坂本凜花（同志社大学）「特技は日本民謡と津軽三味線！伝統文化を受け継いでいきたい」

日本武道館でギネス世界記録に挑戦！

特技を教えてください。

2歳から19年間続けている日本民謡と、中学3年から7年間続けている津軽三味線です。

民謡はお稽古が月3回あって、年に20回ほど舞台や大会にも出させてもらっています。3年前には西日本の大会で総合優勝しました！

三味線は民謡の伴奏のために習い始めました。電車の中とかでもJPOPじゃなくて民謡を聴いてるくらい伝統芸能が生活に根付いていますね。

すごいですね！お家がそういった家系なんですか？

祖母も母も兄も民謡をやってて、私も物心ついたときから歌っていたんです。2歳の時にはもう舞台に立って歌っていました。

2歳ってまだ喋れるようになって間もないくらいですよね？！

そうですよね（笑）その頃は歌詞の母音だけを歌っている感じだったみたいです。

そもそも、日本民謡とはどういったものなのか教えてください。

民謡は昔から歌い継がれてきた伝統的な歌のことで、演歌の古い版のようなものです。でも、演歌のようにたくさんこぶしをまわすことはなくて、声がまっすぐ綺麗に出ることが重要視されているんです。

民謡にはお師匠さんがいたりするんですか？

はい。6歳から今の師匠についていて、私が一番弟子なんです。

高校1年の時にはその師匠に認められて名取を襲名して、「坂本佳凜」という芸名をつけてもらいました。「佳」は師匠の名前からもらった文字です。

これまでで印象に残っている舞台などはありますか？

どの大会もいい思い出ですが、立ってて気持ち良かったのは日本武道館です。

地方大会を勝ち抜いた300人くらいの人が出場する全国大会なんですけど、1階席はほぼ満席なくらいお客さんもたくさん入っていて、海外から観に来られてる方もいました。

武道館は音の反響もすごく良くて歌っててすごく気持ち良かったし、審査員の方々の姿も米粒に見えるくらい離れていて他の大会とは違う特別な雰囲気でしたね。関西からは5、6人しか出場枠がないので、出場できて本当に光栄でした。

あと、武道館といえば津軽三味線のギネス世界記録に挑戦したのが思い出に残っています！

ギネス世界記録？

武道館の大会の日に2階席を応募者2056名で埋め尽くして『六段』という10分くらいの曲を全員で同時演奏するんです。結果、1911名がギネスに認定されました。
 

1911名ということは、不合格だった人もいるということですか？

途中で演奏を間違えたり、糸が切れてしまったら駄目なんです。会場の各ブロックに監視員がいて、動画も撮られてチェックされます。

さすがギネス、厳しいですね。民謡と三味線はこれからも続けていく予定ですか？

大学を卒業しても続けたいと思っています。

お稽古の時、師匠に「就活どう？」って聞かれて、「上手くいってないです。」と答えたら「うん、遠くに行かなくていいよ！」って言われました（笑）私が会の中で一番若いので、私に歌の先生になってほしいと思ってるみたいです。

お母さんも「民謡続けてなっ！」ってプレッシャーをかけてきます。小さい頃から毎回舞台に付き添って、着物を着せて、育ててきたんだから、続けてほしいって気持ちもよくわかります。

師匠や親のためにも、そして衰退傾向にある伝統芸能を守るためにも何らかの形でこれからも続けていくつもりです。

「自分に自信がない」という言い訳で夢を諦めたくない

就活をしているとのことですが、どんな業界を目指してるんですか？

アナウンサーを目指しています。

将来を考えたときに、自分が普段生活してて一番幸せやなと思うことを仕事にして他の人にも同じ幸せを与えたいなと思ったんです。私にとってテレビを見てるとき、家族でテレビを囲む団らんの時間が幸せだったのででテレビ業界を目指そうと思いました。

アナウンサーは外見が綺麗なだけじゃなく、人として総合的にカッコよくて昔から憧れていました。2回生からはアナウンススクールに通って、発声や原稿読み、フリートーク、実況、カメラテストなどの練習に励んでいます。

就活の調子はどうですか？

正直、自信を無くしてしまっています。インターンシップの会場に行くとミスコン出場経験者など知性も美しさも兼ね備えた学生の方ばかりで……。

でも、そういったレベルの高い人たちが周りにいると刺激されるし、「アナウンサーになりたい」という気持ちも強く、明確になってきています。

インターンではどんなことをするんですか？

実際のニュース現場に入って実況をしたり、番組のコーナーを10分間やってみたり、アドリブ力が問われるものが多いですね。

印象に残っているのはサイコロの出た目に書かれてるお題で1分間トークする、というものです。20人くらいのグループで1人ずつやっていくんですけど、他の人たちの発表を見ているとどんなお題があるのかがだんだんと分かってくるんですよね。だから、この目が出たらこんなこと喋ろうって頭の中で考えていたんです。

そしたら、私の番がまわってくるところでサイコロごと新しい物に変えられて……（笑）めちゃくちゃ焦って頭の中が真っ白になりました！お題は漢字一文字で「秘」。結局、無難に自分の秘密について話しました。

それは焦りますね！今後、就活をしていく上で自分で課題だと思うことはありますか？

自分に自信がなさすぎることですかね。

でも、もともと自信ある人っておらんなって思うし、「自分に自信がない」という言い訳で夢を諦めたくはなくて。何か行動したり、色々な場所に行って人と話したりすることで少しずつ自信をつけていけたらなって思っています。美学生図鑑に応募したのもそのためです。

今後の就活の意気込みを聞かせてください。

キー局の採用は終わってしまったので残るは地方局ですが、情報を伝えたり人々の命を守ったりすることはどの局でも同じなので地域問わず選考を受けていきたいと考えています。地方局はキー局と比べて役割が分担されすぎていない分、自分で取材する機会が多いのも魅力ですね。

自分の伝えるニュースで誰かに勇気や影響を与えたりできるアナウンサーになることが目標なので、夢を叶えられるように頑張ります！