美学生インタビューInterview
感動という言葉じゃ表せないくらいキラキラしてました
これまでの人生で頑張って取り組んできたことはありますか?
中高6年間続けたダンス部での活動です。高校3年生の時には全国大会で優勝しました!
すごいですね!そもそもダンス部に入ったきっかけは?
小学生の時にその学校のオープンスクールに足を運んで、そこで見たダンス部のパフォーマンスに惹かれたんです。先輩方がすごく上手に踊っていて、まるで自分もその世界に入り込んでいるような気分になるくらい感情が伝わってきました。
それで、そのダンス部に入りたいと思って中学受験をしたんです。
ダンス部の活動について詳しく教えてください。
中高一貫校で、合わせて100人くらいの規模の部活でした。普段は6学年合同で練習をして、大会作品の時期になると別々で練習をします。
ダンスのジャンルとしては「創作ダンス」というもので、作品のテーマ、曲、踊りすべてを自分たちで考えて作りあげます。一番大きな大会が8月にあるので、毎年12月くらいからテーマを話し合って、4月頃から振り付けを固めていっていました。
テーマはどうやって決めるんですか?
一人ずつプレゼンをして決めます。意見が食い違うこともあったんですけど、「作品を通して見ている人に何を伝えたいのか」ということを大切にしていたのと、「優勝」という大きな目標があったので、最後にはみんなで一致団結できたかなと思います。
練習はどれくらいの頻度であったんですか?
授業のある日は毎日やっていました。土曜も午前中は授業があったので、午後から日が暮れるまで練習していましたね。日曜や夏休みも朝から夕方までやっていました。
それはきついですね……!
理系だったので勉強との両立が大変でしたね。テスト期間中は部活も休みだったんですけど、朝は自主練で走っていました。体力がもたなくて毎日泣きながら勉強していたのを覚えています(笑)
高校3年の時に全国優勝したとのことですが、それまでの成績はどうだったんですか?
「ダンススタジアム(日本高校ダンス部選手権)」という大会なんですけど、実はその大会にうちの高校が出るのは2回目だったんです。ストリートダンスが主な大会で、私たちが普段やっている創作ダンスとは少しタイプが違うものだったんですね。初めて出場した大会では全国まではいけたんですけど、入賞は叶いませんでした。
普段やっているダンスと違うものに挑戦するのは大変そうですね。
どうしたらいいのか分からないところからのスタートだったので難しかったです。そこでみんなで話し合った結果、ストリートダンスっぽくならずに自分たちの持っている良さ、柔らかい動きを活かした踊りで勝負しようという戦略を立てました。
結果的に他の学校とは毛色の違ったパフォーマンスだったことを審査員の方々は評価してくださいました。
優勝した時の作品はどのようなテーマだったんですか?
岡本太郎さんが描いた『明日の神話』という壁画をテーマにしました。水爆が炸裂する瞬間が描かれている絵です。
このテーマを選んだことで私たちが伝えたかったことは2つありました。一つは、戦争といった悲しい出来事が無くなればいいなということ。もう一つは、戦争や核兵器の悲惨さだけではなく、この出来事を教訓にして未来に繋げていこうということでした。
もがき苦しむ様子が伝わるように表情や手の伸ばし方などの表現をみんなでたくさん練習しました。
優勝した瞬間はどんな気持ちでしたか?
初めて感じた感覚で、今でも忘れられないです。発表された後に全員で舞台に上がるんですけど、その時の光景が本当にキラキラしてるというか……。感動という言葉じゃ表わせないくらい嬉しかったです。
優勝の瞬間もなんですけど、踊り終わった後に顧問の先生が私たちの演技を見て泣いてくださって、それも本当に嬉しかったですね。
ダンス部での経験で得られたものはありますか?
忍耐力と何事にも努力する姿勢が身についたなと感じます。大学でのサークル活動や今やっている被写体活動にも活きているなと思いますね。ダンス部の同期の子を見ていても、みんなやっぱりダンス部で培ったものを何かしら活かして活動しているなという様子が伝わってきてすごく尊敬します。
先輩が後輩に簿記を教えるサークル
先ほどサークルの話が出ましたが、どんなサークルに所属しているんですか?
「会計研究会」という関西学院大学の公認サークルで、商学部生が中心となって活動しています。私は経済学部なんですけどね(笑)
もともと入学する前はダンスサークルに入ろうと思っていたんですけど、コロナの影響で活動が制限されてしまって。そんな時に友達に誘われて入りました。
どういった活動をしているサークルなんですか?
3年生が1年生に対して簿記検定に合格できるように指導をするというのが主な内容です。普段は週3回の講義、検定前には19時から22時までの勉強会を約1か月間毎日おこないます。3年生はその準備として、会計専門学校の先生方にも教えていただきながらオリジナルのレジュメや教材を作成しています。
教えるにあたって苦労したことはありますか?
1年生が230人くらいいるのに対して3年生が10人しかいなかったので、1人で20人くらい担当することになったんです。そこで難しいなと感じたのが、出来ることや出来ないことが一人ひとり違うんですよね。それぞれの理解度に合わせて苦手分野を克服するための勉強方法を提案するのが大変でした。
試験の結果はどうでしたか?
全国平均プラス15%の合格率を目標にしていたんですけど、それを超えて全国平均プラス16.2%を達成しました!
すごい!それは嬉しいですね。
検定後に教えていた子たちがプレゼントを持ってきてくれて「入って良かったです!」って言ってくれたりしてすごく嬉しかったです。
何よりサークルをきっかけに1年生同士が仲良くなってくれたのが私は嬉しかったですね。お互いに教え合ったりしている姿を見ると微笑ましかったです。
自分の力で勝負したい!被写体活動への挑戦
被写体活動の話についてもお話を伺おうと思います。始めたのはいつからですか?
1年前くらいです。中高大と学校が一緒の清水玲花ちゃんから誘われたのがきっかけでした。
これまで頑張ってきたダンス部や会計研究会は、あらかじめ土台があったし、チームで頑張るものだったと思うんです。そうじゃなくて、自分一人だけの力で勝負するような経験をしてみたいと思って始めました。
それと、中学高校時代に学校代表としてポスターに掲載されたことがあって、それが楽しかったのでもう一度同じような経験をしたいと思ったのも理由の一つですね。
それまでモデル経験はまったく無かったんですか?
無かったです。ミスコンとか被写体の活動は自分とは別の世界だと思ってました。「撮影会モデル」っていう存在があることも知らなかったです。
活動を始めるにあたって不安はありませんでしたか?
あまり無かったですね。初めての撮影の時も緊張は無かったです。ポーズの面に関してはダンス部の経験が結構活きてるのかなって思います。
ただ、コミュニケーション面に関しては少し心配でした。私、学校ではどっちかっていうと陰キャラで(笑)普段そんなに人と喋らないし、初めて会ったカメラマンさんとどうやってコミュニケーションを取ったらいいんだろうっていう不安はありました。
撮られた写真を初めて見た時はどう思いましたか?
自分の顔ってこんな風なんや!って思いました。そもそもちゃんとしたカメラで写真を撮られるのも初めてだったので、画質の綺麗さにも驚きましたね。
あと、カメラで撮ると化粧が薄く見えるんですよ。もともとは薄化粧だったんですけど、被写体活動を始めてから化粧の研究もするようになりました。最近では大学の友達からも「可愛くなったね!」って言われます。
被写体活動をする上で心がけていることはありますか?
可愛いモデルさんはたくさんいるので、顔以外の部分でカメラマンさんに喜んでもらえるように工夫しようと思っています。
具体的には、事前にSNSとかを見てカメラマンさんの得意な雰囲気を知るようにしたり、どんな風に撮りたいですか?って要望を聞いたり。衣装も撮影する場所に合わせて2週間くらい前から考えています。あとは、撮影中だけじゃなくて移動中の会話などのコミュニケーションも大切にしています。
色々と努力しているんですね!では、最後に残りの大学生活でやりたいことや目標があれば教えてください。
就活が終わったら、また何か新しい資格とかに挑戦したいなと思ってます。もともとは税理士の試験を受けようと思ってたんですけどサークル活動が忙しくてなかなか出来なかったので、それもまたチャレンジしてみたいですね。
コロナで行けなかった海外旅行にも行きたいです!シンガポールや韓国が気になっています。あとは、ピラティスとかもやってみたいなぁ。やりたいことがいっぱいです!
美学生プロフィールProfile
担当カメラマン・インタビュアーCameraman & Interviewer
井上 翔也
僕も昔から美学生図鑑の読者でした!美学生図鑑は1日1度見に来るだけで癒される、そんな場所です。美学生たちの煌めいた一瞬を皆様にお届けすることが出来るよう頑張ります!
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