美学生インタビューInterview
毎試合、プロの記者に混じって取材!
大学生活で一番頑張ったことは何ですか?
インターネット上でスポーツの試合のライブ配信をおこなう、リコネクトテレビジョン(略称:rtv)の学生報道部での活動です。
土日はほぼすべてこの活動に注いだと言っていいほどで、たくさんの学びを得ることができました。
具体的な活動内容について教えてください。
rtvが運営するアメリカンフットボールのメディア(アメフトライブby rtv)に関するコンテンツの取材や撮影、SNS等での広報が主な活動です。毎試合会場に足を運び、中継機材の設営はもちろん、選手や監督へのインタビュー、テレビ局に提供する試合全体のハイライト原稿の作成、TwitterやFacebookページの運用を担当してきました。
そもそもrtvのスタッフをやろうと思ったきっかけは?
ズバリ、アメフトが好きだったから!この一言に尽きます。
私が通っていた高校はアメリカンフットボール部が強く、大学でも引き続きアメフト部に所属して頑張っている選手が多くいました。大学生になっても自ら過酷な環境に身を置いてフィールドで身体と身体をぶつけ合って前に進む姿は本当にカッコいい!!そんな選手たちの頑張りや、アメフトというスポーツの魅力をもっと多くの人に知ってもらえたらなと思ったんです。
rtvはアメフトの試合を中心にインターネットでライブ配信をしていて、私自身がその視聴者でした。そこでスタッフを募集していることを知り、事務所へ押しかけて「何かさせてほしいです!」と頼み込んだのが1回生の夏頃のことです。
スタッフとして活動していく上で苦労はありましたか?
いきなりインタビューがしたい!記事を書きたい!と言ってできるものではなく、本格的に活動に取り組めるようになるまで半年ほどかかりました。
私はアメフトが好きだったとはいえ、マネージャーなどを経験したことがあったわけではなかったので、最初は細かいルールや用語を覚えるために単語帳がいっぱいになるまで書いて頭に叩き込みました。
また、スポーツ紙や一般紙の記者の方も多くいる中での取材ということで、初めの頃はプロの記者さんに圧倒されてかなりビクビクしていましたね(笑)
でも、毎回取材に行くうちに「今日の試合の、選手のこういうところが良かったよね!」という会話ができるほどに記者さんとも仲良くなりました。
印象に残っている取材はありますか?
2つあります。
一つは、2017年に「NEW ERA BOWL(ニューエラボウル)」という、年に一度、外国人選手を日本に招待して日本人の選抜選手と共に2チームに分かれて戦うオールスター形式の試合で、中継中に外国人選手にインタビューをさせていただいたことです。
いつもは試合が終わって中継がされていない状態でインタビューをするのですが、この時はライブ配信中ということもあり失敗が許されない状況。しかも、相手が外国人選手だったのでなおさら緊張しました!
自分のインタビューの様子、一つひとつの言葉や表情がリアルタイムで全国に流れていると思うと身が引き締まりましたし、その一場面を見た人がどういった印象を抱くかというところまで意識しながらお話しました。
もう一つ印象に残っているのは、読売テレビさんとrtvが共同運営している「あすリートチャンネル」の記事を何度も書かせていただいたことです。
特に、関西学生アメリカンフットボールリーグの決勝戦にあたる試合の記事を担当したときは、一文字一文字が人に与える影響力、言葉の重みを感じ、大きな責任感とともに今までにはないような達成感も感じました。
他の記者さんもいる中で、自分らしい記事、自分にしか書けない記事って何だろう?と考えたときに、「選手と同じ学生だからこそわかること」「普段から取材しているからこそ伝えられること」があるんじゃないかって考えたんです。
下級生の頃からどのように頑張ってきたのか、陰でどんな努力をしているのか、いつもはあまり取り上げられない部分を意識して取り上げるように心がけました。
記事を見てくださった方々からの反響も良く、大好きなアメフトの魅力、選手の頑張りを一つのカタチとして発信できた瞬間だったと思います。
山口さんの思う「アメフトの魅力」を聞かせてください。
何百という試合を観てきましたが、とにかくアメフトは知れば知るほど実に奥深いです!
どうしてもQB(クウォーターバック)やWR(ワイドレシーバー)、RB(ランニングバック)といったオフェンスの花形ポジションが目立ちますが、そういった選手の活躍やカッコ良さを後押しする他のポジジョンの選手の頑張りも見ていて飽きないし、違うカッコ良さがあるんです!
例えば、ひと蹴りでゲームの勝敗を決めるK(キッカー)。ハイレベルな試合ほど、Kのそのひと蹴りは劇的な場面を生み出します!地獄のようなプレッシャーにも負けない強いハートは見る者を熱くさせます。
また、選手はもちろん、監督、コーチ、スタッフなど、チームに関わる全ての人の試合にかける一体感が見ている人にまで伝わってくるのもアメフトの魅力だと思います。
春から商社ウーマンになります!
現在4回生ということで、大学卒業後の進路を教えてください。
専門商社に就職し、総合職として働く予定です。
意外ですね。てっきりメディア系の業界に就職するのかと思いました。
学生時代の活動の印象から、周りの人からもよく「メディア関係のお仕事をするの?」と聞かれることが多いです。実際、幼い頃はアナウンサーなどの職業に憧れたこともありました。
ですが、1回生の時にフィリピンで建築ボランティアの活動に参加したことをきっかけに、将来は国内外問わず幅広い形で人のため、世の中のためになるようなことがしたい!と思うようになりました。
「建築ボランティア」とは?
現地の大工さんに指導してもらいながらみんなで家を建てるプログラムです。日本人が行かないような島に約2週間滞在して、40℃くらいの環境の中、本当に何もないところから穴を掘って、ブロックを運んで、セメントを作り、連日汗を流しました。
滞在中、現地の家族の方とも触れ合い、彼らの貧しい生活も目の当たりにして、その中で「こういうことができたらいいのになぁ」と思うことがたくさんあったんです。
色々なものを扱う商社であれば、国の垣根を超えて、常に新たなビジネスチャンス生み出すことができる、それを発展途上国の人たちのために生かせたらと考えました。
商社で働く上での目標はありますか?
商社は一言で言うと、「何でも屋さん」です。業務は多岐に渡りますが、事業としておこなっていることは売主と買主の間に入って売買を仲介し、商品や資源、原料などを取引する手助けをすること。例えば、メーカーにとってできるだけ安く、在庫リスクを減らして良い原材料を調達することは最も重要な課題です。そこで、ノウハウや専門知識を持った商社がメーカーに代わり、適正な量の原材料を仕入れてメーカーに安定供給します。
「商社マン」というとカッコいい!と思われがちですが、やっていることは実に泥臭くて地道です。
商社はまだまだ女性総合職が少ない職種ですが、女性でも活躍できることを示せるように、持ち前の行動力を生かしてバリバリ働いていきたいと思っています。
目標は、「あなたと仕事がしたい!」と言ってもらえるような人物になること。そのためにも日々の努力を忘れず、人間力をもっと磨いていきたいです!
チャレンジすることを忘れないで
大学4年間を振り返ってみてどうですか?
常に挑戦し、学び、成長してきた4年間だったと思います。rtv以外にも「宇治茶レディ」や「有田みかん大使」などPR大使の活動にも取り組んできました。
一方、大学では法学部でも特に大変と言われているゼミをあえて選び、学業においても自分が最も成長できる環境に身を置いて努力してきました。
どんなにやることが多くても365日早寝早起きを徹底し、また通学中の小さな時間も無駄にせずに授業の予習・復習をするなど、学内外すべての活動において全力を出し、やりきった感があります!悔いはありません。
本当に努力家だということが伝わってきます。最後に美学生図鑑を見ている後輩たちへアドバイスをお願いします!
「とにかくチャレンジすること」、これを忘れてはいけないと思います。無理かなと思うことでも一旦チャレンジしてみる、行動に移してみる。もし失敗したとしても本気で取り組めば必ず得られるものがあります。
また、一つのことに熱中したり、自分の好きなことだけに精を出すのではなく、今までやってこなかったことにも目を向けることが大事だなと思います。