美学生インタビューInterview
4か月のミスコン期間。自分の本当の気持ちに気づけたことが財産です
駒澤MASコンテスト2022(駒澤大学のミスコンテスト)に出場していたコンセンコさんですが、出場したきっかけは?
1年生の頃から運営の方に声をかけていただいてたんですけど、私はもともと人前に出るのが得意じゃなくて、人の目を気にして生きてきたので断っていたんです。でも、4年生になって、私が声をかけられていることを知らない地元の友達が勝手に応募していて面接を受けることになって、出場が決まりました。
他薦での出場だったんですね!
自分では踏み出せなかったけれど、友達のおかげで一歩前進できました。私はこれまで、例えばTikTokやYouTubeなどで自分を表に出していく活動をしている人たちを斜に構えて見ているところがあったんです。でも、ミスコン活動を始めてSNSに自分の写真を投稿する中で、それって結構勇気がいることだと分かって。
自分が今まで斜に構えてたり変に尖ったりしていたのは、自信の無さからくる「私には出来ない」という嫉妬の裏返しだったのかもしれないな、私には出来ないことだと受け入れたくなかったんだなということに気づいたんです。きっかけをくれた友達に感謝ですね。
それに気づくまで、辛くなかったですか?
そうですね。気づくまではキツかったです。でも、活動が忙しかったのでとにかく目の前のことに必死で、深く考える時間はなかったんです。
自分の気持ちが分かってからは、楽になったというか、自分のペースで頑張ろう、これに気づけたことがミスコン活動での大きな財産になったなって思えて、力を抜いて自分らしく活動できるようになりました。
ミスコン活動を通して気持ちに変化があったんですね。
今までは自信が無さすぎて、例えば自撮りを撮ってSNSにアップするなんて考えられなかったんですけど、少しは自信を持てるようになりましたね(笑)
あと大きかったのは、思っている以上に自分のことを好いてくれてる人が居るんだ、私って友達居るんだって思えたことです。地元の友達が今日も投票したよって言ってくれたり、投票最終日に配信観てるよって言ってくれたり、会場に来てくれたりする子もいて、家族や友達、周りに好いてくれてる人が居ると実感できたのは本当に嬉しかったです。SNSを通じて応援してくれる方もいらっしゃって、ごく少数の人間にでも需要はあるのかって思えました(笑)
活動を通して、何が一番印象に残っていますか?
もちろん撮影なども楽しかったんですけど、一番はミスコンの運営の子たちとの交流ですね。4年生なので、運営の子はもうみんな年下なんですよ。今まで先輩っ子であまり年下の子たちと絡む機会はなかったんですけど、みんなが「コンちゃん」って友達みたいに接してくれて、ご飯行ったり飲みに行ったりして、後輩というより友達のような存在がたくさん出来ました。4か月間、毎日のように一緒にいたので友達以上の存在になって、本当にこれが一番楽しかったなって思います。
素敵ですね!反対に、辛かったことはありますか?
よく聞かれるんですけど、本当に無いんです!というのも、ミスコン期間中のライブ配信とかってみんなやるものじゃないですか。でも、私は全然やらなかったんですよ(笑)
本気でグランプリを目指して頑張っている子からしたら活動を舐めてるって思われるかもしれないけれど、自分のミスコン活動のモットーは「楽しく4か月間を過ごす」だったんです。だから、変な言い方ですけど辛くなりそうなことは事前に避けていたんです(笑)結果にはこだわりすぎず、楽しくやろうというのが一番でした。
配信をやらなかったことでの悪影響はありませんでしたか?
他の子と比較することは無かったんですけどSNSって強い影響力があるんだというのは実感しました。でも、それに対して辛くなってしまうことはなかったですね。
出場者の中で自分だけSNSのフォロワーが増えないとかで悩む子も多いんですけど、そういう子たちって勝ちたいという気持ちがすごく大きいがゆえの悩みだと思うんです。私は9割、楽しくやりたい!って気持ちだったので、苦しい思いは全くなかったですね。出て良かったです、本当に!
今後、どんな活動をしていきたいですか?
ミスコンに出て人生で初めて撮影を経験したんですけど、それがすごく楽しくて。だから終わっても自分に依頼をしてくれる方の撮影に行っています。あと、有償のサロンモデルもやらせていただくことがあるんですけど、お金を頂くと、大袈裟かもしれないけど自分の存在でお金が頂けるってすごいことだな、有り難いなって思って、貰うお金がとっても重いんです(笑)自分が楽しく出来る限りは、これからも活動を続けていきたいなって思っています。
スキンケアオタク!専門家と意見を交わすことも
趣味はありますか?
化粧品、特にスキンケアが好きです。大学生になった時に肌荒れが酷くて、最初はカバー力の高いファンデーションで隠すことに必死だったんですけど、だんだん隠すよりも治すスキンケアに注目するようになったんです。
調べていくうちにどんどん沼にハマって、調べる専用のTwitterアカウントを作ってスキンケア用品やコスメを見るようになりました。
ベストアイテムには出会えましたか?
常にベストを追い求めています(笑)リピートしているものもあるんですけど、新しく加わるものもあってどんどん増えていって、この前、自分の持っているスキンケア用品を並べたらびっくりしました。お金もかかるので、スキンケア用品のためにアルバイトをしているといっても過言ではないです(笑)
情報収集はTwitterでしているんですか?
Twitterが一番美容オタクが生息しているんですよ!インスタグラムはミーハー層も入ってくるから既にみんなに知られているものが多かったりするんですけど、Twitterの方が情報が早くて「この商品知らない!」というような出回ってない情報に出会うことができます。
スキンケア愛が伝わってきます!
好きすぎて、もう成分を見るところまできてしまったんです(笑)例えば、発がん性があるという意見もあるパルミチン酸レチノールについて「実際はどうなんだろう?」と思って、化粧品メーカーで開発職をしている人にTwitterで「どう思いますか?」ってリプライを送って、何通もやり取りするほど深く話しました。スキンケアって直接肌に塗るものだから、何かあったら怖いじゃないですか。でも、賛否があるとしても自分が良いという根拠を持って使うことができるなら使いたいなって思っているんです。
ミスコンを通して思ったんですけど、今の時代って誰でも発信できるじゃないですか。だから、発信されている情報の中には正しくないものもあるけれど、その情報一つだけを見てそれが正しいと思いこんでしまう人もいると思うんです。私は一つの情報を見て信じすぎず、知見のある人に話を聞いたり調べたりするというのをポリシーにしています。
化粧品好きは今後どう活かしていきたいですか?
願望だけで言えば、もっと自分自身が化粧について発信していきたいです。
実はミスコン期間中に1回だけ自分のスキンケアについてのインスタグラムのリールとTikTokをあげたことがあるんです。続けていこうかなとも思ったんですけど、正直男性が見てくださることの方が多いミスコンとは相性が悪くて、あまり興味を持ってもらえなかったんです。ミスコンが終わった今、女の子のフォロワーや見てくれる方を増やして美容について発信していけたら良いなって思っています!