美学生インタビューInterview
『自分の殻にこもらず、知らない世界に足を踏み入れてみよう』
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1.自己紹介をお願いします。
門田健太郎です。龍谷大学英米文学科の新3回生です。
FASTNER (ファスナー)という、京都でフリーペーパー(以下フリぺ)を作る団体の代表をさせて頂いています。この度3代目の代表になりました。 -
2.FASTNERはどんなフリーペーパーですか?
主に、京都の『衣』『食』『住』について、学生目線で取り上げて発信していこうというものです。元々、FASTNER はフリぺではなく、ファッションスナップサイトだったのですが、初代の代表が2代目の代表と出会って、フリペを作ろうとなり、1年前(2011年)に創刊号が出来上がりました。
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3.門田さんがFASTNERに入ったのはいつごろですか?
2号の発刊前後です。元々、FASTNERを知っていたわけではなくて、僕もフリペが作りたいと思っていて、とある別の団体に所属していたのですが、大阪で活動しているグループだったので、毎週大阪に通うのが大変で……。幽霊部員のような形だったのですが、フリぺを作るということが諦められなくて、色々な方に相談している時に、京都のミル(milou)という古着屋さんにFASTNERを紹介してもらって、2代目の代表に出会ったのがきっかけです。
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4.フリぺを作る上で苦労することはありますか?
しんどいことはいっぱいありますよ(笑)ざっくばらんに言えば、時間にすごく縛られますね。特に入稿(印刷所に原稿を渡す段階)の時期になってくると。あと、フリペだからお金にならないじゃないですか。バイトに行かないといけなかったりとか、個人の活動……例えば学校だったらテスト勉強だったりとか。それとの両立が一番苦しいですね。
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5.それでもフリぺを発行し続ける魅力は何ですか?
見た人に面白かったよと褒めてもらえることが嬉しいですね。置いてもらっているお店に、すぐに無くなったよ!と言われるのも嬉しいです。後、最近でしたら4号がヒルナンデス!というテレビのお昼のニュース番組にたまたま取り上げられたりして……。僕は残念ながら見られなかったので詳しくは知らないのですが(笑)
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6.どうして龍谷大学を選ばれましたか?
元々、同志社大学を第一志望にしていたのですが1回落ちまして。諦めきれずに頑張ったけど、頑張りが足りず、でも京都で学生がしたかったということもあり、龍谷大学が受かっていたので入学しました。
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7.京都の大学の魅力とは?
父と大学についてよく話をしていたのですが、学生するなら何したい?という話をしまして。僕が京都で学生がしたい…とぽつんと言うと、父からも、京都かぁ…大学生をするのは楽しいらしいからいいよ~、と言われました。京都は学校が集まっていますよね?大阪とか神戸とかだと、なかなか違う大学の人と出会うって難しいじゃないですか。でも京都だったら自転車で行ける距離に大学があり、きっかけがあれば他大学の人とも仲良くできると思います。実際、他大学の友達は多いです。龍谷の友達より多いですね(笑)
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8.FASTNERは今後どうしていきたいですか?
正直、写真の質やデザイン面はお褒め頂くことも多いのですが、企画や内容は厳しい目で見られることも多いので、もっと企画の内容の質を上げて濃いものにしたいです。見せるのではなく、読ませるということに拘りたいです。あとは僕らがいなくなっても続けられる体制が取りたいです。
後、新しくFASTNERに入ってくる人はレスポンスが早い人が嬉しいです。僕自身も遅いときがあるのですが、できるだけ早く返そうと思っています。企業さんと対応する時であれ、何であれ、レスポンスの早さによって、信用できるかどうかっていうのはすごくあると思うんですよ。遅ければ遅いだけ信用を失くすじゃないですか。学生で何が一番の強みかというと、僕は時間だと思うんですね。大人になっても時間は取ろうと思えば取れるという意見も聞いたことがありますが、今以上に縛られると思うんですね。だから早くレスポンスして信頼を得るというのは大きいと思います。 -
9.やりたいことがなかなか見つからない、またはこれから大学生になる方に一言下さい。
僕自身も心がけている事ですが、とりあえず、自分の殻にこもらず、自分の知らない世界に足を踏み入れてしてみようとしています。例え、失敗して恥ずかしい思いをしても、次に同じことがあったとしても失敗しないようにして、それを繰り返していたら、すごく良い経験になると思います。でも自分の殻にこもっていたら一生何も見つからないままだから。ダメだったらダメでいいと割り切ればいいし、そうなった時もちゃんと反省して、何がダメであったのかということを考えれば、何か見つかると思います。
僕も殻をやぶれるわけではないので、自分でも自己嫌悪に陥る時がありますが、一歩外に出てみると意外に誰からも見られていないなとか、それほど記憶に残っていないなと思うので、別に恥ずかしいことをしてもいいんじゃないかなと思います。
なにかに打ち込んでいる学生の方だから聞けた話だと思います。本当にありがとうございました! (写真=松下順子、文=堺達朗)