美学生インタビューInterview
「ミスキャンのステレオタイプをぶち壊したい」!?自称“オモロ枠”の異色ファイナリスト
ミスキャンパス立命館に応募したきっかけを教えてください。
“自分を表現したい”という夢を諦めたくなかったからです。
実は私、芦田愛菜ちゃんに憧れて小学4年生から芸能事務所で子役として活動していたんです。その頃から人前に立って何かをすることが大好きでした。
ですが、小学生ながらに現実を知ったんです。当時は子役ブームの時代で、事務所に所属している子の数も多く、ライバルがたくさんいました。オーディションのお話はたくさん来てもほとんどが書類落ちで、唯一合格したパンフレット撮影ではメインの女の子だけにスポットライトが当たっていて、私の姿は後ろでぼけていました。
そこから血迷って、演技のコースからミュージカルコースに変更し、歌やダンスも本格的に学ぶなどの努力を重ねたのですが、実際はレッスン代だけがどんどんかさむ日々……。結局、事務所は親の転勤と同時に辞めざるを得なくなり、中学からは普通の学生生活を送りました。当時は心機一転、部活動を頑張ろうと吹奏楽部に所属して、高校も吹奏楽が強い学校を受験したんです。でも、落ちてしまって、普通の高校に進学しました。
その後、第一志望の立命館大学に1年間の浪人を経て進学し、就職活動の時期を迎えました。「やりたいことってなんだろう?」と見つめ直した時、自分の中に色濃くあったのは、あの頃と同じ“自分を表現したい”という思いでした。それで、アナウンサーを目指すことにしたんです。ですが、これも結局失敗に終わり、来年から一般企業に就職します。「もう夢を叶えられる場所はないんだろうな……」そう思っていました。
そんな時、偶然ミスキャンの募集広告を見たんです。これが夢に挑戦する最後の機会だと思いました。私、人生上手くいってきた側じゃないんです。みんなは成功するのに私だけ失敗しているみたいな“じゃない方”で生きてきました。でも、そういう経験をたくさんしてきた分、闘争心だけは人並み以上にあります。「せっかくだったら挑戦せずに後悔するより、挑戦して後悔しよう!」と思い切って応募しました。
ファイナリストに選ばれる自信はありましたか?
全然なかったです。就職活動で面接の練習はめちゃくちゃしていたので、自分の思いはそれなりに喋ることができたんですよ。でも、あくまで就職活動の延長戦上で受け答えをしていたので、「〇〇に関しては〇〇だと思います。なぜなら……」というようなおもんない回答をしていたんです。合格の通知を見たときは「これで受かるんや……」という衝撃の気持ちが強かったですね(笑)
長房さんって面白さ重視なんですね(笑)
正直、自分のことは“オモロ枠”で獲ってもらったところもあるんじゃないかと思っています。というのも、私は他のファイナリストと毛色が違うんです。
ミスキャンって“清楚”というイメージがあるじゃないですか。でも、私が面接で話したのは、「そのステレオタイプをぶち壊したい」という思いだったんです。……もちろんもう少し丁寧に喋ってはいましたよ!(笑)
大学でジェンダー論を学んで、日本の女性像に対するイメージに嫌悪感を抱いたのと同じく、ミスキャンに対しても気色悪さを感じていました。女の子の可愛いに正解はないし、人それぞれ可愛いの価値観や基準は違うのに「ミスキャンに出る子はこんな感じだよね」というステレオタイプがあるからです。だから、自分がぶち壊してやろうと思っていたんですけど、ちょっと無理でしたね(笑)もう少し頑張らないといけない。
どうしてですか?
ファンの方が求めていることと自分のやりたいことにギャップがあったからです。応援してもらっているからには、自分のやりたいことばかりしていたらダメだし、期待に応えなきゃいけない部分もあると思っています。やっぱりファンの人を裏切ることはできないです。出場してから気づいた難しさでした。
それでも配信では、変なことを言われても「配信中に言わないでください」と言ってわからない振りをしたりイメージを作ったりせず普段のままでいました。ぶち壊すまではいかないけれど、ステレオタイプではない個性は出せたと思っています!
「可愛さでバズることは絶対に無理」だからあえて“粗”を出します
そういえば長房さんのSNSでは他大学含め、他のファイナリストがたくさん登場しますよね。私がもしその立場だったら、こんなふうにライバルたちを宣伝できたかな?と思います。
お姉さんが欲しいものなんでも買ってあげるから‼️ https://t.co/Q0TAGXmFdA
— ミス立命館No.5 長房怜亜 (@mcr2024_nr005) November 10, 2024
……グランプリに向けて頑張っているわけではないからかもしれません。
自分でいうのもなんなんですが、私は一般の基準よりは可愛いかもしれないですけど、芸能人ほど可愛いわけではありません。普通に生活している分にはちやほやされるかもしれないけど、メディアに立って、可愛い人たちばかり集めてとなったら私は目立つ方ではないし、現実的に考えて他の人に到底勝てるわけないんです。
実際、自分のSNSの伸びやファンの求めている像を見ると、私はそこまで刺さっていないなと思います。もちろんグランプリを最初から諦めているわけではありません。ですが、気持ちとしては、グランプリを獲れなくても得られるものがあればいいなという感じです。
最初から自分の立場がわかった上で活動するのは怖くはなかったんですか?
怖いというより、馬鹿にされるんじゃないかみたいな気持ちはありましたね。自分で応募しているわけだから「承認欲求の塊なんちゃう?」と思われるのが怖かったです。実際にそうなのかもしれないですけど(笑)もう出ちゃったからには仕方ないので「なるようになれ!」って気持ちです。
もともとTikTokでVlog撮影などはしたかったんですよ。でも、個人で始めるのには恥ずかしさがあったので、ミスコンという肩書きを得た今は、自分のやりたかったことを公式の立場でやらせていただいているという感じです。
長房さんのVlog、尖っていますよね。靴や腕が汚いと書いていたり……(笑)
@mcr2024_nr05 一回こういうのやってみたかった #02 #おすすめ #大学生の日常 #立命館大学 ♬ オリジナル楽曲 – れあ
綺麗なところばっかり見ていても面白くないじゃないですか!(笑)インスタみたいに「選び抜いた自分の表面しか出しません」というよりも、ちょっと粗があった方が親近感が湧くし、私は“じゃない方”なただの一般ピーポーなんで、素の部分を前面に出したいという思いがあります。
ミスコンってある程度可愛い子が出場しているわけだから、爆美女とかじゃない限りただ可愛いだけじゃダメだと思うんです。なので、どれだけ差別化できるか、可愛い+αの話題性を出せるかが勝負だと思っています。私は可愛さでバズることは絶対に無理だから、面白さで頑張っていくしかないですよね(笑)
嬉しいことに、TikTokは結構伸びがよくてフォロワー数が1000人を越えました!皆さんにもぜひ見ていただきたいです。
ファイナルイベントに向けた意気込みを教えてください!
私は夢があってミスコンに参加した身でした。ですが、運営の方、立命館や他大学のファイナリスト、ファンの方などたくさんの方と出会うことができて、次第に自分の目標よりも感謝の気持ちを伝えたいと思うようになりました。
なので、ファイナルイベントに向けてできることはすべてやりたいですし、大学生活の集大成なので後悔しないように全力で頑張りたいです!
夢を追いかける活動はこれが最後ですか?
この活動が自分のやりたいことに繋がるきっかけになればいいなと思っています。もちろん社会人の経験も大人になる上で必要だと思っていますし、経験しているとしていないとでは人間の出来が違うと思います。なので、就職することを否定的に捉えているわけではないです!人生の成長段階のステップアップとして社会人生活を頑張りたいと思っています。
ただ、将来的には“自分を表現できる”お仕事に就けたらいいですね。答えはまだ見つかっていないので、社会人を経験する間に見つけ出したいです!
美学生プロフィールProfile
長房 怜亜 (ながふされあ) 立命館大学 産業社会学部現代社会学科メディア専攻4回生
>お仕事を依頼する- 生年月日
- 2002年3月3日
- 出身地
- 兵庫県
- 憧れの人
- 何かしらの夢に向かって頑張る人(知人複数人)
- チャームポイント
- まつ毛
- 性格を一言で表すと?
- 人間パワースポット
- 異性を落とすコツは?
- ありのままでいること。変に着飾らない。駆け引きもしない。
- 主な活動
- ミスキャンパス立命館2024ファイナリスト(Entry No.5) / アカペラサークル
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