美学生インタビューInterview
憧れのアパレルバイト!お客様の心を開く接客に苦戦
大学生活で力を入れていることを教えてください。
大学2年生の秋から始めたアパレルのアルバイトです。MOUSSY(マウジー)というレディース向けのカジュアルブランドで販売員として働いています。
ちなみに、今回の撮影で履いていたデニムもMOUSSYのもので、ウエストにボタンが2つ付いていてクロスになっているデザインがおしゃれなんですよ。
このアルバイトを始めたきっかけを教えてください。
もともとは飲食店でバイトをしていたんですけど、大学生活は4年間しかないので、せっかくだから他の人があまりやっていないようなバイトを経験してみたいと思ったんです。
昔からアパレルの店員さんに憧れがあって、「バイトでもできるのかな?」と思って調べていたら、ちょうどMOUSSYで募集を見つけたんです。好きなブランドだったこともあって応募を決めました。
実際に働き始めて大変だったことはありますか?
飲食のバイトとはまったく違う接客スタイルなので、慣れるまでは苦労しました。飲食では「注文を取って料理を運ぶ」というルーティン的な接客でしたが、アパレルの場合はお客様のタイプが多様なので、同じ接客スタイルでは通用しないんです。
服に関する知識がないと会話が成り立たないし、かといって服の話ばかりだと威圧的に感じられてしまって楽しいショッピングにならない。だからこそ、フリートークを交えて会話することが大事で、そこはすごく工夫しています。
もちろん服を買っていただくのが仕事ですが、それ以前に「お客様に喜んでいただきたい」という気持ちが第一にあります。お客様と仲良くなることや、心を開いていただくことを最優先に接客していますね。
確かにいろいろなタイプのお客さんがいるので、接し方を変えるのが難しそうです。
最初に話しかけた時のテンション感はすぐに察知するようにしています。落ち着いた雰囲気のお客様にハイテンションで接すると、温度差が出てしまって心を開いてもらえません。逆にテンションが高いお客様には、友達のようなノリで接した方が心を開いていただけることが多いです。会話のテンポ感を合わせることは常に意識しています。
辞めたくなったことはありませんか?
働き始めて2〜3か月くらい経って、一通り業務を教えてもらったあとに、「教えてもらっているのに出来ない自分」に悩むようになって、その頃は辞めようかと思うくらいきつかったです。
覚えたはずの業務を思い出せずにパニックになったり、服の魅力を上手く伝えられなかったり、お客様が服を見ているときに「今、話しかけていいのかな?」と考えすぎてしまって、結局声をかけられないままお客様が店を出てしまったり……。私は完璧主義な性格なので、そんな自分を認められず、つらかったです。
そこで辞めずに続けようと思えたのはどうしてですか?
私は飽き性で、子どもの頃も習い事がなかなか続かないタイプだったんです。だからこそ、「何か一つ、続けられるものが欲しい」と思っていましたし、自分で希望して始めたこのバイトだけは何としても続けたいという意地がありました。
また、同期のアルバイト仲間がいて、その子の存在にもすごく救われましたね。同い年で波長も合うし、悩みも似ているし、唯一本音で相談できて、「まだ頑張ろうね!」とお互いに励まし合っていました。その子とは今も一緒に働いています!
「店員さんだから似合う」と思われたくない!真似しやすいコーデを発信中
これまでの接客で印象に残っているエピソードはありますか?
ある時、親子で来店してくださったお客様がいらっしゃったのですが、お母様も娘さんも最初はとても静かで、接客しづらそうな印象を受けたんです。
ところが、試着室に案内したりする中で少しずつ会話が弾んでいき、娘さんが私の1つ年下ということがわかって、「年が近いですね」といった話題から、地元のことなど世間話もしてくださるようになりました。そして、最終的に3着ほど気に入って購入してくださったんです。
それだけでも嬉しかったのですが、後日また親子で来店してくださって、そこから定期的に通ってくださるようになったんですよ!それまで私の接客は“一期一会”が多く、その場では仲良くなっても再来店につながることはあまりなかったので、また来てくれたというのがすごく嬉しくて……!
勤務日数の少ないアルバイト店員でもお客様と関係性を築くことができるんだと実感できて、自信がつきました。これからも接客を頑張って、再来店してくれるお客様をもっと増やしていきたいです。
古野さんはインスタグラムやTikTokでコーディネートの投稿もしてますよね。発信する際に意識していることはありますか?
個性を出しすぎないようにすることを意識しています。「アパレル店員だからできる」と思われるようなコーディネートにはしたくないんです。
実際に接客をしていても、お客様から「これは店員さんだから似合うんですよね!」と言われることがあって、もちろん褒めてくださっているのですが、私は「そんなことないですよ!」とお伝えしたくなります。「自分もこのコーデ一式を買ってどこかに出かけてみたいな」と思ってもらえるように、見てくれた方が取り入れやすいスタイリングを心がけています。
確かに誰でも挑戦しやすそうなコーデですね!
あとは、骨格タイプを意識したコーデ提案も大事にしています。最近、みんな結構気にするじゃないですか。私自身、上半身ががっしりしているストレートタイプなんですが、「ストレートだと着づらいかな」という服の中でも、「これならいけるかも」と感じるアイテムもあるんです。自分がまず試して感触を確かめた上で接客に生かしています。
また、中には、「私は腰が張っているからデニムは無理です。」と最初からおっしゃるお客様もいます。そういった場合にも対応できるように、事前に自分と骨格タイプの違うスタッフに「このデニム、どうですか?」と聞いておいて、お悩みを持つお客様にもしっかりとご提案できるように準備しています。
美学生プロフィールProfile
担当カメラマン・インタビュアーCameraman & Interviewer
