美学生インタビューInterview
自分の可能性に賭けてみたい
ミス中央コンテストに応募した理由を教えてください。
俳優を目指していて、その夢に少しでも近づくきっかけになればいいなと思って応募しました。
今はもう辞めてしまったんですけど、少し前まで事務所に所属して演技のレッスンを受けたり、ちょっとだけCMにも出演したりしていたんです。そういったこれまでの経験なども活かして、大学生活の中で今しかできない挑戦をしたいと思いました。
応募するにあたって迷いなどはありませんでしたか?
結構ギリギリまで悩んでいました。ミスコンの活動はSNSやライブ配信がメインになるし、自分の目指したいこととはちょっと方向性が違うんじゃないかなと思って。
でも、このまま何もせずにダラダラと毎日が過ぎてくよりかは、何か人目に触れる場所へ飛び込んで、少しでも自分の可能性に賭けてみたいって思ったんです。
選考はどうでしたか?
かなり緊張しました。面接官からは「一番落ち着いていた」って言われたんですけど、内心は心臓バクバクでしたね。
事務所に所属していた頃にオーディションは何度か受けた経験があって、その時はもう“落ちるのが当たり前”みたいな感覚だったんです。でも、ミスコンはこれからの大学生活や人生がガラッと変わるターニングポイントになり得るイベントだったので、ただならぬプレッシャーがありました。
活動が始まって数か月経ちましたが、どうですか?
覚悟して挑んだんですけど、想像以上に大変ですね。
特に苦手なのがライブ配信です。数字が目に見えるじゃないですか。きっともっと配信ウケの良い振る舞い方もあるとは思うんですけど、私はどうしても抵抗があって。自分らしさを大切にしていたいんですよね。
だから、コメントを見逃さないように一つずつしっかり返したりとか、小さいことを徹底して頑張っています。
ミスコンにおいてご自身のアピールポイントはありますか?
なんだろう……飾らないこと、ですかね。 SNSでも自分が一番盛れる表情だけじゃなくて、色々な表情を載せたいと思っています。いい意味で気楽に、ありのままのナチュラルな姿を発信していきたいです。
ファイナルに向けて意気込みを聞かせてください。
最初は出場できただけでも嬉しいと思っていたんですけど、活動を続ける中で自分が想像していたよりも遥かに多くの方から応援していただくことができて、そんな皆さんの思いを結果として形に残したいという気持ちが強くなりました。
最後まで自分らしく、自分らしい魅せ方でグランプリを目指したいです。
「感動を届ける仕事がしたい」俳優という夢への挑戦
俳優を目指しているということですが、きっかけを教えてください。
小さい頃からテレビが好きで、ドラマを見るのが日課だったんです。将来を考える年頃になって「自分が一番やりたいことってなんだろう?」って考えた時に、“人に感動を届ける仕事がしたい”というのが根底にあって、俳優への憧れが強くなっていきました。
小さい頃から人前に立つのが好きだったんですか?例えば、幼稚園のお遊戯会とか……
いや、幼い頃は恥ずかしがり屋で、むしろ人前に出るのは嫌いでした。表現することが好きになったのは、小学生の時に合唱部に入ったことがきっかけだと思います。
事務所に入ったのはいつですか?
大学1年生の時です。高校生の頃から入りたいとは思っていたんですけど、当時は受験や部活を言い訳にしてなかなか踏み出せずにいたんです。大学生になって生活に余裕が出てきた頃に履歴書を送って、所属が決まりました。
俳優を目指すと伝えた時、親御さんの反応はどうでしたか?
実は両親に伝えることにはためらいがあって……。事務所の応募写真も親のいない時に隠れて撮ったんです。頑張ったからといって叶う職業ではないし、自信の無さみたいなのが当時はあったんだと思います。
将来のことについて話していくうちに、「ああ、俳優になりたいんだね。」って親も察してくれました。学業を優先するようにとは言われているんですけど、受け入れてはくれているみたいです。
CMに出演したというお話がありましたよね。
NDSという会社のCMに出演しました。事務所に入ってすぐの頃にオーディションのお話を頂いて、初めてなので受かるわけないと思ってリラックスした状態で臨んだら合格したんです!
黄色い服を着ているOL役が私なんですけど、わかりますか?
すごい!結構、メインの役どころですよね。事務所では演技のレッスンも受けていたんですよね?
はい、毎週レッスンに通っていました。お芝居の練習では、脳の今までに使ったことない部分が働いている感覚がありました。自分が感じてることをそのまま表現しても見ている人には全然伝わらなくて、伝わるように見せつつ、でもやりすぎないっていうバランス感がすごく難しかったです。
特に苦労したレッスンはありますか?
演技の基礎の練習で「感情を爆発させる」というものがあったんですけど、それが特に難しかったですね。普段生きている中で感情を爆発させることってあまりないじゃないですか。あったとしてもある程度、外に出さないように制御すると思うんです。だから、その殻を破ることに苦労しました。
先生から「自分がこれまでの人生で一番怒った時のことを思い出して演じてください。」と言われたんですけど、私はもともと感情を表に出すタイプの人間ではなくて、激怒した経験っていうのが無かったんですよね(笑)習慣がない分、演じるのが大変でした。
事務所はもう辞めたんですよね?
就活が始まる時期に差し掛かって、改めて自分の将来と向き合いたいなと思って、一旦事務所を離れる決断をしました。名も知られてない中で大学卒業後もずっと俳優業をやっていくのかって考えたときに、現実を見なきゃいけないなという思いもあって。
それに、演者ではなく制作側の仕事もいいかなと思い始めたんです。どんな形であってもエンターテインメントには携わっていたいんですよね。
なるほど。では、普通に就活もするということですね。
はい。ただ、俳優を諦めたわけではなくて、就活に取り組みつつもギリギリまで夢を追いかけたいなと思っています。ミスコンに出場したのもその可能性を広げたいと思ったからだし、何かしらのお仕事に繋がれば嬉しいです。