美学生インタビューInterview
小さい頃からの憧れ!ビールの売り子のアルバイト
これまでの大学生活で力を入れた活動はありますか?
福岡のヤフオクドーム(現「PayPayドーム」)でビールの売り子をしていました。高校ではアルバイトが禁止だったので卒業してすぐ始めました。
どうして売り子をしようと?
小さい時に売り子に密着したテレビ番組を見たことがあって、売り子の人たちが笑顔で接客する姿に憧れていたからです。高校卒業して初めてやりたいと思ったアルバイトが売り子だったので、やっぱり「憧れ」が大きかったんだと思います。
実際に働き始めてどうでしたか?
実は初日に売上1位になったんです。負けず嫌いっていうのもあるんですけど、めちゃくちゃ頑張りました!
それはすごいですね……!自分なりに工夫した点はありますか?
とにかく動き回ることです。あとは自分を見てもらうことも大切です。「ビールが欲しい」と思っている人の所に行けば買ってもらえるので、とりあえず動いて、欲しいと思っているお客さんの元へ行くことを心がけていました。
売り子は今も続けているんですか?
今はやっていないです。そのアルバイトは大学入学を機に京都に引っ越して来るまでの約1か月間だけでした。本当は京セラドームでもやりたかったんですけど、場所が遠くて……。もし売り子をするとなると、最終バスが無くなって帰って来れなくなります(笑)
なるほど。売り子のアルバイトから学んだことはありますか?
笑顔が大事だなと思いました。ニコニコしている人の方がもちろんお客さんも付くし、見てて楽しいじゃないですか。汗だくで一生懸命働いている姿は恥ずかしいものではなく、逆にその姿をお客さんに見てもらうことが大切だなと思いました。
「頑張っているのを見てるよ。」とお客さんから言って言っていただく機会も多く、とても嬉しかったです。私も最初は大声を出してビールを売るのが恥ずかしかったんですけど、逆にそれは良くないなって気づきました。やり切ることが大事です!
今はカフェで働いているんですけど、観光客に人気の所でめちゃくちゃ忙しいんです。でも、売り子時代はあの重いビールの樽を背負って移動していた分、体力も忍耐力もあるのでどんだけ忙しくても耐えられます!
挫折の先に見えた「夢」とは……?
将来の夢はありますか?
アナウンサーになることです。小さい時に父が「アナウンサーとかなれたらカッコいいよね。」と言っていて、それから心の奥底に憧れの気持ちがずっとありました。
小さい頃からずっとアナウンサーになりたいと思っていたんですね!
いや、実はそうではなくて、もともとは弁護士を目指していたんです。実家がお寺で、そこには会社の経営とか家族間の悩みを抱えた人がいらっしゃって、法律の知識があれば役立つかなと思ったんです。
中学高校時代はテスト前になると一日8〜13時間ぐらい勉強を詰め込んで頑張って、成績は学年でも上の方でした。それで、指定校推薦で志望していた大学の法学部に行こうとしてたんですけど……その推薦枠に違う人が選ばれてしまったんです。
それは辛いですね……!
かなりショックで、ずっと塞ぎ込んで泣いていました。
そんなある日、テレビを見ていたらアナウンサーが映っていて。雨の日だったんですけど、外で天気を伝えてたんです。「月曜日も火曜日も水曜日も頑張りましょう!」みたいなことを言っていて、その時なんか笑ってしまったんですよ。なんでこの人、雨の中でこんなことを言っているんだろうって。
普通の言葉なんですけど、その時はその言葉が心に染みたというか。雨の中、その人は頑張っているのに自分はこんなことで躓いてたらダメだなって。
そのことがきっかけでアナウンサーってやっぱり素敵だなって思って、本格的にアナウンサーを目指そうと思いました。
アナウンススクールには通っているんですか?
最近、通い始めました。3回生になってからなので少しスタートが遅れちゃって。「こんな私が本当にアナウンサーになれるのかな?」って悩んでいた時期もあったんです。でも、どうせなら頑張ろうと思って勇気を出して通い始めました。
スクールではどのようなことをするのですか?
何名かの生徒に対して先生が1人ついて、急に話を振られるんです。「次は○○さん。○○について話してください。」みたいな。だから一瞬も気を緩めなくて。気を抜いたら話を振られたときに答えられないのでずっと頭をフル回転させています。もちろん発声練習などもやりますね。
最近はテレビ局のインターンにも参加しています。フリートークで30秒や1分話したり、5分間与えるので自分なりに番組を作ってくださいというようなものもあります。
その中で高倉さんが得意なものはありますか?
フリートークが得意です。まずお題が出されるんですけど、あまり馴染みのないお題のときもあります。そのときは自分が話しやすいフィールドにどれだけ落とし込めるかということが重要だと思っています。例えば、私はあまりスポーツをしたことないので、そういうお題が出た時は趣味の範囲内でできるスポーツについて話すようにしてますね。
なるほど。憧れのアナウンサーはいますか?
日本テレビの藤井貴彦アナウンサーとTBSの江藤愛アナウンサーです。
藤井アナウンサーは『news every.』で新型コロナウイルスの感染者数を伝えた後に、「感染者数に一喜一憂しないでください。この数字は2週間前の結果です。私たちは2週間後の未来は変えることができます。」「たくさんのものを我慢してあきらめる日々を過ごしていますが、他人を思いやる心まで失わないでいることが大切です。」など、自身の思いを込めた言葉を発信していて、その言葉が「心温まる」「元気づけられる」と世間でも話題になりました。
ああいう言葉が言える人って元が素敵な人だからと思っています。自分も人を助けられるような言葉を掛けれるようになりたいので、まずは人間性を磨きたいです。
江藤アナウンサーはまさに自分の理想のアナウンサー像です!見てて元気になるし、癒されるんですよね。
最後に、将来どのようなアナウンサーになりたいか目標を聞かせてください。
バラエティ番組ではなく、ニュースを読むアナウンサーになりたいです。
大学受験で挫折した時に観た番組もニュースだったし、ニュースって毎日見る人が多いじゃないですか。テレビの向こう側で私みたいに落ち込んでいる人や辛いことがあった人に「この子を見ると元気が出るよね。」って思ってもらえるようになりたいです!