美学生インタビューInterview
高校時代から学んでいたフランス語
上智大学の文学部フランス文学科に進学したのは何故ですか?
もともと高校で第二外国語としてフランス語を学んでいて、そのままフランス語を学べる学科に行きたいなと思って選びました。他の大学のフランス文学科はフランス文学を日本語で学ぶところが多いんですけど、上智はフランス文学をフランス語で読めることを目標にしていて、そこに惹かれました。
高校で第二外国語の授業があるって珍しいですね。
そうですね。私も入るまで知らなかったです(笑)取りたい人だけ取る形で中国語とフランス語があって、なんかオシャレだしフランス語をやってみようかなと思って選びました。
高校の頃は、英語でいう中学校1、2年生レベルの初歩的なことをやっていたのでまだ大丈夫だったんですけど、やっぱり大学に入ると一気にレベルが上がって最初は大変でした。
大学入学前にフランス語に触れているのは珍しいですし、強みになりそうですよね!
そうですね。大学では、既習レベルが高い子たちは上の学年のクラスに入って授業を受けるんです。なので、一緒のクラスで勉強している子たちは大学で初めてフランス語に触れる子が大半なので、最初は自分が一番分かるという状態でした。“最初は”ですけど(笑)
どんな勉強をしているんですか?
4年生の卒論を書くタイミングまで専攻が無いので、今はとにかく幅広く学んでいます。フランス文学の小説の中でも、教授によって専門としている分野が違うんです。今は色々な講義を取って、4年生になってからどれにするか各々選びます。
1、2年生のうちは週6コマくらいフランス語の授業があって、外国語学部のフランス語学科と同じようなことをしていました。語学から固めていって、やっと3年生になって文学の授業が増える感じですね。
最終的には喋れるようになるんですか?
筆記のテストばかりなので、読み書きは出来るんですけど喋る機会はなくて難しいですね(笑)フランス語検定もあるんですけど、留学に行く子だけ取得必須で後は自由なんです。
松山さんは留学に行かないんですか?
最初は行く予定だったんですけど、入っているストリートダンスサークルの引退の時期と丸被りで。集大成の時期に日本に居れないというのは嫌だなと思って、サークルをとって留学は諦めました。
最後の公演でリベンジを果たす予定です!
そうだったんですね。どんなサークルなんですか?
大学のサークルで、インカレなので4割くらい他の大学の子もいます。部員数230人くらいの大きなサークルです。
ダンスはもともとやっていたんですか?
幼少期に少しだけバレエやチアをやっていた程度で、ストリートダンスは完全に初心者でした。
私は帰国子女入試で大学に入ったので10月の頭くらいに合格が決まって、11月にあったソフィア祭という学園祭に行ったんです。その時にステージで踊る姿を観て、キラキラしていて楽しそうだったので絶対に入ろうと決めていました。
コロナ禍での入学だったので、最初はサークル活動も難しかったですよね?
私のサークルは他のサークルより比較的早く活動を始めていて、大学の授業が始まると同時にサークルにも入れました。ただやっぱり例年とは違う状況だったので、私の代は他の代に比べて人数が少ないんです。普通は一学年100人くらい入るんですけど、入った時点で50人いかなくて。そこからどんどん人数は減るので、今は35人くらいです。でも、少ない分、めちゃめちゃ仲良しです!
普段はどんな練習をしているんですか?
定期練習は無くて、イベントごとにそれに向けて練習しています。その期間は週1、2くらいで練習して、本番直前には週3くらいやります。
一年の始まりに新歓があって、その後にサークルで主催しているイベント、夏合宿、引退公演、最後に「Japan Dancers’ Championship(通称:JDC)」という大会があります。それが終わると長めのオフがあって、また新歓に戻るというスケジュールです。
盛りだくさんですね!初心者から始めて苦労はありましたか?
周りは経験者だらけだったので、人一倍練習をしました。あと、今はガールズという女性らしいダンスのジャンルをやっているんですけど、もともとはヒップホップ志望で入ったんです。踊っていて楽しかったんですけど、身体の構造的に自分に向いていないようで……。
曲もポップが好きなので聴いている分には楽しいし、振りも見ている分にはすごい好きなんですけど、自分が踊るとなんか違うなと思ってガールズに移りました。移ったらすごく上達して、向き不向きがあるんだなと気付きました。
大会にも出ているんですよね。
大会はこれまで2年間練習したんですけど、どちらもコロナの影響で出られていないんです。1年生の時は大会自体が中止になってしまって、2年生のときは大会はあったんですけど直前にサークル内で感染者が出てしまって出場を辞退しました。結局、大会に一度も出れないまま引退を迎えることになってしまいました。
そうだったんですね……。引退公演はいつあるんですか?
11月の頭です。引退公演はソフィア祭のステージと、ホールを借りて親や友達を呼んでやる公演の2回があります。引退公演ではガールズと、もう1個ジャンルを踊れるのでそこでもう一度ヒップホップをリベンジする予定です。本当にあと少しで引退なので、全力で楽しんで最後まで成長できたら良いなと思います。
2000種類のワインを取り扱う本格的なお店でアルバイト!
アルバイトはやっていますか?
結婚式の披露宴と、ワインのお店でアルバイトをしています。
披露宴は3ヶ月くらい前に、友達がやっていてバイト同士が仲良さそうなのが良いなと思って始めました。披露宴の準備から片付けまで全部やるんですけど、めっちゃ大変です。
入る前と後でイメージの違いはありましたか?
披露宴中はみんな笑顔で綺麗に動くという感じなんですけど、終わった瞬間「早く早く!」みたいな感じで時間に追われて動くところですね(笑)
1日に3件くらい披露宴がおこなわれることがあるので、終わったらすぐに次の準備をしなきゃいけないんです。新郎新婦の要望によって、部屋を全然違う雰囲気に変える必要があるので大急ぎで準備しなくてはいけません。
ただ、新郎新婦が幸せそうなので笑顔で居なきゃと思わなくても自然と笑顔になれるのがこのアルバイトの良いところですね。
素敵ですね!ワインのお店はいつからやっているんですか?
2年くらい前にサークルの先輩の紹介で入って、楽しくてずっと続けています。ワインバーなのでワインが2000種類くらい置いてあって、ワインバーとしてもレストランとしても使えるようなお店です。広いので、歩き回るのが大変ですね。
お客さんの目の前でワインを注ぐので、最初のうちは適切な量を見極めるのが難しかったです。高いワインを取り扱っていて、少し量が多いだけでもお店に損失が出てしまうので社員さんに「多いよ。」と指摘されるんです。そもそも、たっぷり入ったワインボトルは重いので注ぐのに手がプルプルしてしまっていました(笑)
難しそうなアルバイトですね……!
お店はテーブル席もあるんですけど、カウンター席が主なのでお客さんとコミニュケーションを取ることも多いんです。最初の頃はそれにも苦労しました。
社員は皆さんソムリエなんですけど、お客さんからしたら誰が社員なのか分からないじゃないですか。「おすすめありますか?」と質問されたり、ワインの専門的なことを聞かれたりするので、分からないうちはソムリエに全部パスしていたんです。
でも、働いているうちにどんどん覚えていって、今はグランドメニューに載っているものは最低限答えられるようになりました!もともとワインは飲まなかったんですけど、今では好きになりましたね。
松山さんのおすすめのワインはありますか?
個人的には赤の「ピノ・ノワール」というワインが好きなので、お客さんにはその時期に入っている「ピノ・ノワール」の物をおススメしています。私は重すぎるものが好きじゃないんですけど、これは軽くもなく重すぎることもなく丁度良いんです。是非飲んでみてください!