美学生インタビューInterview
200日間連続配信!家族の支えにも感謝
ミスサークルコンテスト2022に出場したきっかけを教えてください。
アナウンサーという夢にちょっとでも近づけるかもと思ったからです。ただ、どんな活動をするかをあまり知らずに応募してしまって……。実際に活動が始まってからはその大変さにびっくりしました。
一番大変だった活動は何ですか?
SNSも探り探りで大変でしたが、もっと大変だったのはライブ配信です。ミスサークルコンテストはエントリーから表彰式まで半年もの期間があるんです。審査期間外も応援してくれる人を増やすために毎日配信していたので、日数でいうと200日間ですね。
200日間はすごいですね!一日何時間くらい配信していたんですか?
日によりますが、やるときは5時間くらい。昼休みや空きコマを活用して配信の時間を作っていました。空き教室がないときは校舎裏で配信することもありましたね(笑)
辞めたくなったことはありませんでしたか?
当時、所属していたテニスサークルで幹部を務めていたのですが、審査期間とテニスの合宿が被ってしまって思うように配信できなかった時は辛かったです。「他の出場者はこれくらい配信してたよ。」とコメントを頂くこともあって焦りました。
それでも続けられたのは、リスナーさんの存在が大きかったです。皆さん配信が終わる時に「また明日!」と言ってくださるんです。そんな風に私の配信を楽しみにしてくださる方がいたからこそ頑張ることができました。
配信はポイント数や順位がリアルタイムでわかりますよね。
ファイナル審査の前半戦では配信の時間があまり取れなかったこともあって最下位だったんです。それでも諦めずに、リスナーさんを信じて頑張り続けた結果、後半戦では上の方の順位になれました。
後半戦からコスプレを始めたのでそれが効果的だったのかもしれません。チャイナ服やポリスのコスプレをしました(笑)
コスプレですか!
はい(笑)実は、コスプレは母が提案してくれたんです!結構ノリノリで……(笑)
審査期間中、献身的に支えてくれた家族には本当に感謝しています。隣の部屋で暮らしている妹も、私が深夜に配信でうるさくしていても何も文句を言わず、有り難かったです。
結果、審査員特別賞を受賞することができました。
まさか!って感じで、諦めずにやってきて良かったと心から思いました。もちろん結果も嬉しかったんですけど、何よりリスナーさんや支えてくれた家族に胸を張って頑張ったと言えることが幸せでした。
日本女子大学コンテストで悲願のグランプリ!
翌年には日本女子大学コンテスト2023に出場しましたね。
はい。このコンテストは学園祭の中でおこなわれたのですが、ルッキズムの観点からライブ配信がなかったり、コンテスト本番ではSDGsについてのスピーチをしたりと、ミスサークルコンテストとはまた違った難しさがありました。
SDGsについてのスピーチですか。珍しいですね。
そうなんです。私はフードロスについてのスピーチをしました。地球の現状について自分なりに調べて、マイバッグを持ち歩くことの重要性を呼びかけました。
本番の会場にはどれくらいの方がいたんですか?
100人くらいだと思います。もともと人前で話すのは緊張するタイプだったんですけど、当日はリスナーさんがたくさん来てくださって、ノートに「竹井愛乃頑張れ!」と書いて掲げてくださった方もいました。それを見て安心して挑むことができましたね。
グランプリを受賞した瞬間の気持ちを聞かせてください。
これまでこんなにすごい賞を頂いたことがなかったので、もう嬉しすぎて舞台の上で泣いちゃいました。「ミスコン出場経験あるから余裕でしょ!」と周りには言われていたけど、内心不安だったのでグランプリを獲れて本当に良かったです。
2つのコンテストを通じて得られたものは何ですか?
2つあります。1つ目は、自分がいかに周りに支えられて生きているか気付けたこと。2つ目は、配信を通して自分の言葉で伝えることの楽しさと難しさを知れたことです。この言葉が持つ影響力を学んだ経験によって、アナウンサーに対しての漠然とした憧れが、言葉を扱うプロとしての尊敬の気持ちに変わりました。
絶賛就活中!小学生の頃からアナウンサーが夢でした
そもそも、なぜアナウンサーを目指し始めたんですか?
きっかけは、小学生の時に学習発表会の劇でアナウンサーの役をしたことです。幼いながらにアナウンサーの方の仕草や話し方を研究しているうちに憧れを抱くようになりました。
大学生になってからは、高校時代に貯めたアルバイト代を切り崩しながらアナウンススクールに通ったり、テレビ朝日の『ワカコさんとマサルくんのお宅は買わないの?』という通販番組の学生リポーターをさせてもらったりしています。
学生リポーターというのは具体的にどのようなことをするのですか?
番組ではマッサージ機などの商品の体験をしてその使い心地をコメントしたり、「商品のお値段はなんと……!」と紹介したりする役目を担います。
初めは緊張してしまって上手くいかなかったんですけど、次第にこういう言い回しをした方が商品が魅力的に感じられるなとか、どこにイントネーションの力点を置いた方がいいかとかがわかるようになってきました。現場を体験したからこそ得られた学びがたくさんあり、本当に有り難い経験だったと思います。
現在3年生ということは、アナウンサー就活真っ只中ですよね。
はい、全国各地を飛び回っているところです(笑)
選考を受ける中で難しさや手応えはありましたか?
アナウンサー試験は特殊なので、自分の実力だけではなくテレビ局との相性も大事だと思うんです。なので、運も必要なところが難しいかなと思います。
選考ではカメラテストがあって、架空のものを実況したりするんです。自分が働いているところを想像しながらわくわくした気持ちで臨んでいます。
将来、どんなアナウンサーになりたいですか?
私、小学校から高校までずっとダンスをやってきたので、努力する人の魅力がわかるんです。なので、頑張る人の努力にスポットライトを当てられるようなアナウンサーになりたいです。
あとは、誰かが心を動かすきっかけを私の言葉で作りたいとも思っています。アナウンサーになれるなら場所は問わずに頑張りたいという気持ちがあるので、就活でいい結果が出せるように頑張りたいです!