美学生インタビューInterview
自由な環境で周りから刺激を受けながら楽しめた高校生活
これまでの人生で頑張ってきたことはありますか?
小・中・高・大と合計4回経験した受験です。今までずっと勉強を頑張ってきてすべて第1志望に合格できたので、自分の中では受験の存在が大きいんです。今は早稲田大学の文化構想学部に通っているのですが、特に大学受験は今までの集大成という感じで一番印象に残っています。
すべて第1志望を掴み取ったなんてすごすぎます!きっと相当努力したと思うのですが、高校時代はやはり勉強漬けの生活でしたか?
周りのレベルが高くてやらないとついていけなくなってしまうので、1年生の時から毎日1、2時間は勉強をしていました。ですが、先生方も勉強しなさいとはそれほど言っていなかったし、部活の時間も長かったので、あまり勉強勉強という感じではなかったですね。
服装や髪色やメイクも何をしても大丈夫だし、休み時間にコンビニやスーパーに買い物に行くのもOKという自由な校風の学校で、普段の生活も今と変わらず大学生みたいでした!
そうなんですね!その自由さに甘えてしまうことはなかったんですか?
そうですね。むしろ、みんなそれぞれ自分を持っていて、化学、数学、クイズなど自分のやりたいことに没頭している人や色々なことを頑張る人が周りにたくさんいたので、常に私も影響を受けていました。
先生方も私たちを信頼して一人の大人として見てくれていて、基本的に何をするにしても自分たちで考えて行動させてくれたんです。授業でも受験を見据えたレベルの高い話やマニアックで面白い話をたくさんしてくださったので、おかげで勉強は楽しかったです。
緩いのではなく、自分で考えて行動できる環境ということなんですね。
特に1年生の終わりにコロナ禍に突入してからは、その風潮が強まった気がします。私もコロナで文化祭が中止になり、所属していたダンス部で発表するステージが無くなってしまった時、代わりに30分ほどのMVをみんなで作ったという思い出があります。感染対策や動画の制作も全て自分たちで考えました。
自由な校風を活用し、コロナ禍であっても自分たちがやりたいことをどう実現していくかを模索しながら過ごした高校生活でした!
勉強は辛いけど、頑張れば何か楽しいことに出会えるかも……!
充実した高校生活だったんですね。受験勉強はいつ頃から始めたんですか?
本格的に始めたのは高3の5月の体育祭の後からです。ちなみに体育祭では応援団長を務めていました(笑)
文武両道というやつですね!せっかくなので、科目ごとの勉強方法を教えてください!
まずは、私立文系の受験に必要な各科目の志望校に向けた勉強内容や勉強方法を先生方に相談して、やるべきことを見据えることから始めました。
国語はもともと得意で楽しかったので受験勉強として頑張るというよりは息抜きでやるような感覚で、英語に関してはどこに行くにも英単語帳を持って行ってボロボロになるまで読んでいましたね。
世界史は、次のページに書いてあることまで暗記するくらいにひたすら教科書を読み込んだ上で、さらに講習などで新たに知ったことや気になって調べたことも書き込むことで、教科書の内容以上の知識が問われる早稲田大学の試験問題に対応できるようにしました。教科書を何度も読み書きしていたら紙にしわが寄って教科書が分厚くなっちゃったくらいです(笑)
塾にも通っていたんですか?
はい。勉強の確認や実習室の利用、それと同じレベルの大学を目指す仲間の姿を見て刺激をもらう場として塾を利用していました。
ですが、2学期の後半からはコロナの流行もあって外に出ずに自分の力で頑張るようになりました。それからはご飯とお風呂以外、一日に十何時間という時間を勉強に費やすようになりました。
きっとすごく大変ですよね。勉強していて苦しくはなりませんでしたか?
無理かも、もう嫌だと思うことは何度もありました。どんなに頑張っていても伸び悩む時期は誰もがあると思うんですけど、いざ自分がそうなるとショックを受けるし、周りはもっと伸びているかもしれないと不安になって……。
結局、最後までA判定は出ず、受かるという自信を持ったことはなかったけれど、志望校は変えるつもりはなく、自分が出来るところまで頑張りたいという思いでした。
それほど辛くても頑張れた理由は何でしょうか?
自分がやりたいことに向かっているという前向きな気持ちがあったからだと思います。第一志望の早稲田大学の文化構想学部は、メディア学など自分のやりたいことができるし、自由で良い環境だった高校時代と通ずる部分があるなと思ったんですよね。
あとは、親のサポートもすごく大きかったです。いつでも悩みや相談を聞いてくれて、受験に関する情報も調べてくれて、自分がお風呂に入りたいタイミングにはお風呂が沸くようにしてくれて、ご飯はいつも美味しいものを用意してくれていました。とにかく私が勉強だけに専念できる環境を作ってくれたおかげで、より力を発揮できたのだと思います。
本当に努力してきたことが伝わってきます……!
今まで自分なりに努力して入った環境では良い仲間や先生方に出会えたし、頑張ったからこそ出来たこと、頑張ったこと以上に良いことが本当にたくさんありました。勉強中は本当に大変だけど、その結果、今すごく楽しいし、だからこそ今後も頑張ればまた何か新しいことに出会えるかもという好奇心で頑張れるんです!
初めてのお仕事は豪華な共演者に囲まれてのロケで大緊張
大学生になった現在は、何か新たな目標はありますか?
アナウンサーになることです!コロナ禍で外から遮断されたような生活をしていた大学受験の時に外の情報を伝えてくれる毎朝のニュースが私の心の拠り所になっていて、自分も誰かと社会を繋げられる人になりたいと思ったんです。もともと話すことも好きだし、進学や転校で環境が変わることが多い生活だったので、自分から話すことを大事にしてきたというのも大きいですね。
今のうちからできることをしたいと思い、7月からセント・フォースsprout(学生アナウンサーの事務所)に所属しました。
セント・フォースではどんな活動をしているんですか?
日頃は発声や原稿を読む練習、姿勢などを先輩から指導を受けて学んでいます。以前は少しゆったりとした話し方だったのですが、最近は話し方が変わったねと言われるようになりました。「伝えよう」という意識を常に持つようになったり、もともと声が低めな分、前に出そうと意識したりするようになったからかも知れません。
この前、初めてのお仕事で『くりぃむナンタラ』というテレビ朝日のバラエティ番組のロケに行きました!百貨店に行って普段買えないような物の値段を予想するという内容のロケだったのですが、共演者の方がオードリーの春日さんやAKB48の柏木由紀さんなど本当にすごい方々で緊張しすぎて……。トークのテンポも上手くて面白かったし、バラエティ番組ってこういう風に作られているんだなどと色々と感じたことはあったのですが、とにかく緊張で何が何だかわからなくなるという感じで、当日の具体的なことは覚えていません……(笑)
初めてのロケで豪華な共演者に囲まれるなんて、確かにすごく緊張しそうです。
顔が強張らないように笑顔でいよう、身体が縮こまりそうだけどしっかり立とう、というのは意識したので何とかなったと思います(笑)でも、全体的にまだまだだなと思ったことばかりで、もっと自分のレベルを上げたいし、頑張らなきゃと思いましたね。
ちなみに大学でも、放送研究会というサークルのアナウンス部に所属して経験を積んでいます。この前は学内の大きなステージで、YouTuberのヨビノリたくみさんという数学や物理の解説動画を発信している方をゲストに呼んで開催したクイズ大会のMCを担当しました!
学内外で夢に向かって頑張っているんですね。最後に、アナウンサーを目指していく上での目標を教えてください!
アナウンサーは人柄がすごく出る職業だと思うので、フジテレビの永島優美アナのような周りを明るくする人になりたいです。
それに加えて、分からない言葉があったらすぐに調べたり、綺麗な言葉を使っている方から吸収したりして、語彙力を高めて正しい日本語を使える人になりたいです。常にアナウンサーになりたいという気持ちと意識でこれからも頑張っていきます!