美学生インタビューInterview
知らずに入ったバンドサークルのおかげで出会えた新しい音楽
最近ハマっていることはありますか?
ドラムを叩くことです!バンドサークルに所属し、年に数回行われるライブに向けて練習しています。
カッコいいですね!音楽は昔からやっていたんですか?
3歳から高校3年生までピアノを、小学4年生の時はフルートを習っていてずっと音楽は好きでしたね。
中学からは新入生歓迎演奏会の時に見た先輩方の姿に憧れて吹奏楽部に入り、打楽器を担当していました。その中でも、同期5人で出場して金賞を受賞した打楽器アンサンブルコンテストのご褒美で親に電子ドラムを買ってもらったことや、カッコよさに惹かれたこともあって、大学でもドラムを続けたいと思いバンドサークルに入ることにしたんです。
大学以前からドラムを経験していたんですね。
でもドラムといっても、吹奏楽とバンドでは全然違うんですよね。吹奏楽のドラムは、影の指揮者と言われるくらいでリズムは常に一定に、そして木管楽器の音を潰してしまわないように音量も調節する必要があって、50人ほどの演奏者を支える責任感があります。
反対に、バンドはパッション重視という感じで盛り上がったら進めばいいし、音も大きくすればいいんですよね。普段は割とおしとやかにスンとして生きているタイプなので、ドラムを叩いているときは、ガシャン!ゴション!ドドン!って感じでパワフルになれてすっきりします(笑)
ちなみに今所属しているバンドサークルではどんな曲を演奏するんですか?
幅広いジャンルの音楽を演奏していますが、主に「インスト」というボーカルが無く楽器だけで作る音楽のバンドの曲を演奏しています。
サークルのカラーや演奏する曲の系統を全く知らずに入ったところ、一般的なバンドサークルではなくちょっと尖ったサークルでした(笑)
尖っているサークルかも……というのはいつ気が付いたんですか?
1年生の秋の学園祭で初めてライブに出た時です。その日にONE OK ROCKの曲を演奏したら、先輩方が「久しぶりに聞いたわ〜」みたいな少し不思議な盛り上がり方をしていて。なんか違和感があるなと思ったら、私たちの演奏以外は知らないバンドの曲で、そのほとんどがこのインストというものだったんです。インストについては全くの無知だったので、驚きました。
そうなんですね(笑)ボーカルのない楽曲はどうですか?
最初の頃は正直良さは分からなかったけれど、頭の中にハテナを浮かべながら「なんかカッコいい」っていう感覚だけで楽しんでいました。でも聴いていくうちにだんだんとハマっていって、インストの中でも「メタルインスト」という激しい感じのジャンルを先輩方がよく演奏していて、それが特にカッコよくて好きです。ただ、演奏するのは難しいですね。
どんなところに難しさを感じますか?
一般的なバンドと違って楽譜や叩いてみた動画が少なく、耳コピで練習をすることです。特に2年生の秋に初めてコピーをした時は、何を叩いた音?え?と思いながら再生速度を落としてひたすら曲を聴いては叩くという感じでの練習だったのですごく難しかったです。ボーカルがいない分、より演奏が上手くなきゃというプレッシャーもあります。
でも、原曲と全く同じにはならずに個性が出るので、出来ると自分の曲みたいに思えて愛着が湧くんです。やっていくうちにだんだんとインストの良さに染められていった感じがします。
出来たら達成感がすごそうですね!ドラムを上手く叩くコツとかはあるんですか?
コツは分からないんですけど、幼い頃からピアノをやっていて良い音に触れてきたことは良かったなと思います。やっぱり自分の耳から入ってきた音を元に演奏するので、良い音を聴けば聴くほどそれに近づけようと思って練習ができるようになると思うんです。
所属しているサークルの方々は、有名なバンドの曲をやり尽くしてここに辿り着いたという感じで、曲を知らなくても自然と聴きたいと思えるくらい上手なんです。おかげで月日を重ねるうちに良いドラム像が自然に入ってくるので、音楽をやるにはすごく良い環境だなと思います。
結果的にすごく入って良かったサークルだったんですね!
正直、入る所間違えたなとか、辞めたいなと思ったことも何回もあったんですけど、同期たちが仲良くしてくれて居心地も良いし、このサークルのおかげで知らない音楽もたくさん知れました。
今は就活もあってなかなか活動できていないのですが、落ち着いたらちゃんともう一度バンドと向き合いたいなと思います!
夢に近づくため、着付けの資格取得やミス・インターナショナルにも挑戦!
将来の夢を教えてください。
アナウンサーになることです。幼い頃から家に1人でいることが多くてテレビっ子で、夕方や夜に勉強するときのお供が情報番組だったんです。
私は兵庫県出身なのですが、関西の情報番組はお笑い色が強くてアナウンサーの人も一緒になって喋る姿がすごく好きで、それを見ているうちに憧れるようになりました。
本格的にアナウンサーを意識し始めたのはいつ頃だったんですか?
高校3年生の時くらいからです。中学や高校で弁論大会があったのですが、宿題の一つとして出した原稿でトントン拍子で学校代表になれたんです。大会では人前で自分の意見を言うことや、その言葉が人に届くことに嬉しさを感じました。
そこで、大学でも弁論部に入り、将来的にもそういったことができるアナウンサーという職業を目指したいと思うようになりました。
では、アナウンサーになるために何か頑張っていることはありますか?
大学1年生の秋から始めた懐石料理屋での仲居のアルバイトです。普段あまり話せないような大人の方と話したり、着物を着られたりして学べそうな環境に魅力を感じたんです。
アルバイトを通じて身に付いたことはありますか?
その場の様子を見ながら動く力です。1人で一つの部屋を担当するのですが、食事が滞らないように、部屋の様子を覗いて食事の進み方を見ながらタイミングを見計らって次の料理を出していったり、グラスが空いて失礼にならないように、適宜おちょこに日本酒を注いだりなど、その場を切り盛りする力が身に付いたと思います。
また、ここのお店では普段会うことのないような会社のお偉いさんなどが来ることが多いのですが、そういった方々が掛けてくれる言葉が深くてすごく勉強になるんですよね。
この前は、「『幸せは香水のようなものだ。』という名言があるけど、君は笑顔を香水のように振り撒く子だね。」という言葉を頂いたんです。その哲学者の言葉を知らなかったので、教えてもらってこそ知れた言葉だし、その言葉のおかげで自分の笑顔を大事にしようと思えた瞬間でした。
勉強になることが多いんですね。ちなみに着物は自分で着るんですか?
初回に1時間くらいでささっと着方を教えてもらい、2回目からはYouTubeの動画を見ながら自力で着ています。でも、どんどん着崩れて色々な紐が出てきたりして、何やってるの!とか注意されながらでしたね……(笑)
着物を自分で着るのってすごく難しそうですよね。
そうなんです。でも、着物の着方の美しさもお店の魅力の一つになるし、綺麗に着れるようになりたいと思って着物教室に通うことにしたんです。
行動力がすごいですね!着物教室ではどんなことをするんですか?
私は「着付け師準師範・師範」という1コマ2時間制で合計15コマのコースを取り、帯の種類や結び方などを先生から授業形式で学びました。1年近く通い、半年ごとに訪れる準師範、師範の 最後の回には筆記と実技のテストがあったのですが、無事合格して準師範、師範の両方の資格を取ることができました。
習う前は本当に難しくて、必死にやってなんとか今日も着終わった!という感じだったのですが、ここはこの角度とか、力を入れて5センチ引っ張るだとか、ポイントを抑えれば意外と上手く着れるんですよね。
次は自宅で着付け教室を開ける人に与えられる「看板」を取得できる、上級師範にも挑戦しようと思っています!
他に夢に向けて行動したことはありますか?
今年はミス・インターナショナルの日本大会に出場し、学ぶことがたくさんありました。姿勢や歩き方に関して、指の曲げ方や腕の振り方、力を入れる筋肉の場所など、本当にわずか数ミリ、数センチの単位で印象が変わるということが大きな発見でしたね。
あと出場者には女優さんやこれから事業をやるために発信力をつけたい方など色々な方がいたのですが、目標に向かって頑張っている女性の姿を見れたことがすごく刺激になりました。
アナウンサーという夢を叶えるために本当に色々なことに興味を持って挑戦しているんですね!そんな高濱さんが目標にしているアナウンサーはいますか?
読売テレビの『ten.』という関西の情報番組のキャスターを務めていた清水健さんという方です。
この方は奥様を病気で亡くされたのですが、その病気のことを24時間テレビや本で発信していたのが印象的です。アナウンスの技術や優しくて賢い人柄などももちろんですが、苦しいことを自分の中で留めて終わりにするのではなく、同じ思いをしている人のことを伝えようという活動をしている点がメディアに関わる人としてカッコいいなと思うんです。
最後に、夢への意気込みを聞かせてください。
幼い頃の自分もそうであったように、テレビの前には寂しい思いをしている人や1人でいる人が年齢問わずたくさんいると思います。でも、そんな人が夢中になれるような情報をお届けして、10年、20年と誰かに関わっていけるようなアナウンサーになりたいです!