美学生インタビューInterview
自分に負けて逃したチャンス コンプレックスを乗り越えたミス慶應
ミスコンに応募しようと思ったきっかけを教えてください。
「自分を変えたかった」という理由が一番大きいです。
昔から自分の顔がコンプレックスというか、人と比べてしまうところがあったんですよ。自分に自信がないから、今までせっかく手に入れたチャンスを自分で手放してしまうことが何度かあって。そんな自分を変えたくて出場しました。
それでも、ミスコン出場前に被写体モデルをやっていたんですよね?
数回だけなんですけど、やりましたね。それも自分を変えたくて始めました。ミスコンの応募写真も、被写体モデルとして撮ってもらった写真を選びました!なんとなくこの写真が一番盛れてるかなって思って(笑)
「手に入れたチャンスを手放してしまった。」と言っていましたね。例えばどんなことを諦めてしまったんですか?
実は、つんく♂さんがプロデューサーを務めたとある映画3作品のヒロイン役を決めるオーディションに参加したことがあるんです。そのオーディションで、有難いことに最終審査まで残ったのですが、最終審査で他の候補者と一緒にオーディションを受けている時に実力差を感じて「あ、無理だ。」と思ったんです。
つんく♂さんを含め、審査員の方が最終選考に選んでくださっても、他の候補者の皆さんがすごすぎて「受かりたい!」という気持ちよりも「自分はまだ選ばれるレベルに達していない」「たとえ選ばれたとしても期待に応えられない」という気持ちの方が大きくて。他の候補者との差に気づいてしまったし、私はその差を無視することはできなかったので……。
結局、スタッフさんにお願いして、3作品の中の『従姉妹協奏曲』という映画に、メイキング映像を撮ったりする制作側として携わらせてもらいました。
それは悔しいですね。
私、かなり負けず嫌いなんですよ。昔からずっと「1番になりたい!」という思いがあって。それも、クラスで1番、学校で1番とかではなく、トップ女優と自分を比べてたんですよ。トップの人と自分を比較するから余計コンプレックスを感じちゃうんですけどね(笑)
負けず嫌いな性格なのに、それ以上に抱えているコンプレックスが大きくて……。自分に負けてチャンスを逃してしまったことがすごく悔しくて、「変わりたい」と強く思いました。
ミスコンに出場してご自身に何か変化はありましたか?
人からの声を素直に受け入れられるようになりました。今まではコンプレックスのせいで、せっかく褒めてもらっても、心から喜べなくて。それでも、ミスコン活動を通して「こんな自分を応援してくれる人がいるんだ」って気づいてから内面的にかなり変わったと思います。
だって、自分を卑下していたらファンの方に申し訳ないじゃないですか。そう思うようになってからは、褒め言葉を心から喜べるようになりました。
内面的にかなり変わることができたんですね!
そう思います。ただ、「1番になりたい!」という思いは変わらないです。だから、このミスコンで絶対にグランプリを獲りたくて。
でも、最近は万人に自分を好きになってもらうことの難しさを実感しています。「全員がこっち向いてくれたらいいのにな」って思ってるんですけど、もちろんそれぞれの候補者にファンがいるわけなので。いかに自分をアピールするか、どうしたら好きになってもらえるかを模索しています。
TikTokに投稿した動画が話題になっていますよね?
@misskeio_2021_4百発殴って茹でたくらい #ミス慶應 #fypシ #おすすめにのりたい #01 #運営さん大好き #長濱ねる♬ 夜撫でるメロウ – ︎︎
恐縮なんですけど、初対面の方に「長濱ねるさんに似てるね。」と言ってもらうことが多いんですよ。これがアピールポイントになればいいな、と思って「初対面の人にだいたい『長濱ねるに似てる』って言われるんですけどどこが似てますか?」という動画を投稿したらかなり反響がありました!もっと多くの人に知ってもらいたいので、今後もSNSで勝負したいなって思っています。
それと、実は講談社の『WHITE graph』という雑誌の編集部の方に声をかけていただいて、誌面掲載とデジタル写真集の販売が決まったんです!この貴重な機会を通してより多くの人に知ってもらえたら嬉しいです。
実はハロプロヲタク!SNSで歌詞紹介も
趣味を教えてください。
「ハロー!プロジェクト(通称:ハロプロ)」を応援することです!中学2年生の時からずっとハロプロが大好きで、1年間で100公演以上の現場に行ったこともあります(笑)
好きになるきっかけはなんだったんですか?
「モーニング娘。」の9期生メンバーを決めるオーディション番組を見て、すごく感銘を受けてファンになりました。
そのオーディション番組では、鈴木香音さん(元モーニング娘。)が特に印象的でした。合宿審査の1日目に、周りの候補者はみんな歌もダンスも彼女より遥かに上手い、という状況で。私だったらきっとそこで泣いてしまったり諦めてしまうのに、彼女はずっと笑顔なんです。
しかも、合宿2日目には完璧に仕上げていて……。「頑張ってもできないから諦める」のではなく「できるまでやる」という姿勢にとても感動しました。当時、私は部活動で頑張っているのに上手くいかないことがあって悩んでいたので、すごく救われました。
頑張る姿に心を打たれたんですね。
ハロプロのメンバーってみんな信念を持っていてカッコいいんですよ、凛としているというか。決して抜群の知名度があって万人ウケしているというわけではないけれど、見てくれている人、応援してくれている人の存在をしっかり感じ取って目の前のことをひたむきに努力していて。その姿がロックだな、と思います。
アイドルとしての可愛らしさももちろん好きだけど、尊敬の念が強いですね。なりたい人物像として、一番にハロプロが思い浮かびます。
SNSでもハロプロのことを発信していますよね?
Buono! 『ソラシド〜ねえねえ〜』
上手くやれるほど強くない
逃げてしまうほど弱くないどうにかできるほど賢くない
傷つかないほど馬鹿じゃないちょっとした痛み 心に逐一積もるけど
他の誰でもない
君の人生は君だけが生き抜ける#ミス慶應のハロプロ歌詞紹介 pic.twitter.com/9MZl0wUAw1— ミス慶應No.4 吉永光来 (@misskeio_2021_4) September 16, 2021
Twitterで「#ミス慶應のハロプロ歌詞紹介」を投稿しています。ハロプロの曲って、可愛らしい曲や恋愛ものの曲もあるんですけど、自分を鼓舞し奮い立たせてくれる曲が多いんです。私自身聴いていて救われる曲がたくさんあるので、ハロプロの曲を知ってもらったり、歌詞を知った誰かが救われるきっかけになればいいな、と思って歌詞紹介を始めました。
反響はありましたか?
はい!歌詞紹介を見てファンになってくださった方もいますし、以前、Twitterで「ミス慶應にハロヲタ(ハロー!プロジェクトのファンのこと)いるじゃん!」というツイートを見かけました。ハロヲタの方に自分の存在を知ってもらえたのはすごく嬉しかったですね。
投稿する曲はどのように選曲をしているんですか?
その時の自分の心情に近いものを選ぶことが多いです。日々過ごしていると、頑張るぞ!という時もあれば少し落ち込んでいる時もあるので、それを歌詞紹介で表現していますね。
ファンの方に「この子、今頑張っているんだろうな。」とか、「今、落ち込んでいるのかな?」とか考えてもらえていたら嬉しいです。