美学生インタビューInterview
着物姿で日本酒を国内外にPR!
今、力を入れて取り組んでいる活動はありますか?
日本酒のアンバサダー、Miss SAKE 2020の大阪代表に選んでいただき、日本酒やそれを取り巻く伝統文化を国内外に発信する活動をしています。
Miss SAKEに応募したきっかけを教えてください。
Miss SAKEとして活動する時は着物が正装なんですが、私自身、着物が好きで、若いうちに着物を着て思い出を作りたいと思ったからです。
また、私は大学院で音楽の勉強をしていて、西洋の歴史を学んでいくうちに、日本人である自分が日本人の文化をまったく理解できていないなと感じて、日本の伝統である日本酒を着物でPRできるところに惹かれました。
選考はどのような感じでしたか?
まずは書類選考で、その次が面接でした。
面接ではその場でいきなり、「英語で自己PRしてください。」って言われたんです。世界に日本の文化を深めていく活動なので英語力をチェックされたんですよ。私は本当に英語ができなくて……(笑)知ってる単語を必死に並べてその場を切り抜けました。
他の応募されてた方々は結構流暢に英語を喋っていて、そこで挫けましたね。でも、運よく次に進めたんです。そして、大阪代表に選んでいただくことができました。
代表に選ばれてからはどのような活動を?
最初に、ナデシコプログラム(大和撫子として一人の自立した女性として成長するために開かれる特別講義)というものに参加しました。Miss SAKEの各都道府県の代表が集まり、日本酒の知識や着付け、生花などの講座を通して日本酒および日本文化への知識を深めていくものです。
また、日々の活動としては、今年はコロナウイルスで様々な活動が制限されているので、インスタなどのSNSを使い、おすすめのお酒やお酒に合う食事を写真と共に紹介しています。私は大阪代表なので、大阪の良いところも一緒に発信していますね。
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活動を通して自分自身に変化はありましたか?
私は学校では音楽を専攻しているので、普段は楽譜と向き合っていることが多く、人とコミュニーケーションを取ることが少ないんですよ。
Miss SAKEでは各都道府県の代表が集まるファイナリスト発表会というのがあって、どのような活動をしていきたいかを一人ずつ発表しました。
以前は引っ込み思案で、人前に出たり自分の思いを表現したりすることに苦手意識があったのですが、それが少し克服された気がします。
おすすめの日本酒があれば教えてください!
私は大阪代表なので大阪の日本酒を勧めるべきだと思うんですけど(笑)おすすめは福井県の「ぼん」という日本酒です。
日本酒は香りとかで好き嫌いが分かれると思うんですけど、「ぼん」はクセがなくてスッキリした味わいなんですよ。だから何の料理にも合わせられます!
なるほど!谷さんは日本酒と何を合わせるのが好きですか?
私はお寿司と合わせるのが好きですね。魚独特の生臭さを日本酒が消してくれるので、一緒にいただくとお寿司の次の一口がすごく美味しく感じます。
大学院と歯科専門学校のダブルスクール中!
先ほど音楽を学んでいるというお話がありましたが、何をやっているんですか?
今は、大学院でピアノを専攻しています。
もともと小さい頃に母の勧めもあってバイオリンを習い始めて、バイオリンをするとなったらピアノもセットでついてくるんですよ。だから、気づいたらもピアノも習っていてどちらも17年間ほど続けています。
ピアノとバイオリンのうち、ピアノをメインにしようと思ったのはなぜですか?
バイオリンはまず、音程の次に表現なんです。私は音程が正しく取れなかったので苦戦してしまって、バイオリンの練習が疎かになってしまいました。
それに比べてピアノはどこを押しても正しい音程が出せるので表現がしやすいんです。自由に表現できるピアノは演奏していて楽しくて、ピアノを専攻することにしました。
大学だけで終わらず、大学院に進学して勉強しようと思ったのはなぜですか?
音楽をもっと追求したいと思ったからです。大学では実技が多かったんですが、大学院なら楽器を演奏するだけじゃなく曲と曲の比較など理論的な勉強が深くできるかなと考えたんです。
私の通っている大阪芸術大学の大学院では、最後の卒業演奏会で1時間のピアノのプログラムを1人でおこなうんですよ。曲から自分で決めて一から作り上げます。なんとなくではなく、なぜこの曲を選んだかや、曲の比較もしながら構成を考えないといけないんです。卒業論文がない代わりに演奏会で評価されるという感じです。
それは大変ですね……!そんな中、なぜ歯科衛生士の専門学校にも通おうと思ったのですか?
母が歯科衛生士なのでその影響が大きいですね。また、将来性や就職率が高いことも魅力です。
大学に入学して就職を考えるうちに音楽で食べていく厳しさを目の当たりにしました。演奏だけで食べていける人は一握りで、私にはその自信がなかったんです。
それに比べて歯科衛生士は国家資格なので、結婚や出産後も働きやすい環境なんですよ。
ダブルスクールは忙しくないんですか?
ピアノの練習時間が取れなくて大変です。
午前中に大学院に行って、16時30分から専門学校に行くという生活で、専門学校が終わるのが21時なので帰ったらすぐ寝ることも多いです。ピアノの練習は昼間の間か、大学院のない午前中など合間を見つけてやっています。
大学院と専門学校の卒業後はどのような道へ進む予定ですか?
ピアノの先生をしながら、歯科衛生士ができればないいなと思っています。欲を言えば平日は歯科衛生士として働いて、土日に演奏会などもできたら嬉しいです。やっぱり音楽はやめたくないので続けていきたいですね!