美学生インタビューInterview
オーディションを経てパーソナリティに!
ボイスメディアVoicy(専用アプリやウェブから無料で聞ける音声メディア)でパーソナリティをしていると聞きました。いつ頃から活動しているんですか?
今年の2月からです。きっかけは、アナウンス研究会のサークルに所属しているんですけど、サークルにオーディションのお知らせが届いて、将来に活きる経験になると思い応募しました。ニュースを読むことが好きなので楽しそうだなと思ったんです。
私は経済総合ニュースというチャンネルの毎週金曜日のパーソナリティを務めています。このチャンネルでは前日までの経済に関するニュースを平日の朝7時に更新していてパーソナリティは全員大学生なんです。平日のチャンネルなので各曜日1人、合計5人の学生パーソナリティが日替わりで担当しています。
ニュースを読むだけでなく、週末には特別企画としてVoicyでチャンネルを持っている方にインタビューをしていて、学生パーソナリティが興味を持った方に自分でアポ取りをして取材をしたりもします。
インタビューのやりとり全てが放送される上に、今はリモートでインタビューしているんですけど、声が被ってしまわないかや、微妙な間を作らないようになど気にかけることが多いので緊張します。
インタビューした中で印象に残っている人はいますか?
日本視覚障がい者美容協会の代表理事をされている方が印象に残っていいます。視覚に障害を持つ人の美容の手助けをされている方なんですけど、Voicyではファッション雑誌を言葉で解説するチャンネルを担当されています。
そのチャンネルを聞いて興味を持ったのでインタビューしたんですけど、視覚障害を持つ人は自分では見えなくても人には見られていることを意識して美容を必要としているという話を聞いてすごく勉強になりました。インタビューを通して、様々な活動をされている方にお話を聞くことができるのは、自分にとって大きな経験になっていると思います。
声だけで情報を届けるときに気をつけていることはありますか?
ニュースでは固有名詞を強調して読むようにしています。今はコロナのニュースを読むことが多いんですけど、例えばその日の感染者数を読むときは「何人」といった具体的な数字を強調して読むように心がけていますね。毎回放送を聞き直して改善点を見つけ、直していくようにしています。
これまでパーソナリティを務めて大変だったことはありますか?
パーソナリティになった当初は収録に時間がかかってしまったことが大変でしたね。収録は自宅でスマートフォンで録音していて、番組自体は10分なんですけど、慣れないうちは何度も録り直しをしていたら3時間かかってしまっていました。毎週3時間かかるんだって思うと大変だなと思ったんですけど、だんだんと慣れてきて1時間半くらいで出来るようになりました。
あと、パーソナリティになった当初一番苦戦戦していたのがフリートークです。番組の最後はフリートークで締めるんですけど、はじめは台本を一から作って臨んでいたんです。でも、今は何もなくてもスラスラと話せるようになりました!
ときには同じことを繰り返してしまうんですけど、それもライブ感があっていいかなって思うようになりました。放送を振り返っているうちに、カチカチに出来上がったきれいなものよりも、多少荒削りでも素が出ている方が聞いている人も楽しいと思うのでそんなに気にしないようになりましたね。
キャンパスツアーガイドとアナ研を掛け持ち!
他に大学生活で力を入れていることは何ですか?
キャンパスツアーガイドとアナウンス研究会(アナ研)の活動を頑張っています。
キャンパスツアーガイドは校内を案内する活動です。キャンパスツアーは依頼があればその都度行われているので、小学生や年配の方もいらっしゃいます。大学内に博物館があって施設としても楽しめるところが多いので、暇つぶしに来る人もいます(笑)
相手によって案内の仕方に違いはあるんですか?
そうですね、年齢層によって工夫しています。高校生には受験の話をメインで話すようにしているんですけど、小中学生には細かいことはあまり話さずに、大学のお兄さんお姉さんはこういうことをしてるんだよ〜という感じで伝えるようにしています。
中学生はすぐ座り込んでしまう子もいるので大変です。集中力が短くて話を聞いてくれない子もいます。私が先頭に立って先導して、後ろにぞろぞろとついてくる感じなんですけど、私が喋っている時は興味を示さないのに、私が歩き始めると後ろで元気に話し始める子が多いので、お喋りを始めた瞬間に自分から話しかけて、中学生の輪の中に入るようにしていますね。
年配の方を案内するときは、昔の大学はどんな感じでしたかと聞いてみて、思い出話に花を添えるような形で進められるように意識しています。
アナウンス研究会ではどのような活動をしているんですか?
メインは早稲田祭でやる「番組」と呼ばれる企画を作っています。大学内にステージカーを入れて、そこで1コマ10〜30分の番組を2日間ずっとやるんです。
内容も様々で、競馬の実況をやる番組もあれば、ダンスを披露する番組もあります。ただダンスを披露するわけではなく、司会者を立てて、アナウンス力を活かすようにしています。
アナウンスだけでなく、色々なことをやっているんですね!
それこそミキサーという音響機材の操作もします。テレビ番組の出演者も、スタッフも、技術も全部自分たちでやっているイメージですね。ある番組では裏方だけど、別の番組では司会をやるって感じです。なので普段は、アナウンス以外も練習しています。
裏方業務も担当することで発見はありましたか?
色々な方面に気が配れるようになったと思います。番組の構成自体を自分で作ることもあるので、マイクを使うにあたってどういう風にしたら裏方の人が動きやすいか考えるようになりました。
桐野さんはどんな番組を作ったんですか?
私は女子校出身なので女子校出身者を集めて、女子校あるあるみたいな番組を作りました!セットの配置を考えて、台本も作って、BGMのフォーマットも作るんです。だんだんフェードアウトして、次の曲はこのタイミングで始めるといったことも一から考えました。
周りからはどんな感想がありましたか?
出演者全員が女子校出身だったので迫力があったみたいです(笑)女子校っておしとやかなイメージを持たれがちですが意外とパワー溢れる子が多いので(笑)
今後はどんな番組を作っていきたいですか?
アナ研の伝統番組にアイドル番組があるんです。アイドルに扮した2つのグループが、ダンスバトルやアナウンスバトルをして、最終的にどっちが良かったを競う番組です。その番組に過去2年間携わっていたので、4年生になったらより華やかなアイドル番組を作りたいと思っています。