美学生インタビューInterview
検定を受けるほど美術館巡りが大好き!
美術館巡りが趣味だとお聞きしました。好きになったきっかけを教えてください。
高校3年生の時に徳島県の大塚国際美術館に行ったことがきっかけです。そこには有名作品の精密に作られたレプリカが飾ってあって、観ていてすごく楽しかったんです!その時、いつか本物を観たいと思うようになりました。
大学でも日本美術史や西洋美術史を履修しています。英米文学科なので英語の勉強もしてはいるんですけど、今は芸術の方が興味が強いですね。一昨年の11月には美術検定(美術に関する知識が問われる試験)を受けて3級に合格しました!
美術史の授業ではどんなことを学んでいるんですか?
私が受けている授業では絵が描かれた背景を勉強しています。絵に関する知識があった方がただ観てるよりも楽しいだろうなと思っていたので美術史は学んでみたかったんですよね。
一昨年、旅行でフランスとスペインに行ったんですけど、その時も美術館をはしごして、目が充血するんじゃないかってくらい絵を観てきました!(笑)
何箇所くらい巡ったんですか?
フランスではルーブル美術館など3箇所、スペインではダリ劇場美術館、ピカソ美術館に行きました!
2カ国を約1週間で巡ったので、予定を詰めて回りましたね。有名な作品は必ず観て、次の美術館に行って……という感じでした。フランスは美術館同士が近くにあったので巡りやすかったですね。
理彩さんにとって美術鑑賞はどのようなものでしょうか?
美術鑑賞はあくまで趣味のひとつです。普段はダンスのお仕事をしていますが、表現の参考になればと思って芸術に触れているわけではないんです。何かを学ぼうっていうよりも楽しみであったり息抜きとして行くことが多いですね。
習ううちにどんどん楽しくなってのめり込んでいきました
ダンサー、振付師として活動されている理彩さん。ダンスはいつから習い始めたんですか?
幼稚園の頃にチアダンスを始めました。小学生の時には習い事でヒップホップを、中学1年生から高校1年生までは部活動でチアダンスをやっていました。
部活と並行して習い事もゆるく続けていたんですけど、高校2年生になってヒップホップを本格的にやりたいって思うようになり、部活を辞めてダンススクールに通い始めました。
そのスクールに通い放題のプランがあったんです。初めは時間帯ごとに受講できるジャンルが違うので、せっかくだし一つに絞らず色々なジャンルのレッスンを受けてみようかなって感覚で、学校が終わった後にスクールに行って1回90分のレッスンを3つくらい受けていました。それで色々なジャンルのダンスを習ううちにどんどん楽しくなってのめり込んでいった感じです。
その時期は休む暇なく予定をパンパンに入れることが好きだったので、学校が終わって家に帰ったらすぐにダンススクールに行ってレッスンを受けて、家に帰って寝るという生活をしてやっと1日が充実したなって思えていました。今では休むことも重要だと思うようになりましたけどね(笑)
お話を聞いているとすごく楽しみながら通っていたことが伝わってきます。辛いと感じたことはありませんでしたか?
親がすごく厳しくて深夜練習に参加できなかったことが辛かったです。
ダンスは深夜練が当たり前にあって、夜の0時過ぎくらいから始発が出る5時頃まで練習するんですけど、なかなかそれを親が許可してくれなくて……。深夜練しかリハーサルがない先生のナンバー(ダンスイベントで披露する作品のこと)に出れなかったことが悔しかったですね。せっかくここにチャンスがあるのに!って思いでした。
振付師として活動を始めたのはいつからですか?
高校を卒業した時くらいからです。ダンスイベントに参加した時にイベント主催者の方に声をかけていただいたことがきっかけでした。
それまではLilyというダンスグループで踊ることをメインに活動していました。そこでは振り付けはメンバー4人で分担して考えていたんですけど、振付師となると、振り付け、フォーメーション、照明、衣装、使用する曲など全てを1人で考えなくてはいけないんです。大変ではあるんですけど大がかりだからこその楽しさを感じますね。
つい先日もダンスイベントの本番があって、私が作ったナンバーを出しました。そのナンバーでは、私が出演してほしいと思った高校生から大学生くらいの子たち一人ひとりに声をかけて22人が参加してくれました。
そのナンバーで一番苦労したことはありますか?
曲に統一感を出すためにブリトニー・スピアーズの曲だけを3曲使うことにしたんです。繋げた音源自体はかっこよく仕上がったんですけど、曲と曲を自然に繋ぐ振りを考えるのが難しくて悩みましたね。
それはどうやって解決したんですか?
何回も何回も音源を聞くようにしました。それからまずフォーメーションの形を考え、次にどんな振りがいいかを考えていきました。
「自分に自信を持つようにしているんです」
これまでのダンスのお仕事で印象に残っているものはありますか?
『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日で放送されたドラマ。以下 M)にバックダンサー役として出演したことですね。
友達に「マジですごい!」って褒めてもらえてすごく嬉しかったです。「もともとMを見てたけど、理彩が出るから録画した!」って言ってくれる子もいました。
ドラマ出演はどのように決まったんですか?
ドラマ制作に携わっていた振付師の方が声を掛けてくださったんです。出演が決まった時はダンサーがドラマに出ることって滅多にないことなのですごく嬉しかったですね。
撮影では私はあくまでバックダンサー役なのでメインの方とのバランスを意識しつつ、目立ちすぎず気を抜かずってことを考えるようにしていました。いつもとは違う現場の雰囲気を知ることができてとても良い経験になりました!
ドラマに出させていただいたことでもっとこういう経験をしたい!って思うようにもなりましたね。ドラマやミュージックビデオの撮影は長丁場で大変ではあるんですけど映像として残るし、後で見返しても楽しかった記憶が蘇るので、挑戦したい気持ちが一層強くなりました。
理彩さんが自信を持ちながらお話ししてくださる姿がとても素敵です!
この投稿をInstagramで見る
ありがとうございます(笑)私は常に自分に自信を持つようにしているんです。自信がないと余裕がなくなってしまうと思うので、準備を念入りにおこなって自信がある状態を作っています。その方が人も寄ってくると思うんですよね。
どんな準備をしているんですか?
場面によって違うと思うんですけど、先ほどお話ししたイベントの場合だと、全7回のリハーサルで毎回やることを決めてメンバーに伝えるようにしていました。
目的を明確にした方が効率よくできるし連携も良くなると思います。本番では何も考えずに今までやってきたことをやればいいって思うだけの状態を作れるようにしていました。
最後に今後の活動の目標を聞かせてください。
今はコロナの影響でイベント自体が減ってしまっているのでそんな中でも私に依頼してくれたお仕事はすべて全力でやりたいなって思っています。大学生活はあと2年しか残っていないのでこの2年でやれることはやりきりたいですね。
とにかく色々やりたい!って気持ちが強いです。ダンスに限らず、モデル活動などにも挑戦していきたいです!