美学生インタビューInterview
中高大の夏休みは部活一色でした
今回の浴衣のポイントを教えてください!
私にしては珍しく、紫色にしたところです。
今までは白とかピンクとか、「ゆきのはこういう色が似合うよね」と言われる色ばかり着ていましたが、最近は黒や紫に挑戦するようになりました。帯を黒にしたら締まりすぎて私っぽくないかなと思い、全体的に淡いトーンでまとめたところが気に入っています。
普段から黒い服を着るときはレース素材や透け感のあるものにして、重たいイメージにならないように気をつけています。最近たまに「大人っぽくなったね。」と言われるのが嬉しいです(笑)
ファッションの好みが広がったんですね。
もちろん白もピンクも変わらず好きですが、もっと色々な自分を知りたいなって。
昨年の秋に起業をしてから、たくさん経験を積んで達成感や自信がついたのを実感しました。もともとはネガティブ思考なのですが、「これが出来たんだから、あれも出来るはず!」と根拠のある自信を持てるようになったんです。それがファッションの好みにも影響したのかもしれませんね。
起業の話も気になりますが……夏の思い出はありますか?
昨年の12月に競技チアリーディングのサークルを引退するまで、中・高・大と部活一色の夏でした。夏休みとは名ばかりで毎日のように練習があって……。部活の友達と髪の毛ボサボサのままガリガリ君を食べた記憶がありますね。
夏祭りに浴衣で行くっていうのもなかったかな?「夏祭りやってるよ!」と聞いたらジャージのまま、かき氷だけ食べに行きました(笑)部活で9時から15時とか、13時から18時とかの間みっちり練習していたので、終わったらもうぐったりしちゃって。それからオシャレしてお出かけみたいなことはなかったですね。でも、部活がとにかく楽しかったので後悔はしていません!
引退したので今年の夏はたくさん時間がありそうですね。
今年の夏は、有難いことにお仕事の出張で色々な国内の地域、更になんと海外にも出張させて頂く機会があるんです!様々な土地でたくさんの刺激を受けて成長する夏にしたいです。
初期の社名は「奥原準備中」?!
先ほど起業の話がありましたね。
起業を発表したのは2021年の9月でしたが、実はミス慶應SFCコンテストでグランプリを頂いた後、2020年の12月からずっと準備をしていました。
登記するのが大変で、特に社名は悩みましたね。後からでも変えられると聞いて最初は「株式会社奥原準備中」で登記していたので、法務局に行った時に「奥原準備中さん」とアナウンスされたのがちょっと恥ずかしかったです(笑)
最終的にどんな社名にしたんですか?
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会社のメンバーとも何度もブレストした結果、「株式会社bieno」になりました。友達から「ぴえん?」って聞き返されることもありますが、ちゃんと意味があるんですよ!
「bien」はフランス語で「良い」という意味で、そこに「o」をつけました。この「o」は奥原のイニシャルでもあり、「丸く繋げる」という意味でもありますね。良いものと人を丸く繋げて広い世代に伝えたいという思いでつけました。
素敵な意味ですね。
実は違う名前にするつもりだったんです。16年間続けたチアリーディングにちなんだ言葉を考えていたのですが、既に商標が取られていたので断念しました。でも、会社を通してcheer upしたいという思いは変わらず持っています!
そもそも、どうして起業しようと思ったんですか?
高校生の頃から起業に興味がありました。資生堂と女子高校生が一緒に商品開発などをおこなう「POSME」というプロジェクトに参加したり、日本文化を外国人に体験してもらうイベントにプランナーとして参加する中で、自分で何かを作ることや、日本の良さを発信するのが楽しいと感じたんです。
日本にあるまだ知られていない価値をたくさんの人に届けるコネクターハブ企業を目指しています。
bienoでは具体的にどんなことをしているんですか?
起業発表から間もない2021年の10月に、ミス青山のファイナリスト6人が広島県神石高原町の魅力をPRする取材記事を公開しました。このプロジェクトは神石高原町の方がbienoの若年層活用や地方創生への熱意に共感してくださったことがご縁で、4月から半年かけて準備しました。
全国各地それぞれの魅力がありますが、神石高原町には日本百景の一つ「帝釈峡(たいしゃくきょう)」や自然やパワースポット、「神石牛」などの特産物といった豊かな観光資源があり、日本のまだ知られていない価値を繋げるという私がbienoに描いているビジョンに合っている企画になったと思います!
最初から「ミスコンで何かしたい!」と思っていたわけではなくて、地方創生に繋がる企画がしたかったんです。その企画を練る中でミス青山2021のファイナリストがお披露目されて、良いタイミングだったんですよね。
大変だったことはなんですか?
0から100まで私が関わったので全部大変でした(笑)もちろん会社のメンバーと一緒にやりましたが、企画書の作り方、請求書の送り方、広告の作り方、メールのマナー……最初は何も分からなかったんです。その分、すごく成長できる機会になりました!
撮影当日は天気も悪くて、交通の便も良いとは言えない所だったのでファイナリストの皆さんの方が大変だったかも……。でも、ミス青山の運営の方がファイナリストに「ミスコン期間中で良かった企画は何ですか?」と聞いた時に広島のプロジェクトと答えていた人がたくさんいたと教えてくれたんです!
それは嬉しいですね!
私自身、ミスコンに出た時に、もっと活動の幅を広げたいと思っていました。SNSを活動の軸にしたりライブ配信などでファンの方との交流の場があるのは時代のニーズに合っていると思うのですが、インフルエンサーではなく大学名を背負うミスコンだからこそ企業や社会への貢献、地方創生やSDGsに関わる活動があったらよりミスコンの意義があると感じたんです。
高校生の頃の経験やミスコンでの活動全てがbienoに繋がっているんですね。
もちろん大きい会社に入ることで、たくさんの経験、学びがあると考えています。ですが、今のこの経験は何にも変え難いものだと感じています。たくさんの方のお陰なので、恵まれた環境と人の温かさに感謝しかないです。
「神石高原町の仕事が上手くいったから、もっと何ができるはず!」と思って弾丸でひとり大阪へ行って、観光ショーケース(自治体がブースを出して企業向けに魅力をアピールする場)でひたすら営業をしたこともありますよ(笑)
その後、ある都道府県から連絡を頂いて、bienoで出した地方創生系の企画がコンペで最終4社まで残りました。結局、このコンペはご縁が無かったのですが、まだまだ諦めるには早いのでへこたれず頑張りたいです!
カッコいいですね!これからの意気込みをお願いします。
起業してから一年、様々な経験をさせていただき、自分の不甲斐なさや人間として足りない部分も多く実感しました。それでも、たくさんの方に助けられ、支えられてここまで来れたので「応援して良かった」と思われるような人になりたいです。
また来年、美学生図鑑さんにも新しいご報告が出来るようにこれからも頑張ります!(笑)