美学生インタビューInterview
一度は退いた表舞台 今、また夢へと動き出す
将来の夢を教えてください。
アナウンサーやリポーターなど、人前に立つ仕事に興味があります。
きっかけは中学2年生の時です。コロナ禍で学校に通えず、何をしてもつまらない、鬱々とした日々を送っていました。そんな中で、それまでは見ることがなかった夕方のニュース番組を観るようになったんです。特に『news every.』で藤井貴彦アナウンサーが視聴者にかける言葉が好きで、気づけばその一言を聞くのが毎日の楽しみになっていました。自分もそんな風に言葉で誰かに元気を与えられるような人になりたいと思い、アナウンサーという職業に憧れを抱くようになりました。
コロナ禍がきっかけだったんですね。
高校生になると、アナウンサーの他にモデルやインフルエンサーなど芸能界全般に興味が湧くようになって、色々な事務所のオーディションに挑戦しました。SNSで目に留めていただいたことがきっかけで大手プロダクションにスカウトされ、一時期所属していたこともあったんですよ。ミュージックビデオに出演したり、カタログモデルをしたり、大きな仕事でいうとシーブリーズのアンバサダーを務めたこともあります。
ただ、大学進学のタイミングで事務所は退所して、学業に専念することにしたんです。
どうして辞める決断をしたんですか?
他の子と自分を比べすぎてしまい、自信が持てなくなってしまったんです。写真を撮ってもらっても、親や友達は「可愛いじゃん」って言ってくれるんですけど、自分の中では納得がいかず、SNSに投稿できない日々が続きました。
それと、高校3年の頃にTikTokで投稿した動画がすごくバズったことがあって、その時にたくさんのアンチから攻撃を受けたんですよね。「可愛くない」とか「死んでほしい」とか、会ったこともないのに「臭い」とか、そんな心無いコメントが山ほど来て……。「アンチが来るのは人気な証拠!」と前向きに捉えようとする自分もいましたが、やっぱり心のどこかでは傷ついてしまって、「私ってブサイクなんだな」「もう載せない方がいいのかな」とネガティブになってしまうこともありました。
モデル活動はすごく楽しかったのですが、そんな風に自分を追い詰めてしまうことが増えてしまったので、家族とも話し合った結果、大学進学を機に表舞台からは距離を置くことに決めたんです。
でも、今もまだ人前に立つ仕事を諦めてはいないんですよね。
4月に事務所を辞めたあと数か月はインスタグラムもTikTokも一切更新せず、普通の大学生活を送っていました。でも、夏前になって「載せたいな」という気持ちが戻ってきたんですよね。それで投稿を再開したところ、「待ってたよ!」と言ってくれるファンの方がいたり、地元の友達からは「やっぱり遥はこういうことをしている方が似合ってるよ!」と声をかけてもらえたりして。
支えてくれる人がいるんだってことを実感できたことで、もう一度、小さなことからでも夢に向かって動き出そうと思って、それからまたSNS投稿に力を入れるようになりました。
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以前はTikTokではダンス動画などを中心に投稿していたのですが、最近は“誰かの役に立つコンテンツ”を意識して、おすすめの旅行先やホテル、お得なチケット情報などをVlog形式で発信したりしています。
将来について具体的な目標はありますか?
私はサッカー観戦が大好きで、川崎フロンターレを応援しているので、いつかフロンターレの番組でMCを担当するのが目標です!
今シーズンは、土日だけでなく平日の試合にも足を運べるように、水曜と金曜に授業が入らないように履修スケジュールを組みました(笑)サッカー観戦の様子も積極的にSNSで発信していって、将来に繋がるようにしていきたいと思っています。
サッカーが家族団らんの中心に!幼い頃から育まれたフロンターレ愛
川崎フロンターレを応援するようになったきっかけを教えてください。

高井幸太選手のフラッグ
地元が川崎なので、小学校にポスターが貼ってあったり、選手がサッカー教室に来てくれたりすることもあって、フロンターレが日常に溶け込んでいる環境だったんですよね。
一番のきっかけは、姉と父がフロンターレにハマって、毎週末試合を観に行くようになったことです。2人に誘われて、予定のない日は一緒にスタジアムに行くようになって、気付いたら私も夢中になっていました。
フロンターレって、試合以外でのイベントがすごく盛んなんですよ。スタジアムで餅まきが開催されたり、選手と一緒にゴミ拾いができるイベントがあったり、試合後にバス待ちをしたらカードが貰えたり。小さい頃の私にとっては、そういった試合以外の楽しみがスタジアムへ行く動機になっていました。
イベント感覚で楽しんでいたんですね!
さらに熱中するようになったのは、リーグ優勝する前年の2016年くらいです。この頃はフロンターレが一番面白い時代で、ルールもよくわからない小学生の私でも魂が震えるようなプレーをたくさん見ることができました。
応援歌を覚えて歌って、それが選手の力になっていると思うと嬉しくて、次第に応援の中心エリアで飛び跳ねながら歌うようになりました。小学校高学年から高校生の頃はホームゲームはほとんど全試合観に行きましたし、車や夜行バスを使ってアウェイに遠征したこともあります。

大阪のヨドコウ桜スタジアムへ遠征も
最近はカメラにハマっていて、ちょっといい席種の最前列を取って、一眼レフカメラに望遠レンズをつけて試合中の選手の様子を写真におさめて楽しんでいます。
熱いですね!サッカー愛が伝わってきます。
こんなに長く続いている趣味はサッカーだけなんです。それに、私や姉が思春期だった時も、家庭の中心にサッカーがあることで仲良く過ごすことができました。家族みんなでリビングに集まってサッカー番組を見ながらわいわいと話す時間が私は一番好きだし、サッカーという存在はこれからもずっと大切にしていきたいです。
美学生プロフィールProfile
担当カメラマン・インタビュアーCameraman & Interviewer
