【浴衣美女特集2019】谷尻萌（同志社大学）

夜は10時に寝てます

浴衣は毎年着るんですか？

祇園祭とか地域のお祭りとか行くときにいつも着てます。せっかくのお祭りなので着ると気分が変わりますし、心がパッと華やかになる感じがします。いつもよりも清楚系女子になれる気がしますね（笑）

一年に一度は着たくなりますよね。

浴衣を含めて和服は私にとって特別なものなんです。去年『日本きものシステム協同組合』の専属モデルとして選んでいただいてたくさんの振袖や袴を着ましたし、今年の1月には今宮戎神社の福娘を務めさせていただいてそのときも和服で参拝者の方たちをお迎えしていました。楽しいことも大変なこともたくさんあったので着物にはすごく思い入れがあるんです。

福娘は実際に務めてどうでしたか？

2800人の中から4人の代表に選んで頂いたのでプレッシャーは大きかったです。色々な所に行って挨拶をしたり、テレビにも出させていただきました。NHKへ行ったときはたくさんの人がいてカメラも回ってたので緊張する場面だったんですけど、お陰様でだいぶ度胸が付いたと思います。

あと、宝恵駕籠（ほえかご）と言うお神輿のような乗り物に乗せていただいてミナミの街を周ったんですけど、そのときは嬉しすぎて泣きそうになるのをこらえていました。

福娘の活動ってすごく大変だと聞きますが、何が一番大変でした？

私、夜はいつも10時に寝て朝は6時か7時に起きるっていう生活リズムでずっと過ごしてるんです。でも、その時は夜中の12時くらいに寝て4時には起きないといけなかったのでそれが一番大変でした。

“笑顔は連鎖する” まずは自分が笑顔でいることが大切

大学生の今も10時に寝てるんですか！？

いつも寝てます（笑）用事がない日はできるだけ10時には寝てますね。健康第一ですから。ちゃんと寝ないと次の日に笑顔で頑張れないので睡眠はしっかりととるようにしてます。もし寝るのが11時になってしまったら7時に起きるって感じで8時間は寝てますね（笑）

その時間ならまだ友達から連絡が来たりしません？それに学校の課題とかも……

課題があれば翌朝4時とか5時に起きるんです。テストのときもとりあえず10時に寝て、よっぽど厳しい場合には3時に起きるとかします。朝の方が作業はすごくはかどるので。気分も良いですし嫌なことも全部ない状態で始められるので効率的だと思います。

友達からは初め、おかしいんじゃない？って言われてたんですけど分かってくれて今は10時以降、LINEも来ないですね。グループで話してて私の返事がなくても「萌は寝てるよ」みたいな（笑）話が進んでいって朝起きた頃にはだいたいのことが決まってます。

徹底してますね。いつもと違う遅寝早起きはしんどかったですよね。

時期も1月なので寒くて手も足も冷えるという状況で……。でも、周りの子たちはみんな参拝してくださる人に笑顔で接してる子ばかりで、それを見て私も笑顔で頑張ろうってやってました。

笹に縁起物を付けるのも福娘のご奉仕の一つなんですけどその時に参拝客の方とお喋りするんですよ。中には体調を気遣って下さる方もいて「頑張ってね」って優しく声かけしてくださる方たちからすごく元気をもらいました。

やってみてどうでしたか？ 得られるものはありましたか？

色々な世代の方と接することができて人の心の温かさを感じましたし、やっぱり笑顔が大切、笑顔が一番だなって思いました。自分がしんどいときでも笑顔でいると周りの人を笑顔にできるかもしれないし、その笑顔がさらに連鎖してさらに多くの人が笑ってくれると思うので、まず自分が笑顔でいることが大切なんだなって感じました。

採れたてのハチミツは忘れられない味

昨年のインタビューではアナウンサーになりたいという想いを語ってくれましたが、それに向けて今頑張ってることは？

今まで視野が狭かったので、ここ1年は色々な分野に挑戦してみようと先ほどお話した福娘とか着物のモデルとか、あと「ミス・はちみつ」としての活動に挑戦しました。

ミス・はちみつ？何ですかそれは？

長野県に「鈴木養蜂場」っていうハチミツの会社があるんですけど、そこで毎年、会社のことを1年間PRする人を選ぶんです。ハチミツの採集体験をしたり、動画を撮影してハチミツの美味しい食べ方を紹介したり。私の前の年は吉本新喜劇の松浦景子さんがグランプリに選ばれていました。

どうしてこれに応募したんですか？

グランプリに選ばれたらはハチミツ1年分をもらえるんです。それを目当てに応募したって言うのが正直なところで（笑）

ハチミツの採集もすると言ってましたが、どうやってやるんですか？

まずこんな防護服を着るんです。で、スーツケースくらいの箱の中に10枚くらい板状の巣が入ってて、それにびっしりとハチが付いてます。それをブラシで取るところから始めます。

最初はハチに囲まれるので怖かったんですけどミツバチって1回針で刺すと刺したハチも死んじゃうのですぐには刺さないそうなんです。だからだんだん慣れてきてハチの巣を遠心分離機にかけて蜜を集めるときに機械の中に落ちてしまったハチを手ですくって巣に返してあげたりもしてました。

採集体験したとき、ハチミツは食べましたか？

食べました！巣から手で直接すくって舐めたんですけど、その時の味は今でも忘れられないくらい美味しかったです。
よく売られてるアカシアの花の蜜じゃなくて、その時のは栗の花の蜜だったんですけど、採れたては鮮度が全然違うんですよ。上手く言えないんですけど“作られた味”って感じじゃなく本当に自然の味がして。ちょっとだけ癖があるんですけど粘り気はあまりなくサラサラで身体に沁みる甘さ。結構濃厚でした。少し食べただけなのに体が生き返った感じがしましたね。

採れたてはやっぱり違うんですね。それを食べられたのは貴重な体験ですね。

その採蜜体験の時に教えてもらったんですけどミツバチ1匹が一生をかけて集められるハチミツの量って実は小さじ1杯分くらいなんですよ。すごく少ないんです。ハチミツって栄養があって夏バテとかにもいいですし、疲れた体をすぐに回復してくれるんですけど実はとっても貴重なものなんですよ。なので私もグランプリの賞品として頂いたハチミツを1年かけて大切に頂きました。