学生国際ボランティア団体RUKE
学生国際ボランティア団体RUKEに入ったきっかけは?
父親が新聞記者だったという影響もあり、高校生の頃から貧困地域に関する記事などをまとめていたので、大学に入ったらボランティア活動に携わりたいと考えていました。そんな中、説明会で出会った先輩達の姿に惹かれ、RUKEに入る事に決めました。
RUKEではどんな活動をされていますか?
「ネパールに学校を建てる」ということを目標に日々活動しています。毎週金曜日に二時間のミーティングを行い、今後の活動の方針や企画などを話し合っています。具体的な活動内容としては、まず街頭募金が挙げられます。これはよく見かけるように、街の中で募金箱を手に募金を呼びかけるものです。ただ、あるとき「街頭募金って私たち学生じゃなくてもできるよね?」と思ったことがあって、“学生ならでは”の募金活動って何かないかなって考えました。そこで行ったのが、チャリティーイベントです。例えば、サッカー日本代表の試合を大学生だけで観戦するパブリックビューイングイベント。その他にも中学生に勉強を教えるイベントなど、学生ならではのチャリティーイベントを積極的に行っています。
実際にネパールにも行かれたそうですね?
はい。毎年夏休みに一週間ほどネパールに滞在して、現地の子どもたちと交流する機会を設けています。現地では習字や折り紙など日本の文化を教えたり、エイズ感染者や孤児院などを訪問して話を聞いたりしています。また、学童交流として日本とネパールそれぞれの子どもたちに夢を絵に書いてもらい、それを交換するという活動も行っています。
ゼミで身についた論理的・客観的に話す力
大学のゼミではどのような事を学んでいますか?
起こりうる身近な問題について学んでいます。例えば、「学校で生徒がケガをした時、教師の監督責任はどこまでか」とか「子どもがボールを蹴って、それがバイクに当たって転倒した場合、親の責任はどこまでか」などです。このように明確な答えがない身近な問題を扱って、ゼミのメンバーと議論しています。
ゼミでの活動を通して、自身が変わったなという点はありますか?
何より、客観的にかつ論理的に話す力が伸びたと感じています。答えがない問題なので、それに対する考え方も人それぞれです。なので、自分の意見を押し付けるのではなく、相手の意見をしっかりと聞き「なぜ、この人はそういう答えなんだろう?その答えの背景にある考えは何だろう?」と考えながら議論をしています。逆に、自分が発言する時は、いかに説得力を持たせて伝えられるかという事を常に意識しながら話しています。聞く・話すことにしっかり目的意識を持って取り組めているので、結果的に論理的・客観的に話す力がついてきたのかなと思っています。
「伝える」を仕事にしたい
西村さんの将来の夢は何ですか?
今は、“発信する仕事”に就きたいなと思っています。具体的には、女優やモデルなど人に影響力のある職業に就きたいです。去年、ミス慶應コンテストに出場した際にブログを毎日書いていました。ブログといっても、日常で起きたことをただ書いていたのではなく、何か社会で起きたことや身近で起きた問題などについての自分の意見を綴るという真面目なものですが(笑)そんなミスコン活動を通じて、自分の意見を発信するということに興味を持つようになりました。また、ボランティアやゼミでの活動もあって「伝える」ということを仕事にしたいという気持ちが強くなりました。ただ、就職活動までにはもう少し時間があるので、その中で自分の可能性を模索しつつ、将来の道を決めていこうと思います。