美学生インタビューInterview
“住まいの支援が生活全体の支援に繋がる”
国際ボランティアサークルで活動しているそうですね?
はい、「国際建築ボランティアclan」という世界各国の住居支援をおこなっているNGO団体の活動に参加しているサークルに所属していて、主に途上国で家を建てるボランティア活動をしています。
何故、国際ボランティアサークルに入ろうと思ったんですか?
大学生になったら自由な時間が増えるから今まで行ったことのない所に行きたいなと思って、テレビや本でしか見たことのない途上国を自分の目で確かめてみたいと思ったんです。
でも、旅行で行くのは治安面で不安があって……。何か安全に途上国に行ける手段はないかなと探していた時にこのサークルを見つけました。ボランティアで現地に行くときには英語が話せるガイドさんと一緒に現地をまわることになっているので、これなら安心だなと思いました。
ボランティアサークルは他にもあるかと思いますが、clanを選んだ理由はありますか?
支援についての考え方に共感したところですね。今、世界には家がない人や不適切な環境で暮らしている人が約16億人いると言われていてこの団体ではそういった人たちに対する住宅の支援に特に力を入れてるんですけど、それは“住まいの支援が生活全体の支援に繋がる”という考えからなんです。
例えば、募金などは寄付が終わってしまったらその人たちの生活は元に戻ってしまう。でも、自分の住まい=住所を持つことができると履歴書に書くこともでき、安定した職業に就ける可能性が上がります。つまり、住まいを支援することで貧困から抜け出し健全な暮らしを営む機会を作ることができるんです。
その考え方に惹かれ、数あるボランティアサークルの中からこの団体を選びました。
これまでの活動で印象に残っていることはありますか?
去年の夏にネパールに10日間滞在して、サークルのメンバー約20名と現地の大工さんと一緒に家を建てる活動に参加しました。
大家族が住む家で、広さは小学校の体育館よりちょっと狭いくらい。何もない平らな土地の状態からまずは腰くらいの高さまで土を掘って、そこに大きな岩や小さい石を並べてコンクリートを流し、支柱を立てて、レンガを作るところまでをやりました。
残りの作業は別の大学のサークルに引き継いで完成させます。
現地はどんな環境でしたか?
道路は整備されてないし、人力車が走っていて、道を歩いてたら水牛に出くわすこともありました。電気やガスも全ての家で整っているわけではなく、トイレもバケツに溜めてある水をコップですくって流す感じでしたね。
私たちは作業場からバスで1時間くらいの所にあるホテルに宿泊していたんですが、そこもシャワーはお湯が出ずに冷たいまま。ドライヤーは1回使ったら停電してしまうので、そのたびにフロントへ報告しにいってました。おかげで「落ちました」っていう単語を現地語で言えるようになったくらいです(笑)
10日間の活動を通して小山さんの価値観は何か変わりましたか?
自分の幸せの尺度を人に押し付けてはいけない、ということに気づきました。
現地は確かに日本と比べて環境は悪かったです。でも、暮らしてる人たちは大人も子どももみんなずっと楽しそうなんですよね。
「電気もガスもなくてかわいそうだなぁ。」とか自分たちと比べて足りないことを探してたけれど、逆に自分たちが見失ってることに気付かされたような気がします。
自分の笑顔に自信を持っていいんだなと思えるようになりました
サークル活動以外に今、力を入れて取り組んでいることはありますか?
ミスサークルコンテストという日本一の大学サークル美人を決めるコンテストの活動です。
ミスサークルコンテスト2020
法政大学2年の小山倫可(こやまともか)です!
初めてのことで不安も大きいですが、最後まで自分らしく精一杯がんばります!🌸
フォロー&リツイートしていただけるとうれしいです☺️
応援よろしくお願いします🙇♀️#ミスサークル2020#ミスサークルコンテスト2020#ミスコレ pic.twitter.com/Mee3on4ASR— 小山倫可@ミスサークル2020 (@circle20_0144) May 11, 2020
出場しようと思った理由を教えてください。
きっかけは3つあって、一つは以前からミスコンの世界に憧れを抱いていたからです。昨年、ミス青山コンテストの本選を観に行って会場の雰囲気を目の当たりにして、自分もステージに立つ側の人間になりたいと強く思いました。
2つ目は、私は将来アナウンサーになりたいと考えていて昨年アナウンススクールに通っていたんですが、フリートークで自分自身のことについて語る際に何を話せばいいかわからず困ったことがあったんです。自分をもっと理解し、見つめ直す機会としてミスコンは良い環境だと考えました。
そして、最後の一押しは友達の存在です。高校時代から仲の良い友達に「ミスコンに出たいけど自信がないから迷ってる。」って話したら、「出たらいいやん!自信がないことで挑戦を諦めたり、人生の選択肢を減らすのはもったいないんちゃう?」って言われて胸にグサッときました。
今しかできないことを後悔ないように全力でやりたい、と思いミスサークルコンテストへの出場を決意しました。
活動が始まって数か月経ちましたが、何か得られるものはありましたか?
自分では気づかなかった自分の良いところを知ることができました。
私は今まで、自分は笑顔が苦手なんだなって思っていたんです。でも、ライブ配信をしていると視聴者の方から笑顔を褒められることが多いんですよね。
お母さんには「笑わない方がいい。」って言われていたし、友達にも「すんっとした表情をしてる倫可の方が可愛い。」って言われていたので意外でした(笑)もっと自分の笑顔に自信を持っていいんだなと思えるようになりました。
最後に、これからのミスコン活動の意気込みを聞かせてください。
ミスコンというのはいかに多くの人に支持されたかで勝敗が決まるものだから、人気を集めるために色んな人の好みにその都度自分を変えていくという方法もあると思います。
でも、それだと自分の軸がなくなってしまって、人として成長したいと思って出場したこのコンテストで逆に自分を見失ってしまう気がします。自分を貫くことはやっぱり勇気がいるし、そんな私についてきてくれるのかこわいけれど、自分らしさは最後まで大切にし続けたいなと思っています。
そして、活動期間中に自分の良いところ・悪いところをもっと理解したいと思っています。皆さん、応援よろしくお願いします!