美学生インタビューInterview
自分らしさとのギャップに葛藤も。でも、女の子のいろんな姿を知ってもらいたい!
ミス東大コンテストに応募したきっかけについて教えてください。
所属するE.S.Sというサークルの新歓で一緒だった鹿毛茉弥ちゃんが2023年に出場していたことでミスコンの存在を知り、興味を持ったのがきっかけです。
もともとメイクやファッションにはあまり興味がなかったのですが、ミスコンを通じて洋服選びや運動などの自分磨きに励んだり、新しいことに挑戦したりできそうだなと思ったんです。
確かにミスコンって幅広く挑戦ができそうですよね!人前に立つことに興味はあったんですか?
小学校の時にダンスを習っていたり、学校やサークル活動などで舞台に立ったりしていたので、人前に立つことが好きでした。ただ、出身の中国にはミスコンがなかったので、「どんなものなんだろう?」と思っていました。
実際に出場してみてどうですか?
他大学のいろんなファイナリストの子と交流できるのが楽しいなと思います。インスタグラムでお互いにDMを送り合って仲良くなった子もいて、特にミス慶應ファイナリストの田村はるきちゃんとは、この前ご飯を食べた後にカフェで一緒にライブ配信もしました。また今度ご飯行くために日程調整をしています!
それとつくコレ(TSUKUBA COLLECTION)ファイナリストの遠藤雛海ちゃんも「可愛いね」とDMをくれたことをきっかけに話すようになって、なかなか予定が合わないのですが、「今度一緒に走ろう!」とも話しています(笑)
いろんな人との繋がりができることもミスコンの醍醐味ですよね!挑戦した理由でもある、メイクやファッションは活動を通して変化はありましたか?
普段はメイクをあまりしなくて、学校にはすっぴんにメガネをかけて登校しているのですが、最近やっとまつげを上げるようになって、友達に「メイクが上手くなったね」と言われます(笑)
ファッションについてはTシャツにデニム、パーカーなどカジュアルな服装が多いのですが、撮影のときにスカートやワンピースを着るようになりました。系統でいうとアメリカの高校生みたいなファッションが好きで、タイトなトップスに、ダボっとしたデニムなどを合わせるのにハマっています。

ミスコン活動で大変さを感じることはありますか?
比較的辛さを感じにくいタイプではあるのですが、配信は大変というか少し苦手意識があります。元気な感じでいった方が人気が出るとは思うのですが、私は日本の女の子っぽい可愛く元気な感じを保つのが得意ではないんですよね……。そういうのは自分のキャラじゃないと思ってしまうんです。
趙さんはどんなキャラなんですか?
言葉遣いもあまり女の子っぽくないし、どちらかというとボーイッシュな感じかなと思います。以前、10大学のミスコンの合同のファッションショーがあった時、他の出場者はお互いに「可愛い〜!」と言って写真を撮っていたのですが、私はそれに溶け込めず、ステージのばらし作業をぼーっと見ていたので、運営の方に「何してんねん!」って言われたくらいで(笑)
そうなんですね(笑)でも、無理をして取り繕う必要はないですし、素の趙さんが素敵だと思います!
自分らしさを保ちたいと思う一方で、「ああいう風にならないとフォロワーが増えないかな」とも思うこともあって、気づいたらそっちに寄せてしまうこともあります。私がミスコンに出場した理由の一つとして、「女の子の可愛くて元気なだけじゃない、いろんな姿を見せたい」という思いもあるんです。その一方でそっちになろうとしてしまう自分もいるんですよね。
だから、応援してくださるファンの方々が、「しえきちゃんはそのままでいいよ!」と言ってくださるのは嬉しいです。
私もそう思います!ちなみにミスコン活動で特に力を入れていることはありますか?
SNSは毎日投稿するようにしています。特にX(旧Twitter)の投稿文は、他のファイナリストのバズっている投稿を参考にして作るようにしています。最近バズった投稿でいうと、「98%の時間はOFFで過ごすミス東大」という文面にオンとオフのギャップがある写真を載せたものかなと思います。
98%の時間はOFFで過ごすミス東大
← ON OFF→ pic.twitter.com/21A7es3FGB— ミス東大2025No.1 趙子易 (@ut2025_miss1) October 17, 2025
他にはアニメや映画のセリフを文面として使うこともあって、この前も「君の名は。」のセリフを使ったら少しバズったかなと思います。
残りの期間で頑張りたいことはありますか?
中国人留学生ならではの投稿をしたいなと思っているのですが、まだできていないのでやりたいです。高校生の時に日本への留学プログラムに参加し、大学に入ってから留学生として滞在しているのですが、『名探偵コナン』などのアニメや、ドラマ、YouTubeなどの日本の文化が好きなんですよね。
あと、QuizKnockというYouTubeアカウントもすごく好きで、それをきっかけに受験生の時はたくさん日本語を勉強しましたし、力をもらってました。東大を目指したのは、実はQuizKnockの方の後輩になりたいという気持ちもあったからのんです(笑)

なので、留学生が日本に来て体験した楽しいことや、中国との文化の違いなどをお伝えできたらいいなと思っています。インスタグラムや配信ではまだ見せられていない一面もあると思うので、フィナーレでは自分のすべてを出し切って会場を盛り上げたいです!
本番が一番成長できる!プロを目指すつもりで取り組んだE.S.Sの舞台
ミスコン活動以外に学生生活で力を入れていることはありますか?
2年生の時に引退してたのですが、E.S.Sというサークルのドラマセクションでの活動を頑張っていました。
中国には文化祭はありませんが、ダンスや歌などに関するイベントが多くて、中学高校の頃から学校の行事で毎年英語の劇やミュージカルをやっていて、その時から演劇が好きだったんです。

E.S.Sはどんなサークルなんですか?
活動は1・2年生の2学年でおこなっていて、1年生がキャスト、2年生はスタッフを担当します。年に2回の大きな公演に向けて、冬は8〜12月、春は2〜5月と1回の公演に対して3〜4か月間かけて練習します。サークル活動ではありますが、先輩から「プロを目指してください」と言われるくらい、みんな細部まで本気で取り組むんです。
キャストとスタッフ、それぞれの役割を教えてください。
キャストは出演者なので、練習ではとにかく役を深掘りします。自分の役がどんな人生を生きてきたのかを考えて、場面ごとの気持ちを書き起こし、セリフを考えます。
スタッフの仕事のメインは、セット(大道具)、ライト(照明)、サウンド(音響)、アート(メイクと衣装)という4つがあります。
私は材料の購入やCADを使った図面の設計、階段や建物などの舞台セットの制作のほか、パンフレットなどのデザイン系なども担当しました。

すごく本格的で、さすが東大生という感じがします。今までの公演の中で特に印象的だったものはありますか?
1年生の12月に上演したミュージカル作品です。私はアンサンブルっぽい役で、登場するシーンは2〜3回のみだったのですが、そのために3〜4か月かけてその役の歩き方、喋り方などを一つひとつ考えました。一軍女子っぽく常に腰に手を当てて歩いたり、相手を見下すような表情をしてみたりと、細部まで表現にこだわったのが思い出です。
本番はどうでしたか?
すごく楽しかったです!というのも、この公演に限らずですが、本番はそれぞれのパートが作り上げてきたものが初めて揃う機会だからです。普段は教室などで練習しているのですが、本番の劇場ではリアルな舞台セットに照明や音響なども加わるので、練習とは全然違うんですよね。

だから、練習よりも本番で一番成長するんです。数回公演がある場合、最初の公演と千秋楽ではクオリティがまったく違ってくるんですよ。自分も上達するし、周りの人も本番でどんどん良くなるので、お互いが完成度が高い状態で引っ張られ合って、相乗効果でさらに良い舞台ができあがるんです!
どんどんクオリティが上がっていくって最高ですね!改めて、舞台の楽しさを教えてください。
キャストは、いろんな人の人生を体験できるところが魅力です。魔法が使える世界だったり、現実では味わえない世界を役を通して体験できるのが面白いですよね。スタッフは、自分が頑張って作り上げたものを多くの人に見てもらえることに大きな達成感を感じます。
E.S.Sは2年生で引退しているのですが、今も後輩の大道具の作業を手伝ったり、練習を見に行ったりするくらい好きなサークルなんです!これまではサークルとしての活動でしたが、将来的には仕事として舞台に立つという夢を叶えたいです!
美学生プロフィールProfile
趙子 易 (ちょうしえき) 東京大学 工学部機械情報工学科3年生
>お仕事を依頼する- 生年月日
- 2003年12月17日
- 出身地
- 中国・浙江省
- 憧れの人
- Lin-Manuel Miranda
- チャームポイント
- 目
- 性格を一言で表すと?
- ギャップがある
- 好きな人を落とすコツ
- いっぱい話しかける
- 主な活動
- ミス東大コンテスト2025 Entry No.1 / 東京大学E.S.S. ドラマセクション
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担当カメラマン・インタビュアーCameraman & Interviewer



















