美学生インタビューInterview
「かみじ」という名前ですが、何か由来はあるんですか?
伊勢神宮にある「神路山」という山から名前を頂戴しました。その山は何千、何万の生命の母体と言われている神聖な場所で、私自身も神路山のように母性溢れる女性になってほしいと両親が付けてくれました。でも、幼い頃は「ゆり」とか「りか」とかもっと可愛い名前に憧れていたんです。今ではインパクトがあって覚えてもらいやすいし、何よりも両親の想いが沢山こもってる名前なので、この名前を付けてくれたことに感謝しています。名前負けしないよう、人々を包み込むような母性と包容力溢れる女性になりたいです。
4回生ということは就職は決まりましたか?
ある日系航空会社の客室乗務員として内定を頂きました。客室乗務員になることは物心つく前からの夢でした。この職業を目指したきっかけは、小さい頃、初めて飛行機に乗った時に恐怖心から周囲に迷惑を掛けるくらい泣いてしまったんですが、客室乗務員のお姉さんが機内から撮った写真を見せてくれたり、空の上でのエピソードを聞かせてくれてそのお姉さんに憧れたことでした。もうずっとこの職業のことしか頭になくて、同志社女子大学を選んだのも、全日空と提携していて空港見学やホスピタリティセミナーに参加できるので、一歩でも夢に近づけるのではと思ったからです。
これまで客室乗務員になるためにどんな努力をしてきましたか?
語学力を高めるためにカリフォルニアの大学に1年間留学していました。現地の人と会話の機会を増やすため、アメリカ人2人とルームシェアをして、女性学やアジア系アメリカ人類学を勉強していましたね。カリフォルニアには日系人が多く日本人街もあって、昔、この地に渡った日本人がどうやってコミュニティを築いて繁栄したかとか、アメリカ社会における女性の地位向上や社会での役割の変化について学びました。日本なら結論をぼかした曖昧な表現をすることが多いですが、海外ではYESかNOをはっきり言わなければいけなくて、ディスカッションのクラスでは積極的に発言しないと授業に出席したことにならないんです。なので、留学を通して物事をはっきり言えるようになったと思います。中国語も習得したので語学力や異文化理解力を生かし、日本人だけでなく海外の方にも安心感を抱いてもらえる客室乗務員になりたいですね。2020年の東京オリンピックの頃には国際線に乗務する予定なので、日本のおもてなしを世界に発信したいと思っています。