美学生インタビューInterview
「自分を飾ることをやめました。」
ミスコンに応募しようと思ったきっかけを教えてください。
1年生の間、コロナの影響で何も頑張れることがなかったので、2年生は何でも挑戦してみようと決めていたんです。アナウンサーを目指しているので、その夢に向かってできることは全部チャレンジしようと思っていて。その時に、ミス慶應の出場者を募集していることを耳にして、応募するか友人に夜な夜な相談し、後押しされて応募を決めました。
その時はまさか自分がファイナリストに選ばれるとは思っておらず、「とりあえず応募してみよう!」と勢い半分で応募したので、ファイナリストに選ばれたという連絡が来た時は焦りましたね。
応募したことは親にも話していなかったのですが、ミス慶應のファイナリストに選ばれたと伝えると「何かの間違いじゃないの?」と爆笑されました(笑)でも、それくらい自分がファイナリストになるなんて思ってもみなかったんです。
半分勢いで応募したとのことですが、応募写真はどんな写真を選んだのですか?
1枚目は、応募する時に相談にのってくれた友人に撮ってもらった写真です。撮ってもらった当日に応募しました!新しい写真って、だいぶ前に撮ったものより新鮮で、良く見えるんですよ。なのでこの写真を選びました。
2枚目は、親に撮ってもらった写真です。あまり顔が写っていないんですけど、全身写真がこの1枚しかなくて(笑)
実際にファイナリストとして活動を始めて、どうですか?
SNSの投稿やライブ配信はミスコン活動に必須なのでなんとなくやってはいたものの、不慣れなことなので何をすればいいのか、何が正解なのかがわからなくて……。お披露目の後もずっと戸惑っていたんです。今まで経験したことないくらい多くの方に応援してもらったり、嬉しいことももちろんたくさんあるのですが、フォロワー数やリツイート数、配信のランキングなど全て数字で結果が出てしまうのがすごく辛かったですね。
シビアですよね……。
様々な審査対象があるのですが、配信は課金が関係してくるので、ファンの方にお願いするのは申し訳なくて。だから私はファンの皆さんが平等にファイナリストを応援する権利を持っている投票審査を重視することにしました。どうしたら投票してもらえるか、投票してくれた人に感謝の気持ちを伝えられるかを考え、投票期間のラスト10日間に毎日投票してくれた方一人ひとりに手書きのメッセージをプレゼントするという連続投票企画を始めました!
自分なりに模索しながら活動しているんですね。
最近になってやっと、どうミスコン活動をすれば良いのかを掴めた気がします。
このミスコン期間で自分らしくいることの難しさを感じて……。今までは周りの人から「自分を貫いているよね。」と言ってもらえることが多くて、性格もファッションも自分は周りに左右されない人だと思っていました。
でも、ミスコンに出てからいつの間にかSNSに投稿する写真も、ファッションも万人ウケを意識している自分がいたんです。本当は派手な色や形の服や高いヒールの靴が好きなのに、無地のワンピースにベージュのパンプスを合わせたりしていて、友達からも「花欧ってそんなシンプルな服着てたっけ?」と言われるくらい……。でもそれって、本当の自分じゃなくて。お披露目の時に「自分らしく全力で頑張ります!」と言ったのに、全然自分らしくないじゃんって思い始めて。
そんなある日、インスタグラムに美容院で撮ってもらった写真を投稿してからミスコン活動に対する考えが変わりました。その写真は結構加工が強かったので「この写真載せたらファンの人離れちゃうんじゃないかな……」と不安で、初めは載せるか迷っていたんです。でもせっかく撮ってもらったし、私にとっては好きな写真だったので勇気を出して投稿したら、いつもの倍くらい、いいねの数が増えて。「加工した写真を載せてもいいんだ!」と思えたんです。
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それからは自分を飾ることをやめました。今は自分の好きな服を着て、好きなように加工して、好きなことを書いています。そうしたらSNSのフォロワー数や「投票しました!」と言ってくれる方が一気に増えました。万人ウケを気にしていた時は載せられるような写真が全然なくて、投稿頻度も低かったんですけど、「自分らしくいても良いんだ!」と気づいてからはSNSの投稿を楽しめるようになりました。
残りわずかなミスコン期間も、自分らしく頑張りたいです!
アナウンサーとアパレルブランド設立 好きなことを仕事にしたい!
アナウンサーを目指していると話していました。目指し始めたきっかけは何ですか?
NHKの鈴木奈穂子アナウンサーに憧れたことがきっかけです。
私は小学生の時にイタリアに住んでいたことがあるのですが、当時私の家では日本のテレビはNHKの番組しか見ることができなかったんですね。そのため、毎朝『NHK NEWS おはよう日本』を見ていて。当時メインキャスターを務めていた鈴木アナの、カッコよくて落ち着いた雰囲気に憧れを抱きました。当時の私はまだ幼かったので深い理由はないんですけどね(笑)
その時は日本のアイドルとかも全く知らなかったので、子どもたちがアイドルを好きになることと同じように、私は鈴木アナが好きで、憧れの女性でした。アナウンサーという職業に興味を持って調べていく中で鈴木アナに憧れたのではなく、鈴木アナに憧れてアナウンサーという職業に興味を持ったんです!
小学生の頃からずっとアナウンサーを目指しているんですか?
もちろん他の職業を目指そうと考えたこともあります。でも、私は将来お金を稼ぐことよりも自分の好きなことを仕事にしたいという思いが強くて。
アナウンサーを目指し始めたきっかけは鈴木アナへの憧れですが、私自身話すことが大好きなんです。今年の夏、アナウンススクールに通っていたのですが、そこで話し方や発声方法、原稿読みのレッスンを受ける中で、「習ったことをもっと練習しなきゃ……」じゃなくて「楽しい!もっと練習したい!」と思えて。アナウンサーに興味を持って、実際にその世界に足を踏み入れてみたら、「あ、これだ!」ってしっくりきた感じですね。
アナウンススクールでの経験を通して、話すことがもっと好きになったし、絶対にアナウンサーになりたいと強く思いました。それからは、アナウンサーの道に近づくなら何でも実践するようにしています。先ほどもお話したように、ミスコンに応募したのもこれが理由です。
それと、ゆくゆくはアパレルブランドを設立したいと考えています。大きな夢なんですけどね(笑)でも、高校卒業後の進路を考える時に、大学には進学せず服飾系の専門学校に通おうか迷っていたくらい、本気で叶えたい夢なんです。
例えば、田中みな実さんって、アナウンサーや女優、タレントとして活動されている上にプロデュース業も手掛けているじゃないですか。そんな風にマルチに活動できるアナウンサーが私の理想像です。
そのために、まずはアナウンサーの仕事に専念したいです。海外生活が長かったこともあってフランクに英語を話すことができるので、それを活かせたらいいなと思います。昨今のグローバル化に伴って英語を話せる人が増えていますが、海外のノリが分かってフランクに話せる人はまだそこまで多くないと思うんですよ。
そして、自分らしさを活かしながらアナウンサーとして活躍できるようになったら、アナウンサー業と並行して自分のブランドを立ち上げるのが目標です!