美学生インタビューInterview
全ての人に空への憧れを思い出してほしい
聖心女子大学の現代教養学部心理学科を選んだ理由を教えてください。
校風やキリスト教のカトリックの学校であるという点で母が気に入っていて、小論文方式で合格をいただいたのでこの大学に進学することにしました。心理学科を選んだのは、高校時代に心理士になりたいという夢があったからです。でも、今は別の夢を追いかけているので、教養として心理学を学んでいます。
心理士になりたいと思ったきっかけはなんですか?
昔から他人の心に寄り添って悩みを一緒に考えてあげるのが好きで、自分だったらもしかしたら心が病んでしまっている人を救えるかもしれないと思ったからです。小学生の頃から人に頼ってもらうことが多かったなと感じていて、心理士はその時から良いなと思っていた職業の一つでした。
心理学を学んでみてどうですか?
かなり本格的な内容なので大変なことも多くて、正直楽しいなと思ったことはないです(笑)心理学は人間を知ることなんだなと思います。受講している全ての講義は興味深いものばかりですし、生活の中でも役立つものが多いです。
例えば、就活の面接を控えて面接術のようなものを調べていると、心理学で学んだことが書いてあるんです。学びが日常に溶け込んでいるなと感じています。
今、追いかけている別の夢とはどんな夢ですか?
航空業界を目指しています。小学6年生の頃から空港に行って飛行機の写真を撮ることが好きで、その後しばらくは飛行機から距離を置いていたんですけど、大学生になってまた飛行機が好きになりました。就職活動を見据えて、自分の本当にやりたいことは何かと考え始めた大学2年生の夏頃からは「飛行機を安全に飛ばす仕事がしたい。空の安全を守れる人になりたい。」と強く思って、航空業界しか見えなくなってしまいました。
小学生の頃から飛行機が好きなんですね。
空港の近くに住んでいたというわけではなかったんですけど、大きな物体が揚力を得て飛ぶということに感動してしまって(笑)その時にちょうど『ミス・パイロット』(フジテレビ系)というドラマが放映されていて、その辺りで航空業界で働くということに興味を持ち始めました。
航空業界には様々な仕事がありますが、その中でも特に興味がある職種は何ですか?
今、特になりたい職種が2つあるんですけど、言ってしまうと叶わなくなってしまうような気がしているので、お恥ずかしながらここでは伏せさせていただきたいです(笑)
分かりました(笑)心理学部にいて夢を変更するのは勇気がいりそうですよね。
そうなんです、葛藤はかなりありました。周りが臨床心理士や公認心理士を目指す中で自分だけ道を外れているなというのは今でも感じています。心理士になるには大学院に進む必要があるので、周りはそもそも就職活動をしている人が少ないんです。でも、中には大学院進学に向けた勉強をしつつ就活も並行している子も居るので、その子たちの姿を見ながら頑張っています。
そうなんですね。航空業界の就活で大変なことはありますか?
周りの志望者さんたちはとてもレベルが高いので、とにかく英語のスコアを上げなければならないのが大変で、今はそれに一番力を入れています。私のなりたい職種はTOEIC700点以上が求められるので、受験生時代くらい猛勉強をしているところです。
実は、9月に受けたテストで今までで一番高い点数を取ることができたんです!夏休み中の努力が実って目標に一歩近づけたことがとても嬉しかったです。実際に空港に足を運んで働いている姿を見てモチベーションを上げつつ、これからも勉強を続けます。
あともうひと頑張りですね!航空業界は狭き門ですが、他の業界も受ける予定はないんですか?
航空業界以外は考えていません。就活浪人しても良いという覚悟で航空業界の就活に臨んでいます。私が目指している職種は24歳まで目指すことが出来るので、それまではそこだけを目指して全力で頑張ります!
私は、全ての人は根底に空を飛ぶことへの憧れを持っていると思っているんです。大人になって初めて飛行機に乗る方もいらっしゃると思うんですけど、そういう方々が幼い頃に潜在的に抱いていた空への憧れを思い出してくれるような仕事がしたいです。
今日も声楽のレッスンを受けてきました!
就活も忙しいとは思いますが、普段はどんな大学生活を送っていますか?
大学公認の合唱団に所属していて、大学2年生の頃から学年の部長を務めています。大学に入学してすぐに入ったんですけど、コロナ禍だったのでずっとオンラインでの活動で、やっと対面で活動出来たのは2年生の6月とかでしたね。
何故、合唱団に入ろうと?
入学前にYouTubeで合唱団が校歌を歌っている映像を観て感動して、私もここで歌いたいなとずっと思っていたんです。合唱の経験はまったく無かったので、所属してからは合唱経験者が多い周りの歌の足を引っ張らないようにと思い、個人的に声楽を習い始めました。
やっぱり経験者と比べると声量が全然足りていなかったり、お腹から声を出せていなくて上辺だけの合唱になっていたりするんです。声楽を習い始めてからは、自分比ではかなり成長できたんじゃないかと感じています。
声楽のレッスンではどんなことをするんですか?
歌うことより発声がメインで、8割が発声練習、残りの2割の時間に少しだけ歌います。長く息を吐くロングブレスの練習をしたり、母音で音階を歌ったりなど基礎を固めています。
実はこのインタビューを受ける前、ついさっき声楽のレッスンを受けてきました(笑)もう習い始めて3年ほど経ちますが、それでも中高合唱部だった子には劣りを感じてしまいます。でも、最初の頃に比べたら少しは追いつけたんじゃないかなと思うと嬉しいですね。
ストイックですね!合唱団はどんな活動をしているんですか?
週に3回練習があって、今の時期は主にクリスマスコンサートの練習をしています。1年間でいうと、6月に定期演奏会、12月にクリスマスコンサートがあって、あとは学園祭での小さなコンサートがあったり、卒業式に出演させていただいたりですね。歌う曲のジャンルは、J-POPからキリスト教の歌とさまざまです。キリスト教の『メサイア』は本当に難しいんですけど、ちゃんとみんなでステージ上でハモれた瞬間は鳥肌が立つほど感動します。
活動は4年生のクリスマスコンサートまで続くのであと1年ほどあります。これからは下の学年の子たちの技術量を上げることに尽力して、より良い歌を皆さんに届けられるよう頑張りたいですね。
祖父との登山は「一」がルール!
趣味はありますか?
登山です。小学校5年生の時に祖父と登って、そこからブランクがあったんですけど最近また祖父と登り始めました。
主に百名山に登っているんですけど、祖父との登山では「一」という決まりがあります。例えば白根山だったら「関東以北一番の標高」、金峰山だったら「日本で一番標高の高い峠」、筑波山だったら「一番低い百名山」。でも、実は「一番高い」富士山にはまだ登れていないんです。
登山の魅力はどんなところですか?
頂上から眺める景色や達成感ですね。あと、登り始めるのは早朝なので、葉に朝露がついているんです。それを見て山に登り始めたことを実感するのが好きで、何回も登ってしまいます。辛さも含めてクセになってしまうんですよね。一度登ったらどんどん高い山に登りたくなるので、おすすめです。
素敵ですね!特技はありますか?
ピアノを3歳からずっとやっています。音楽にはずっと触れてきたので、声楽を始めるときも音程を取りやすかったり、ハモったときに自分のパートを見失わずにすんだりしました。
ピアノをずっと続けられている秘訣はありますか?
ピアノは私にとって意思表示の一つなんです。コンクールに出ていた頃は「こういう演奏をしないと良い成績を取れないよ。」と言われて、型にはまった演奏を強いられていた時期があったんです。それが嫌になって音大を目指すことはしなかったんですけど、音大志望をやめた瞬間にどう弾いても誰にも何も言われないので、今は趣味として自由に音楽を楽しめています。
ピアノは合唱団でも伴奏を担当するなど、長く続けていて唯一自画自賛できる部分なので、これからもずっと続けていきたいなと思っています!