宮本李菜（龍谷大学）「夢は養護教諭！思いやりの心で生徒の心身を支えたい」

本当になりたいのは何の先生だろう？

龍谷大学の経営学部に進学した理由を教えてください。

当時は高校の商業の先生になりたいなと考えていて、指定校推薦で目指せる中で将来に繋がりそうな大学を選びました。

商業の先生ですか！どうしてなりたいと思ったんですか？

高校が商業科で、商業の勉強がすごく楽しかったんです。簿記、会計、情報処理、マーケティング、経営、色々なことを学んで、中でも簿記と会計が好きでした。普段、自分が買い物をしているお店の裏側みたいな部分を知るのが面白いなと感じたし、金額の計算をして数字が合うとめちゃくちゃ気持ちいいんですよね。

そもそもどうして商業科の高校に入ったんですか？

実は、もともとは商業を学ぶつもりはなかったんです。その学校に幼稚園の先生を目指せるコースもあって、子どもが好きだったので最初は幼稚園の先生になりたいなと思って進学したんですよ。

コースに分かれるのは2年生からで、1年生の間はすべての分野を幅広く勉強したんですけど、商業科目の方が成績も良くて自分でも向いてるなと感じたんです。それで、コースを変更することにしました。

そんな経緯があったんですね！簿記の資格とかも取ったんですか？

2、3年生の頃は検定の勉強を頑張って、日商簿記3級と全商簿記1級を取得しました！

当時はバドミントン部に所属していて週6で部活もあったので、平日は朝起きてから学校に行くまで勉強して、部活が終わって帰宅してからも勉強して、部活が休みの日には一日中机に向かっていましたね。

ほとんど遊ぶ時間もなかったんですけど、指定校推薦を狙うなら検定合格は必須だと思ったので集中しました。その年、私の高校で日商簿記3級に合格したのは120人中5人しかいなかったみたいです。

努力家なんですね！簿記の資格を生かせる他の職業を目指そうとは考えなかったんですか？

両親が学校の先生なので、小さい頃から先生という職業に憧れがあったんです。あと、友達に勉強を教えた時に「わかりやすい！」とか「もっと教えて！」って言われたこともあって、やり甲斐を感じられる仕事かなと思いました。

ご両親が2人とも先生なら自然と影響を受けますよね。

父は数学と生物の先生で、母は養護教諭なんです。

それで実は最近になって、商業の先生ではなくて養護教諭を目指したいという気持ちも芽生えてきたんです。

そうなんですか！何かきっかけがあったんですか？

大学で教職課程の授業をとっているんですけど、教師って人と人との関わりなので“人”や“心”に関する授業が多いんですよ。その中で「心理学」や、生徒の学習面や生活面、対人関係や進路等について助言する「教育相談」というものに興味が湧いてきました。

「私は本当に商業の先生になりたいのかな……？」っていう疑問が大きくなっていって、去年の冬くらいはものすごく悩んでいましたね。

そうだったんですね。

私、他人の意見に耳を傾けすぎてしまうところがあって、周りの人から「愛嬌がある」と言われると人前に立つ仕事が向いてるんじゃないかと思ったり、アルバイトで「接客が良い」とお客さんに褒められると接客の仕事に興味が出てきたり、どんどん自分がわからなくなっていってしまったんです。

年末年始に2週間ほど実家に帰って、時間に余裕がある中で自分の気持ちを整理して、養護教諭を目指そうという方向性で気持ちが固まりました。

今通ってる大学で養護教諭の免許を取得できるんですか？

龍谷大学には養護教諭になれるコースがないんですよ。母に相談したら、大学を卒業してから違う学校に通って養護教諭を目指してもいいんじゃない？ってアドバイスをもらいました。正社員じゃなくても講師のアルバイトとか、どこかで働きながら通信制で免許取得を目指していきたいです。

将来はどんな先生になりたいですか？

生徒たちの心身や人生がより良い方へ向かうように、親身になって相談に乗ったり助言したりできる先生になりたいです。何より思いやりの心を大切にしたいです。

それこそ私の高校の商業の先生は、私が幼稚園の先生を目指してるって話していたにも関わらず「商業が向いてるよ。」って言ってくれたんです。結局、今また方向転換することになりましたけど、そういう風に生徒の視野を広げてあげられるような先生になりたいですね。

“みんなで仲良くなれる”サークルに

サークル活動はやっていますか？

フットサルサークルの仲間と

ラケットサークルとフットサルサークルを掛け持ちしています。ラケットサークルでは主にバドミントンをやっていて、私は去年の夏から副会長を務めています。

アクティブなんですね！

人と関わるのが好きなんですよね。ラケットサークルは100人、フットサルサークルは70、80人くらいの規模なので、掛け持ちすることで交友関係が広がればと思いました。

身体を動かすのも昔から好きで、小学生の頃は地域のバレーボールのクラブチーム、中学ではバレー部で活動していました。高校はバドミントン部だったので、サークルの中では経験者です。でも、初心者の子もたくさんいますよ！

副会長には自分で立候補したんですか？

いいえ、推薦です！人に対して分け隔てなく接することができるところを評価してもらったんだと思います。仕事は主に会長のサポートで、会長がいないときには副会長が中心となって進めることもあります。

これからのサークル運営の意気込みを聞かせてください。

ラケットサークルの仲間と

私はサークルって“交流する場”だと思っていて、みんなで仲良くなることが大切だと思うんです。仲の良い人とだけ関わっているのって勿体ないじゃないですか。

コロナの影響で活動が制限されたり合宿が中止になったり色々と困難もあるんですけど、どんどんみんなの交流の輪を広げていけるように仲介役として頑張りたいです！