美学生インタビューInterview
『どんな自分でも、もっともっと大好きになってほしい』
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1.まずはじめに自己紹介をお願いします。
同志社大学4回生の堂本菜月です。学部は商学部で昨年、同志社のミスキャンパスに出場して準グランプリを頂きました。
今は環境問題などを考える「MIRAI EXPO(みらいエキスポ)」という学生団体で活動しています。 -
2.MIRAI EXPOとはどんな団体なんですか?
今年できたばかりの団体で食料や資源など環境問題を考える機会を、若者から発信していこうというムーブメント作りをしています。
こういう問題を軸に今の社会システムや常識を考え直し当事者意識を持って行動しようという啓発活動をしていて、自分たちの未来だから自分たちが責任感を持って作っていこうという想いを持っています。
田植えや有機野菜を栽培して自然に触れたり、12月には「MIRAI EXPO 2012 in KYOTO」というイベントを開いて、100年後の未来を再現しようと計画中です。どうして100年後かというと20~30年先のことなら経済や産業について考えるんですけど、100年先となるともっと根本的な部分にある環境のことを考えないといけないと思うんです。イベントではこのままだとヤバイんじゃないかという暗い未来と、こういう解決策もあってみんながこういう行動をしたら明るい未来が待っているという両方を作り、来場者に自分たちの未来について考えてもらいたいです。 -
3.そのイベントではどんなものを作るんですか?
私はリクチュールといっていらない服を全く新しい服に作り変えたりオーガニック化粧品を使ったファッションショーを企画中です。例えばオーガニックって肌にも地球にも良さそうだけど少し頼りない感じがあり中々広まっていません。今まで自分も化粧品はイメージや流行を重視していましたが、オーガニックのヘアー剤でも明るくきれいな髪に染まるので、これで奇抜なヘアーショーなんかをしてオーガニックでもこんなにオシャレになるんだと知ってもらいたいです。
私は元々、環境問題を勉強していたわけではないんですが身近にあるこういう問題をみんなに知ってもらいたくて、日常のオシャレや女の子の好きなファッション・美容にもっとエコを取り入れられたら良いなと思っています。他には食料廃棄の問題を解決するような食事を提案したり、子供たちに100年後を想像して絵を描いてもらったりして、未来を5感で体感できるEXPOを目指しています。 -
4.環境問題に興味を持ったのはどうしてですか?
去年、フェアトレードをテーマにしたファッションショーに出させてもらい勉強したことが一つのきっかけですね。日本で過ごしていると安い商品も高くてオシャレな商品もいっぱいあって、その中から自分の好きなものを選ぶのが当たり前だし、働いてお金をもらうのも当たり前。
でも世界ではそういうことが当たり前じゃないんです。実際行動に移せなくても知ってることってすごく大事で、まず自分も色んなことを知らなきゃって思ったし、みんなにも知ってほしいなって思いました。 -
5.ミスキャンにはどうして出場しようと思い、そこでどんなことを感じましたか?
元々サロンやブライダル、学生が作るファッションショーのモデルをしていました。ただ楽しいからという感じだったんですけど、何か形に残したいなって思いミスキャンに出たんです。でも今までの仕事とは全然違いました。見た目の華やかさとかに意識がいきがちだけど、一緒に出た子たちはみんな外見だけじゃなく中身もめっちゃステキなんです。ちゃんと目標を持って努力してる子も多くて、何を大事にしてるとか、どういうことをしたいかという話を聞いて、自分も内面を磨いていかないといけないなと思いました。
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6.準グランプリをもらった時はどんな気持ちでしたか?
もらった瞬間は悔しくて泣きました(笑) 負けず嫌いだし、応援してくれた人たちには1番になって恩返ししたかったですね。でもみんなのめっちゃ喜んでいる顔が見れて…、あっ、また泣きそうになってきた…(泣・笑) 私以上に喜んでくれてそれにめっちゃ救われました。頑張って良かったって。
それに私が出演させてもらったイベントやステージはたくさんの想いを持った人たちが作ってくれていて、本当に感謝する心と人との繋がりの大切さを教えてもらいました。そういうところがすごく魅力的に感じたのでみんなに助けられた分、私もそういうものを作っていけたらと、MIRAI EXPOでやっているような企画とかの仕事に興味を持ちました。 -
7.大学卒業後はどんなことをしたいですか?
就職はある化粧品メーカーに企画で内定をもらいました。私は可愛い女の子が大好きだし、女の子たちに何か機会を作ってあげられるようになりたいと思っています。それは今までの自分の経験もあるし、自分自身もこれからもっと色んなことができる機会を作っていきたいんです。女の子の自信って「今日化粧上手くいった!」とか「この服すごく可愛くて今日なんだか機嫌が良い!」とかそういう部分から来ることがあって、私も今日のインタビューは上手く喋れるか自信がなかったけど「とりあえずお化粧バッチリにしていけば大丈夫!」と思って来ました(笑)
見た目ってすごく心にも通じるし、まずは自分に自信を持たないと多分きっかけもこないと思うんです。だからそういうことをもっと知ってほしいし、伝えたい。たくさんやりたいことがあるからまずはそこで勉強しようと思っています。 -
8.就職先ではどんなことをしたいですか?
内定を貰った会社は高級化粧品を扱っていて私たちより上の年代の方をターゲットにしています。でも、もっと若い人にも知ってもらいたくて、ブランドのイメージを崩さずに広めるにはどうしたら良いんだろうと思っています。値段はちょっと高いんですけど中身はすごく良いんですよ。だから本質を見てもらえるような企画を考えたいですね。
人も外見を飾ってるけど私は内面がステキな人の方が良いなって思うようになったし、だから今やってる環境問題でも中身の良いオーガニック化粧品を扱おうと思いました。高くて取っ付きにくいところもあるけどすごく良いものだからもっと知ってもらって、色んな人に愛される化粧品になれば良いなと思っています。 -
9.最後に読者に何か伝えたいことはありますか?
自分のことが大好きだったら何でもできると思うんです。というのも私は自分に自信がなくてやりたいことがあってもできないときもあったし、人にきっかけを貰わないと動けなくて、4回生になってあの時もっと早くしとけば良かったとか、今になって気付くことがいっぱいあるんですよ。だから自信がなくて何もできないのってすごく勿体無くて、だからどんな自分でも、もっともっと大好きになってほしいし、成長する努力をしてほしい。そうなれたら思ったことは思ったままにしないでちゃんと行動できると思うんですよね。
堂本さん、お話ありがとうございました! (写真=大竹央祐、文=小林純也)
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