなと思って。だから、AKBのオーディションは自分にとって最後の挑戦という気持ちで臨みました。これが駄目だったらもう芸能界は諦めよう、って。

オーディションの中では、「もしかしたらAKBになれるかも」「ワンチャンなるんじゃね？」って思えた瞬間もあったんです。期待する気持ちが強かった。だからこそ、落選したことがわかった時は、「ふーん、やっぱりそうか」「どうせ出来レースでしょ？」「もうええわ」って気持ちがすーっと冷めて、それからは自暴自棄になって毎日お酒を飲んでいました。

荒れていたんですね。そこから何故、オールナイトフジコに応募しようと思ったんでしょう？

募集要項を見ていたら気になってきてしまったんです。昔からずっとテレビは憧れの世界だったし、今の時代、芸能界で注目されるためには大きな組織に入るかインフルエンサーとしてバズるしかないと思っていたので、この番組はチャンスなんじゃないかって。AKBは駄目だったけど、ここではどうだろう？と力試しをしたい気持ちもありました。

でも、自分が選ばれるとはまったく思っていなかったですね。その頃はまだ不貞腐れていたので、「どうせまた落とすんやろ？？」みたいな気持ちで、期待せずに応募しました。

番組出演が決まった時はどんな気持ちでしたか？

「え！！いいんですか！？！？♡」ってめっちゃ喜びました（笑）私以外にもたくさんメンバーがいるし、自分だけがフォーカスされるわけではないんですけど、ただただ毎週テレビに出られるっていうのがすごく貴重なことだなって思います。

誰もやりたがらない役回り　アンチに叩かれても私にはファンのみんながいる！

4月から約半年間、出演してきましたがいかがですか？

芸能人の人ってすごいなと思います。MCの森田さん（さらば青春の光）は、どんだけ私たち素人が面白くないことを言っても笑いに変えてくれるので安心感があるし、毎回感心します。自分が目立ちたいとかではなくどうやったら番組自体を盛り上げられるかを考えて動いてらっしゃるので、ただテレビに出たいだけで来てる人とは格が違うなと思いますね。

確かにプロの芸人さんはすごいですよね！番組開始当初と比べて、和智さん自身に変化はありますか？

私は自分の感情に嘘をつけない性格で、怒ったら顔に出るし、自分の意思に反してニコニコするとか、そういうことが出来ない人間なんです。そのせいでアンチが湧いてしまって……。

最初はそんな自分にコンプレックスを感じて病むこともあったんですけど、最近はそのままでいいんだと思えるようになりました。MCの方やディレクターさんにも「和智はそのままでいいよ。変に取り繕わないでいい。」って言ってもらえて気持ちが楽になりましたね。

アンチが湧くのは怖いですよね。

私みたいな役回りってみんなやりたがらないんです、叩かれるのが怖いから。でも、誰もやらないからこそ面白いって言ってくれる人もいるし、結果的に番組が盛り上がったらそれは成功だと思うんです。

もちろん自分のことを悪く言われるのは辛いけれど、「これはキャラだ」って自分の中で思うようにしています。ネット上では「和智は浮いてる、周りを困らせてる」って思われているけれど、実際の私はそうじゃないし、わかってくれる人もたくさんいる。それに、印象が悪い人ってあとは上がるだけじゃないですか。コンプレックスを武器にして頑張ろう、と今は前向きに考えています。

和智さんは最近、路上ライブをやっていますよね。

本当の私を知ってもらいたいという思いもあって、10月末から新宿や大阪で路上ライブを始めました。実際に歌を聴いてもらったら色々な思いを伝えられるんじゃないかと思って。

歌を聴きに来てくださった方の中には、「印象が変わった。」「もっと好きになった。」って言ってくださる方もいて本当に嬉しかったです！自分が変わらなかったら相手も変わらないと思うし、変えられるように自分自身が努力することが大事なんだなと実感しています。

こんなに応援してくれる人がいるんやって知ってからは気持ちが晴れましたし、番組のスタジオに行くのも楽しみになりました。

良かったですね！最近の和智さんは生き生きしているように見えます。

番組に対するモチベーションも高まってきたし、美意識も上がりました。最近はフジコーズのエブラヒミ椎菜と松尾実李果にメイクを教えてもらったりもしています。ベースメイクだけして楽屋に行って「教えて〜」って頼んだら、アイシャドウの入れ方やアイラインの引き方を丁寧に教えてくれるんです。

教わった通りにやってみたら本当に可愛くなって、お母さんにも良くなったって褒めてもらえました。

フジコーズとしてまもなくCDデビューしますね。

私は選抜メンバーから外れてしまったので、カップリング曲を歌います。タイトルは『思い出泥棒』っていうんですけど、秋元康さんが作詞したとても爽やかな楽曲です。レコーディングでは改めて、歌うっていいな！と感じました。ソロパートが無くて、正直「もっと私に歌わせろ！」とも思いましたが……（笑）

ファンの皆さんへメッセージはありますか？

CDももちろん手に取ってほしいんですけど、グッズもぜひ買っていただきたいです！アクスタや缶バッチ、タオルなどがメンバーごとに作られていて、いっぱい在庫があるんですよ。

フジコーズのイベントも買えるし、ネットで購入できる物もあります。売れ残ったら悲しいのでCDと一緒にグッズもたくさん買ってほしいです！