美学生インタビューInterview
リボン
神戸大学の橋本和花子ちゃんが大学生活最後に美学生図鑑へ再登場!
サンテレビガールズ、ミスキャンパス神戸、セントフォース関西、今宮戎神社福娘などさまざまな活動に全力で取り組んできた彼女。小学生の頃からの夢を叶え、4月からは民放テレビ局のアナウンサーに!
3年前の写真の再現と合わせてインタビューをご覧ください。
すべてに全力で挑んだことが糧になった
前回、美学生図鑑に登場したのは2回生の秋でした。写真を見返してどうですか?
当時は美容に疎かったので、見比べてみると眉毛細いなぁとか思います。恥ずかしいですね(笑)
私は3歳から15年間バトントワリングをやっていたので、演技しているところを写真に撮られることはあったんです。でも、カメラマンさんに向けて何か表情を作るとか、そういうのはしたことがなかったんですよ。
だから、表情を作りすぎてしまって、もともと圧が強い顔なのに余計に主張が激しくなってしまって、母には「眼力が強すぎる。もうちょっと柔らかくしようね。」って言われました(笑)
久しぶりにお会いして、美しさにさらに磨きがかかったように思います。
ありがとうございます。自分ではわからないですけど、嬉しいですね。2年半経ったんですもんね。多少はあれから学んできたことがあるので、少しは女性らしくなれたのかなって思います。
内面的な部分で成長したと感じることはありますか?
私は小学生の頃からアナウンサーに憧れていたんですけど、あの当時も強い思いはあったものの、まだ具体的なイメージを描けていなかったんです。
だからこそ、それっぽいことや身になることには何でも取り組んでみようと、よくわからないながらも色々なことに挑戦しました。サンテレビガールズ、ミスキャンパス神戸、セントフォース関西(事務所)での活動……など。
アナウンサーになるために積み上げていったすべてが私にとってターニングポイントで、どれが一番というものはなくすべてに全力で挑んだことが自分にとって糧になったと思います。
美学生図鑑で「夢はアナウンサーです。」と公言したこともその一つ。言ったからには実現しないと恥ずかしいというか、言葉にすることで自分の気持ちを掻き立てようって思いでした。
それらを通して、漠然としていた「どうして私はアナウンサーになりたいのか」という部分を少しずつ突き詰めることができて、精神的に成長できたんじゃないかなと感じています。
「備えあれば憂いなし」アナウンサー就活は準備が大切!
なぜ、アナウンサーになりたいと思ったんですか?
採用面接の受け答えみたいになっちゃうかもしれないんですけど、ソチオリンピックでのNHKのアナウンサーの方のインタビュー取材がきっかけだったんです。
惜しくもメダルを逃したスキージャンプの高梨沙羅選手が号泣しながらインタビューを受けていたシーンで、アナウンサーが「よく頑張りましたね。」って声をかけたんですよ。
実は当時、私もバトントワリングでスランプに陥っていて、初めて辞めたいなと思うくらい思い悩んでいた時で。言葉をかけられたのは高梨沙羅さんだったんですけど、自分自身もその言葉に強く励まされたんですよね。
それまでアナウンサーって淡々と話をするイメージだったんですけど、こんなにも頑張っている人を勇気づけられる、“アスリートの応援団長”なんだなってその時、気づいたんです。
だから、私も人を励ますことができる、ぬくもりを届けられるようなアナウンサーになりたいと思いました。
(素晴らしい志望理由……!)
そんな想いを抱きながら就活に臨んだ結果、とある民放テレビ局から内定をいただき、4月からアナウンサーとして働くことになりました。無事に夢のスタート地点に立つことができそうです!
おめでとうございます!アナウンサーはとても狭き門ですが、就活ではどのような苦労がありましたか?
アナウンサー試験って正解がないんですよ。面接の過程でカメラテストがあるんですけど、自分の中ではイマイチだったなとか面白いこと話せなかったなって思っていても次の選考に呼ばれたりするし、逆に上手くいった!と自信があっても落ちてしまうこともあって……。こうできたら正解、っていうのがないから本当に難しかったですね。
ただ、就活を終えて思うのは「準備が何より大事」ということ。人って予想していないことを言われたときに一番戸惑うし、「予想していないことを聞かれるかも」っていう不安で緊張すると思うんです。
だから、例えば「どうしてアナウンサーになりたいの?」っていう一つの質問に対して、そこから派生する質問をたくさん考えるんですよ。こんなこと聞かれないやろ〜っていうものまで。
それで、それに答えられる準備をしていったら、だんだんと自信がついてきて落ち着いて面接に臨めるようになりました。こんだけ準備してきたから怖くないわ!って思えるように備えることが大事ですね。
生半可な気持ちで臨んでいなかったことが伝わってきます。
どうしてもアナウンサーになりたかったので、当時は隔週で東京のアナウンススクールにも通っていました。期間としては3か月くらいだったんですけど、とても濃い時間でしたね。
関西から通ってたんですか!?どうして?
そのスクールは生徒たちの熱量が他と段違いだったんです!同期が40〜50人くらいいたんですけど、みんなそれぞれ強い気持ちでアナウンサーを目指していて、そこにいると気持ちが弱っているときでも刺激をもらえて強くなれるというか。
ほんと部活みたいなスクールで、朝10時から夜10時までずっと練習することもありました。面接の練習では、「それ、他の職業でもできるんじゃない?」みたいないじわるなことを言う面接官相手でもきちんと受け答えできるようにたくさん鍛えてもらいました。
スクール生同士、「全然心に響かないよ。」とか「それ微妙じゃない?」って遠慮なく意見を言い合ってお互いを高めることができて本当に最高の環境でした。ここに通ってなかったらアナウンサー試験受かってなかったんじゃないかなと思うくらいです。
いつかお笑いの賞レースでMCができたらいいな
就職先が決まってからはどんな活動をしていましたか?
就活中は忙しくてなかなかセントフォース関西での活動ができなかったんですけど、4回生になってから『知られざるガリバー~エクセレントカンパニーファイル~』というテレビ東京の番組に学生リポーターとして出演させていただきました。
会社に訪問してその企業さんの魅力をインタビューしながら紹介するといった内容なのですが、ディレクターさんから「素直な疑問をぶつけていいよ。」って言われたんです。でも、取材した企業さんが特殊な物を扱っていたりすると、その素直な疑問すら思い浮かばなくて……勉強不足を感じました。
学生のうちにプロの現場でお仕事ができたのは良い経験になりましたね。既にアナウンサーになることが決まった状態だったので、“就職後のために視野を広げる”という姿勢で臨めたのも良かったです。
それと、今年の1月には今宮戎神社の福娘もされていましたよね?
あ、そうです!「なんで卒業間近の今、挑戦するの?」ってみんなに言われました(笑)
実は、今宮戎の福娘は2回生の時にも選考を受けていたんです。でも、最後の最後で落選してしまって……。
3回生の時は就活が忙しくて受けられず、今年はコロナの心配もあるしどうしようかなぁと思ってたんですけど、卒業旅行とか本来あるはずだったイベントが取りやめになったこともあって「何かやりたい!」という気持ちが湧いてきたのでリベンジしました。
そしたら受かって、しかも代表にまで選んでもらえたんです!
十日戎でのご奉仕はどうでしたか?
びっくりするくらい過酷でした。今年はコロナ禍だったので福娘はシフト制だったんですけど、例年はもっと忙しかったのかなと思うと震えます。
休憩時間が短くて5分くらいで食事をとらなきゃいけなかったんですけど、食堂で用意されてたのがフランスパンで(笑)猫背になってぐわーって噛みちぎって食べたのを覚えています。お味噌汁とかもあったんですけど、私、猫舌だから必死でした。
本当に歴代の福娘を務められた方の体力すごいなって感服しましたね。でも、おかげでお正月でなまってた身体もしゃきっとしました!
4月からはついに夢のスタートラインに立ちます。どんなアナウンサーになりたいですか?
就活中はスポーツ番組志望だったんですが、研修を経て、バラエティ番組にも携わりたいと思うようになりました。バラエティこそアナウンサーが縁の下の力持ち。見えない所で空気を作っていかなきゃいけないと思うんですよね。
例えば、ワイプでアナウンサーが笑っている姿が映ると、「今、笑っていい雰囲気なんやな」って視聴者にわかってもらえるじゃないですか。最初の方でもお話したように、人にぬくもりを届けられるような番組作りに携われたらなって思います。
あと、バラエティに惹かれてる理由はもう一つあって、私、生まれも育ちも関西なのでお笑いが大好きなんですよ。最近はなんばグランド花月に足を運んだり、芸人さんのYouTubeチャンネルやエッセイを見るのにハマっているんです。
ほんと、知れば知るほど芸人さんってすごいんですよね!上手く切り返したり、その場の空気を盛り上げるために裏でたくさんの準備をされていて。勝手にですが、アナウンサー試験と似ているなと思って。だからこそ尊敬します。
もしご一緒する機会があれば、そういった姿勢を学ばせてもらいたいなと思いますね。
好きなバラエティ番組はありますか?
賞レースを見るのが好きなので、M-1やR-1。あとはそれのアナザーストーリー、密着番組も好きですね。芸人さんの人間味が伝わってくるようなドキュメンタリーとか、ついつい見入ってしまいます。
そういった賞レースのMCを担当できたらいいなぁ〜なんて妄想してます(笑)いつか叶えたいですね。
最後に、アナウンサー志望の学生たちへメッセージをお願いします。
やっぱり準備が何よりも大切だと思います。一般的な面接の質疑応答の準備はもちろん、どんな質問が飛んできても切り返せる対応力を身につけることが必要。そのためには自分の中に“ネタ”を持っていないといけません。
「ネタ作り」って言ったら聞こえが悪いですけど、色々な経験をすることで必ずネタができていくと思うんです。フットワーク軽く有意義な毎日を過ごして、その中で何か気づきがあればそれがいつか道を切り拓くカギになる。だから、たくさんのことに挑戦してほしいです。