美学生インタビューInterview
“絶品みたらし団子”に恋をしました
今回は自前の浴衣を着て来てくれたそうですね。
はい、これは高校2年の時にお母さんが買ってくれた思い出の浴衣なんです。
当時の私はあまり目立ちたくない性格で、ピンク色は好きだけど自分には派手だなと思って選ばずにいたんです。そんな時にお母さんが「着たらええやん!」と言って買ってくれたのがこの浴衣でした。
お祭りで着てみたら友達からも好評で、嬉しくて……!それ以来、ピンクに抵抗が無くなり、普段のファッションでも色物に挑戦できるようになりました。
素敵なエピソードですね!大学に進学してから浴衣を着たことは?
入学して以来、ずっとコロナの影響でお祭りに行くことができなくて、去年初めて京都の祇園祭に行きました。
噂には聞いていたんですけど、歩行者天国で屋台もずらーっと並んでいてすごい盛り上がりでした!テンションが上がりすぎて、あの屋台も行こう、この屋台も行こうって夕方から夜遅くまで歩きっぱなしで巡りました。
そういえば宮本さんのインスタグラムに浴衣姿でお団子を食べている写真も載っていましたね。
あれ実は、私のアルバイト先のお団子屋さんの商品なんですよ!
そうなんですか!どうしてそのお団子屋さんで働こうと?
ここのお店のオーナーの方が他に焼肉屋と浴衣のレンタル店を経営されていて、もともと私は焼肉屋の方でアルバイトをしていたんですよ。で、ある日、たまたまその団子屋さんの団子を食べる機会があって、その時に「何これ美味しい!!ここで働きたい!!」って思って。それでオーナーに頼んで、お団子屋さんでもバイトをさせてもらうことになったんです(笑)
そんなに美味しい団子だったんですね。
「さくふわみたらし団子」っていうんですけど、その名の通り外がサクッ・中がふわっとしていて絶品なんです!今までスーパーで売っているようなみたらし団子しか食べたことのなかった私には衝撃でした(笑)
「賞味期限20秒」というキャッチフレーズでSNSでもバズっています。京都に来る機会があれば是非食べてみてほしいです!
電車を飛び降りて自分の殻を破ったあの日から
昨年度はミス龍谷でグランプリ、ミスオブミス(全国のミスキャンパスの中からNo.1を決めるコンテスト)でもグランプリに輝くなど目覚ましい活躍だった宮本さん。まずはミスコンに出るまでの経緯を教えてください。
去年の5月に美学生図鑑さんに取材していただいた時に「ミスコンに出てみたら?」って編集長さんとカメラマンさんに背中を押していただいて、ちょうどそのすぐあとくらいにミス龍谷の運営の方からも出ないかってお誘いをいただいたんです。
正直最初は、私には無理だと思っていました。人前に出るのがめちゃくちゃ苦手というわけではなかったんですけど、とにかく小さい頃から自分に自信が無くて……。容姿にしろ内面にしろ、私なんかよりもっといい人がおるやろって考えていたんですよね。
でも、そういう自信の無さから色々なことを諦めてきていたので、そんな自分を変えたいって気持ちもどこかにあって。挑戦したい気持ちとやめておこうって気持ちとでずっと心が揺れていました。
たくさん悩んだんですね。
本当に最後までめちゃくちゃ悩みました!
応募用紙をもらって書いたんですけど、やっぱり無理だ!と思って一度捨てたんです。でも、ずーっとモヤモヤしてて……。応募締め切りの日に「もう1枚ください!」ってお願いして紙をもらったんです。
……けど、そのあとにまた迷い始めたんですよ(笑)で、やっぱり無理だと諦めて、学校から帰ろうと電車に乗り込んだんです。
えー!
そしたら、たまたまなんですけど、乗った電車がすぐに発車しなくて5分くらい駅に停車していたんです。
「どうしよう、今ならまだ学校に戻れるかも……」って車内で葛藤して、発車1分前ギリギリのところで電車を飛び降りて、駅の階段を駆け上がりました。そして、公衆電話の上に応募用紙を広げて名前を書き、改札を出て、学校に向かって走り出しました。人生で一番勇気を振り絞った瞬間だったと思います。
ドラマみたいなエピソードですね……!
結果はどうなるかわからないけど、応募することが自分の成長に繋がるはずだと信じて決心しました。
初めて自分の人生に自分で決断をくだしたなって今振り返って思います。それまでは誰かに決めてもらったり、誰かと一緒のものを選んだり、他人に頼っていた部分が大きかったので。
ファイナリストに選ばれた時はどんな気持ちでしたか?
真っ先にお母さんに連絡して、「聞いて!どうしよう!選ばれてしまったよ!」ってボロボロ泣きました。嬉しい気持ちとびっくりした気持ちとで感情が溢れてきました。
お母さんは「良かった!おめでとう!これから大変やと思うけど頑張ろう!」って言ってくれて、私が決断したことを成長したねって褒めてくれました。
活動期間中、大変だったことはありますか?
SNSの更新は大変でした。写真を撮って、投稿して、コメントしてくださった方へお礼の返事をして……ってやっているとどんどん寝る時間が少なくなっていってしまって。
でも、まったく辛くはなかったです!こんなただの大学生の私のことでも応援したいって思ってくれる人がいるんだって思ったら素直に嬉しくて、もっともっと頑張ろうって思えました。
では、辛いと感じたのはどんな時でしたか?
Web投票が始まってからは辛い日々が続きました。自分がどれだけ投票してもらえてるかってわからないじゃないですか。ファンの方からの「投票しました」ってコメントくらいでしか知ることができなくて、毎日不安で夜になると結構泣いたりもしていました。
フォロワー数が急増したファイナリストがいて、それも不安でしたね。フォロワー数がすべてじゃないってことはわかってるんですけど、それでもやっぱり焦っちゃって。
ミスコンの結果発表の日はどんな心境でしたか?
不安で意識が朦朧としていました(笑)
龍谷大学のミスコンは最終の結果発表の1週間前に「中間発表」というものがあって、その時点でのWeb投票の順位が発表されるんですよ。私は中間発表では1位で、ホッとした気持ちもあったんですけど、2位とどれくらい差があるのかがわからないから最後の最後まで不安でした。
結果発表では準グランプリから順に名前が呼ばれたんですけど、中間発表で2位じゃなかった子が準グランプリに選ばれたんです!これはもしかしたら自分が3位に転落してる可能性もあるんじゃないかと思ってドキドキでした……。
結果は見事グランプリでしたね。
名前が呼ばれた時は意外にも涙は出なくて、安堵の気持ちと応援してくださった皆さんへのありがとうの気持ちでいっぱいでした。「あんなに不安がってたのに本番では泣かんのかい!」ってファンの方からツッコまれましたね(笑)
SNSで結果を報告するとファンの方はもちろん、今まで関わりがなかった方からもたくさん「おめでとう」という言葉をかけてもらえて、改めてグランプリになったんだという実感が湧きました。
“日本一美しい女子大生”に選ばれた今、描く未来は
宮本さんはその後、ミスオブミスにも出場しグランプリに輝きました。ミスオブミスにはどうして挑戦しようと?
最初は出なくてもいいかなと思っていたんですけど、出場特典としてファッション雑誌の『CanCam』に掲載してもらえると聞いて、だったら出たいなと思って。グランプリを狙うとかそんな気持ちはまったく無く、気軽な気持ちで出場を決めましたね。
でも、いざ始まったらたくさんの人が応援してくださって。中途半端な気持ちだったらファンの方にも申し訳ないし、手を抜かずに全力で取り組もう!って思うようになりました。
審査過程ではライブ配信も頑張っていましたね。
SHOWROOMは初めてだったので最初はやり方もわからず、他の出場者に置いていかれていました。ファンの方が色々とアドバイスをしてくださって、一緒に順位を上げていくって感じでしたね。最後には「すごく配信上手になったね。」って言ってもらえるまでに成長しました。
ファンの人たちとの関係が素敵です。
配信が苦手と言う出場者もいますけど、私はすごく楽しかったです!
本当に優しい方ばかりなんですよ。次は何時から配信しますって言ったら「次も行くね!」って声をかけてくださったり、配信の中で私のプライバシーを詮索するようなリスナーさんがいたら「答えない方がいいよ!」って注意してくださったり、みんな私のことを思い遣ってくださるんです。「いつもありがとうございます」って気持ちを胸に配信を続けていました。
最後は東京での表彰式でした。グランプリに選ばれた時の心境は?
発表された時は鳥肌が立ちました。「私がなったん……?ほんとに……?」って。
翌日には『めざましテレビ』でも表彰式の模様が放送されたんですけど、実感が湧かなくてずっと夢の中にいるような不思議な気分でした。
受賞後のインタビューでは「芸能界に挑戦したい」といったことを話していましたよね。
養護教諭になりたいという夢は今も変わっていません。ただ、せっかくこんなにも視野が広がって、無縁だと思っていた人前に出るお仕事も身近になったので、今は少し遠回りして人生経験を積みたいなと考えています。
来年からは龍谷大学を卒業して、別の通信制の大学に通いながら養護教諭の資格取得を目指す予定です。それと並行してモデルのお仕事などにも積極的に取り組んでいけたらと思っています。
応援しています!最後に、今後への意気込みをどうぞ。
先月、地元和歌山のJA紀南特産物PR大使に任命されたので、大好きな故郷の魅力を全国に発信できるように頑張りたいです。
また、写真を撮られるのが好きなのでファッション雑誌の読者モデルにも興味があります。機会があればそういったオーディションにも挑戦してどんどん自分の世界を広げていきたいです!