美学生インタビューInterview
控えめなのも、自分の個性
ミスキャンに応募したきっかけはなんですか?
自分を変えたいと思ったからです。小さい頃から消極的な性格で、人前に出ることがとても苦手でした。授業参観でも緊張して手を挙げられず、母が寂しがっていましたね。そんな時、学内を歩いていたところ、前年度グランプリの塩田さんから「ミスキャンに出ませんか?」と声をかけていただきました。考えてみると、今まで一人で何かに挑戦したことがなかったんです。少しでも失敗して恥をかくのが怖かったんですよね。でも、それだと今ある可能性を自分で潰している気がして、強い精神力をもった自分を変わりたい!と思い、応募を決意しました。
これまでのミスキャンの活動の中で、印象に残っていることはありますか?
ファイナリストに選ばれた時ですね。合否をこの日までに連絡します、ということだったのですが、当日の夜になっても全く電話がかかってこなくて、存在も忘れられてると思ったんです(笑)諦めて寝ようとしたその時、委員の方から電話があって、「今年はレベルが高くて8人までしか絞れませんでした。この日にもう一度面接をするので宜しくお願いします。」と言われました。そして、面接に行くと「これをまず読んでください」と紙を渡されました。そこに「合格おめでとうございます!これから半年間頑張りましょう!」と書いてあったんですよ!実は面接というのは嘘で、サプライズで合格を通知されたんです!!驚きすぎて、何が起こったかわかりませんでした。冷静になって、自分がファイナリストに選ばれたことを受け止め、これからどんなことがあっても頑張ろう!と気を引き締めました。
活動を通して何か自分自身に変化はありましたか?
今まで特に目立つ活動をしてこなかったこともあり、最初は周りのファイナリストと自分を比べてしまい、「同い年なのにどうしてこう自分は違うんだろう?自分にこんなキラキラした世界はふさわしくないんじゃないか?」とずっと考えていました。今思うと「積極的にならないと!」と思い過ぎていましたね。でも、活動をしていく中で、「控えめな自分も一つの個性で、根本から変える必要はないんじゃないか」と考えるようになりました。少しずつ自分を認められるようになっていったんです。最初の頃は家に帰ると「なんでこんなに変われないの……?」と泣いたりしていましたが、母が「そのままでいいじゃん、無理に変わる必要なんてないんだよ」と言ってくれて救われました。活動を通して、自分を受け入れられるようになっているなと強く実感しています。また、初めはファイナルイベントで自己PRやスピーチを“成功させること”が一番大事だと思っていました。でも、最近はそこまでの“プロセス”の方が重要だと思うようになりましたね。ミスキャンをしていなければ、いつもTwitterで応援してくださる方たちに自分の存在すら知っていただくことはありませんでした。その方たちはファイナルイベントだけでなく、そこまでのプロセスもちゃんと見てくれています。だからこそ、一つ一つの活動を大切に、楽しんでやっていくことが大切だと思っています。