東日本大震災がきっかけで興味を持ったメディア・ジャーナリズム
大学でメディア・ジャーナリズムを学んでいるそうですが、興味を持ったきっかけはありますか?
私とメディアの関係性を思い出す時、まず最初に思い浮かんでくるのは海外に住んでいた頃に見ていたテレビ番組です。CNNのニュース番組を見ていたのですが、女性キャスターが男性と対等の立場で物事を伝えている姿に、漠然と「カッコいいな」と思ったことを覚えています。そして、本当の意味でメディア・ジャーナリズムに興味を持つきっかけとなったのは東日本大震災です。当時高校生だった私は、復興を願い現地にボランティアとして足を運んでいました。その現地で目の当たりにしたのが“メディアの力”だったんです。被災地には、メディアが現地の姿を伝えたことで、日本国内だけでなく海外からの支援も多く集まっていました。その光景を見たとき、「自分一人でできることは限られていること」を痛感し、「これだけの影響力を持つメディアについて勉強したい。」という気持ちが芽生えました。
大学のゼミではどのようなことを学んでいますか?
主に日本のメディアが社会問題をどのように伝えいているのか、各テレビ・新聞の伝え方に違いはあるのかといったことを比較検討しながら研究しています。去年取り組んだテーマはヘイトスピーチで、ゼミの同期20人で論文を書きました。私個人としては、文献や新聞記事からの情報だけでなく、実際に自分の目と耳で確かめることも大切にしていました。具体的には新大久保に足を運び、その場にいる人たちに直接話を聞いたり、京都にある朝鮮学校に自分でアポを取って取材したりするなど、しっかりと“生の声”を聞くことを心がけていました。
“You Only Live Once”
ミスコンに挑戦しようと思ったきっかけを教えてください。
同じゼミで仲良しのお友達が「今年のミス慶應のコンセプト、あんなぽんに合ってると思う!」と連絡をくれたことです。今年のミス慶應のコンセプトは「本気の女性は、美しい」です。コンセプトに魅力を感じ、大学生活最後に本気で何かに取り組みたいと思ったものの、今年は4年生で忙しくなる時期でもあったので、不安・迷いもありました。そんな私の背中を押してくれたのは、昨年参加したスタンフォード大学への短期留学で学んだ精神でした。その精神とは、“YOLO”。「よろしく」の省略版ではありません(笑)これは“You Only Live Once”の頭文字からなる言葉で、『人生一度きり!』という意味です。現地では、このスピリットを大切にしているスタンフォード生の姿を何度も目にしました。そしてその度に彼らのいきいきとした目、そして強い信念に感動し、「自分もこうありたい。」と思いました。最終的に、この“YOLO”がミスコン出場への決め手となりました。
ミスコンへの意気込み・目標を教えて下さい。
8年間海外に住んでいた経験、ジャーナリズムの勉強を通して身につけたことを一つでも多く活かしながら、大学生という立場で自分にできることを見つけて、実行したいと思っています。そして、応援して下さる皆さま、候補者の6人、スタッフの方々との和を大切に、11月23日のフィナーレを笑顔で迎えることができればと思っています。
一人の“大学4年生”として伝えたいこと
最後に、今大学生の人やこれから大学生活を迎える人にメッセージがあればお願いします。
私がやっておいて良かったと思うことは、人生における大きな目標をノートに書き出したことです。そして、その目標を達成するために何をすればいいか・何をすべきかといった小さい目標を同じように100個書き出していました。そのノートを今振り返ると、結構目標を達成していて、結果的に“なりたかった自分”に“なれている”気がします。なので、『何か大きな目標を見つけて、そのために日々努力する』ことの大切さを一番伝えたいなと思います。