美学生インタビューInterview
ポカリは私の青春そのもの
大学に入るまでに力を入れてきたことって何かありますか?
高校3年間ダンス部で活動していたことですね。チアリーディングとかリズムダンスとか、あとは感情の赴くままに踊る創作ダンスなんかをやってました。その頃が一番頑張ってたし、めっちゃ楽しかったです。
ダンス部での一番の思い出を教えてください。
ポカリスウェットのテレビCMに出たことです。
制服を着て学校で踊るんですけど、最初にお題の振り付けがあってダンス部でムービーを撮って応募しました。その中からいくつかの学校が選ばれるんですけど、私の学校も選んでもらってあらためて撮影させてくださいってオファーが来たんです。
それはすごいですね~!
でも、最初のダンスより大規模な感じだったんです。ダンス部は25人ほどしかいなかったので人数いるな~ってなってダンス部以外の人も集めて踊りました。最終的に100人くらいでやりましたね。
ダンス未経験の子にも教えないといけないのでまずはダンス部が全員の動きを覚えて。それが大変でしたね。踊ってる時間は30秒くらいなんですけど2、3ヶ月間、毎日放課後に集まって練習しました。
30秒は結構短いですね。
いやいや、これがめっちゃ難しいんですよ。列になって横移動とか縦移動とかグルグル回りながらとか、全員の動きと音楽を合わせるっていうのが本当に難しかったです。季節も夏だったので練習はいつも汗だくでした。それに本番はたくさんのスタッフの方が学校に来られてカメラが回ってる中で笑わないといけないし、踊りながら歌わなくちゃいけなくて。
短くても大変なんですね。
30秒のCMがこうやって作られてるんやとかめっちゃ学ぶことが大きかったですし、生で体験することができて、かっこいいなぁー!という映像制作への憧れが生まれました。
私の学校の映像はYouTubeで公開されて、それを他の学校の映像と組み合わせてテレビのCMとして流してもらいました。完成した映像を見たときは嬉しさとか達成感とか今まで味わったことのない感じがしてめっちゃ感動しましたね。
ダンス部以外のみんなもありがとうって喜んでくれて、ホント青春って感じで。みんなで力を合わせて練習する過程とか、正解のない作品を作り上げるとか、そういうやりがいが自分は大好きなんだなぁと感じました。
キュンキュンしたいときのおすすめの映画は……
内田さん、憧れの人は誰かいますか?
池田エライザさんです。モデルや女優としての見た目はもちろんですが雰囲気もあるし、軽音楽をやっていて歌やアコースティックギターもめっちゃ上手いんですよ。
しかも、今年は映画の監督にも挑戦されるみたいで。私自身も将来は映画に関する仕事がしたいなと思ってて自分の憧れに一番近い人だなって思ってます。
映画の道に進みたいと思ったきっかけは?
お父さんがめっちゃ映画を見るんですよ。だからちっちゃい頃から一緒に見てて、おっきくなってからは自分でもいっぱいみるようになりました。演技を見るのがすごく好きですね。自分だったらここをどう演じるかとか、いつもそういうのを考えながら見てます。
おすすめの映画ってありますか?
友達に「泣きたいねんけどいい映画ある?」とか聞かれることがあるので、おすすめはジャンルごとにありますよ。泣きたいときと、キュンキュンしたいとき、あとは変化球というか変な感じのを見たいとき。だいたいその3つですね。
では、まずは泣きたいときのおすすめから教えてください。
それなら『きみに読む物語』がいいですね。
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一人の男の人が昔のことを思い出せなくなったおばあちゃんにある本を読み聞かせるところから物語は始まるんです。その本にはおばあちゃんの若い頃の話が書いてあって、読み聞かせをしてる人が若い時にカップルだった男の人なんです。おじいちゃんおばあちゃんになっても2人で寄り添っていくというストーリーで、特に結末が泣けますね。
キュンキュンしたいときは?
『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』という作品です。
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男の子が女の子を口説くんですけど失敗したら時が巻き戻ってやり直しになるんですよ。男の子の頑張りもそうだし、女優さんが可愛いのですごくキュンキュンします。
3つ目、変化球っていうのは?
『500日のサマー』か『ビッグ・フィッシュ』ですね。
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『500日のサマー』は女の人が男の人を翻弄させる恋愛コメディ。『ビッグ・フィッシュ』は父と子の和解をテーマにしたティム・バートンさんが監督のファンタジーで、おとぎの国っていう世界観の映画です。
次々と出てきますね。映画が好きというのが伝わってきました。では、内田さん自身が一番好きな作品って何ですか?
2010年公開のミュージカル映画『バーレスク』です。
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歌手になるっていう夢を持ちながらウェイトレスとして働く女の子が主人公で、ある日、突然チャンスが巡ってきてソロの舞台に立つことになるんです。で、実際に舞台に立つと歌もダンスすごくて、実力で周りの人に認められてスターになっていく。痺れますね。もう何回も見てます。
山盛りのポップコーンを食べる女の子がヒロイン!?
大学で映画に関することを学ぶ機会ってあるんですか?
文学部の映像文化専修で映画の技術や歴史を学んでます。技術面ではカットのつなぎ方で映像に意味を生み出す方法とか、ヘアメイクが映画に及ぼす影響とか。歴史の方では昔は正方形だった画面サイズが今のようなワイドスクリーンになることで、それを生かして人が横たわるシーンをよく使うようになったとか、そういうことを習いました。
映画制作にも色々な仕事があります。内田さん自身はどういうことをしたいですか?
ちっちゃいときは映画監督になりたかったんですよ。カッコいいじゃないですか。その頃は映画監督が全部指示をして物語を完成させるって思ってたので。
表現をすることが好きで、今は脚本や演出をしてみたいなって気持ちがあります。
ネタ帳とかに書いたりは?
してます(笑)軽く脚本を書いてたこともあってアイデアを書き留めてます。音楽を聞いてるときに思いつくことが多いですかね。帰り道とかに、あ、この曲カッコいいなって思ってたらシーンが浮かんできたりすることもあります。
どんなの映画を撮ってみたいですか?
そうですね~……、邦画となるとラブコメ系がいいですね。
大教室があってそこにちょっと変わった女の子がいて……、授業を聞かずいつも1人で変なことやってるみたいな。ずっとお菓子とか映画館で売ってるようなポップコーンを食べてて、それを主人公の男の子が「変な子やな~」って見てるんですけど、だんだん気になって観察を始めて……。でも実は、女の子の方も男の子のことを見ててそこから恋が芽生える、みたいな(笑)そんなストーリーを考えています。
映画に関すること以外で最近、頑張ってることってありますか?
サロンモデルをしてます。高校の時から声をかけてもらってたんですけど、部活が忙しいし、撮影は午前中の光の方がいいみたいなんで高校生だと無理やなって。だから大学生になって大阪に引っ越してきてから始めました。今は毎月だいたい20件くらいお受けしてます。
月20件は多いですね!どうしてそんなに受けるんですか?
美容師さんによって仕上がりが全然違うのがめっちゃ面白いなって。顔は変わらないのに可愛い系になったり、クール系になったり、クリエイディブ系になったり、めっちゃ引き出してくださるんですよ。うわ~、プロってすごいな~って。
まだサロンモデルを始めて1年くらいなので表情とかポーズとかもっと表現の方法を勉強して、雑誌に出たり色々なチャンスに巡り会って色々な経験がしたいです!