美学生インタビューInterview
尊敬できる周りの人から刺激を受けています
ミスキャンパス立命館に応募したきっかけを教えてください。
応募した理由は2つあります。アナウンサー志望だということと、これまではずっと競技かるたをやってきていて、せっかく大学生になったので競技かるただけでなく他のことにも挑戦したいと思ったからです。
これまでのミスキャンの活動で楽しかったことは何ですか?
着物の撮影です。3着の着物を選んでいただいたのですがどれもタイプで、メイクもとても自分好みだったんです!
柳田さんは着物がよくお似合いです。
着物はとても好きです!競技かるたでは袴を自分で選ぶので、それがきっかけで袴が好きになりました。高校生の時に大会で優勝して母に買ってもらった物もあります。やっぱりSNSに和装を載せるといいね数も倍くらい違います。
逆に活動の中で大変だったことや苦労したことはありますか?
就活との両立と、ライブ配信やSNSの投稿に苦労しています。シートを使ってスケジュールを管理して、空いた時間にライブ配信の予定を入れています。
配信やSNS自体も難しいです。もともとそういった発信の経験があるファイナリストもいて、同じ土俵で戦っているので……。何か投稿するようにしているのと、投稿の統一感は意識しています。
活動を通して感じたことや自身が変わったなと思うことはありますか?
今までは競技かるたという世界しか見ていなくて、しかも優勝とかもしてきていたので、自我が強かったんです。でも、色々な分野で活躍している人を見て尊敬するようになりました。例えば、私たちを支えてくださっているスタッフさんとか他の候補者の方を見て、あの人は行動力がすごいなとか、スケジュール管理力すごいなって尊敬します。
素敵な環境で活動できているんですね! ファイナルイベントに向けて意気込みをお願いします!
芯の強い女性になっていきたいです!絶対に1位がいいです!
人生観を変えた競技かるた
先ほどから競技かるたの話が出ていますがいつから始めたんですか?
高校生からです。きっかけは『ちはやふる』という漫画です。
それで競技かるた部に入ったのですか?
私の通っていた高校は、かるた部がなかったんです。なので強い高校に直接連絡してその高校の部活に入りました!
すごすぎる行動力……!!そんなこと出来るんですね。
承諾してもらいました。でも、自分の高校でも同好会を作りました。
おお、1人でですか?
団体戦に出たくて。全国高等学校かるた選手権大会という近江神宮で開催される大会に行きたかったんです。そのためにポスターと動画を作ったんです。
絵も上手なんですね!
絵を模写するのは得意なんです。おかげで20人集まったんですよ!でも、私が卒業する頃には0人になっていました(笑)
それはどうして?
競技かるたってお金が掛かるんです。遠征があればホテル代も掛かったりして、負担が大きかったんだと思います。
成績はどうだったんですか?
高1の時は成績は振るわなかったです。高2の時は外部練習で大学生と練習したりして優勝をするようになりました。
そして、高3の時は全国大会で準優勝、全国高等学校総合文化祭ではベスト16になりました。この成績は富山県では初めてです。
すごい……!練習で工夫したことはありますか?
練習量をこなすしかないと思ってとにかく練習しました。また、強い人と練習をすることでスピード感に慣れるようにしました。
競技かるたの強さってどういったところで決まるのですか?
どこで音を判断できるかと動き出しが肝心です。本当に秒の世界なので。50枚全て狙わないとか、得意札は絶対に取るとかもテクニックですね。
得意札、聞いたことあります!柳田さんの得意札は何ですか?
私の名前が「花江(かえ)」なので、「か」から始まる4枚は絶対に逃しません。「かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを(藤原実方朝臣)」と「かささぎの 渡せる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける(中納言家持)」の2枚は一度も取られたことはないです。
大学でもかるたを続けているんですよね。
かるたを極めたいと思ってかるたの強い大学を受験しました。立命館はかるた推薦もあるくらいとても強くて。競技かるたに出会っていなかったら大学には進学していなかったと思います。
競技かるたで人生が大きく変わったのですね。
人生観が変わりました。通っていた高校は就職する人が多かったんですが、部活のために行っていた高校は頭が良くて、勉強も負けたくないなと思って力を入れました。
行動すれば色々と巡ってくる、私はそう実感しているんです。ミスキャンの活動に繋がるきっかけでもあります。
人は環境で変わるというのはすごく分かります。立命館大学はかるたが強いので切磋琢磨することができて楽しいのではないですか?
うーん。楽しかったけれど、挫折も経験しました。
挫折ですか。
天才肌の人がたくさんいるんです。どうしてそんなに上手なの?って聞いても感覚っていうから、私はどうして出来ないんだろうって。でも、それをカバーするために考えて取るように練習を重ねました。相手を観察して目線はどこで、どこを狙っているのか、どこを取って逆転を狙おうとしているのか、とか。結果、競技かるた大会の社会人部門で準優勝しました。
努力の賜物ですね。将来の夢はアナウンサーと話していましたが、かるたの道とかは考えなかったのですか?
競技かるたにはプロはないんです。お世話になってきた人たちに還元したいという思いからアナウンサーを目指すようになりました。
どのように還元したいんですか?
例えばかるた大会の実況の機会であったり、あとは文化継承に携わっている方々の思いとかを広めたいです。
文化継承は今重要な局面にあると聞きます。広めたいと思ったきっかけは何ですか?
地元富山の祇園祭りです。私が何歳になっても同じメンバーでお祭りを支えている地元の方々を見てそう感じました。頑張って支えてくれている地域の方々のおかげでお祭りに毎年参加できるので。「今年も来てくれたんだね!」って言ってくれるおばあちゃんとかもいて、それがすごく嬉しいんです。
温かい地元ですね。今はアナウンサースクールに通っているんですか?
はい。2つ通っていて、1つはもう終わったのですがテレビ朝日のアナウンサースクールに半年間、夜行バスに乗って通っていました。今は関西のスクールに通っていて、1回の授業に1万かかるんです!今、言葉にしたらすごく高いなと改めて感じます(笑)なので、アルバイトを3つ掛け持ちしてます。
アナウンサーになりたい気持ちが強いんですね。
でも、最近は色々と悩んでいます。富山でアナウンサーとして働きたいなと考えているんですが、採用人数が1人と少なかったりして……。なので、アナウンサー以外の業界も見ているところです。
納得のいく進路が見つかるよう応援しています!では最後に、ひたむきに努力を続ける柳田さんの原動力は何かを教えてください。
立命館大学に通っている人たちって育ちが良くてお金持ちの人が多いと思うんです。自分はそうでもないから、「見返したい」っていう思いがあります。同じ土俵に立つためには自分が努力するしかない。それが原動力?なのかなって思います。