美学生インタビューInterview
テニスラケットを振り回しました!
第67代今宮戎神社福娘を務めたそうですね。応募のきっかけを教えてください!
大学生活で何か一つ全力で挑戦したいと思ったからです。
1回生の頃から福娘になりたいと思っていたのですが、自分に自信がなく応募しませんでした。でも、2回生後半に差しかかって、アルバイトと遊ぶことの繰り返しばかりの生活に「このままでいいのかな?」と考え、母の勧めもあり応募しました。
実は母も若い頃、地元の福娘を経験したことがあるそうで「大変だけど来てくださった方々を幸せにできることはとてもやりがいがある」と言っていて私もやってみたいと思ったんです。
福娘になるまでの選考ってすごく大変なんですよね?
そうなんです。例年、応募総数は約3000人で最終的に40人が福娘に選ばれます。
一次審査は番号と名前を言って「笑ってください」と言われて歩くだけ。そこで400人に絞られました。二次審査も同様の内容で150人ぐらいになります。そして、最終審査で15秒の自己PRをし、40人の福娘が決まります。最終までいかないと自分の気持ちを喋らせてもらえないんです。
黒田さんは最終審査でどのような自己PRをしたんですか?
中学高校の時にテニスをやっていたので、ラケットを振り回して「体力だけはあります!よろしくお願いします!」と言いました。あらかじめ考えていたセリフは緊張で飛んでしまったのですが元気さをアピールできたおかげか、無事福娘に選んでいただくことができました。
今までで一番カメラを向けられた瞬間でした
黒田さんは福娘の代表にも選ばれたそうですね!
はい、40名の福娘の中から3名が代表になるのですがその一人に選ばれました。
代表を決める選考会では、『あんたがたどこさ』の替え歌で『今宮戎神社に来てくださった皆さんに縁起物をつけて幸せを届けるお手伝いをしたい』ということをお手玉をしながら歌いました。そして、そのお手玉を頬に付けて「えびす顔になっていただきたいです!」と言いました。小さい子からお年寄りの方までわかるような歌だったので来てくださった方々全員を楽しませることができたらいいなという思いでこの自己PRにしました。
あと、審査員の方からの質疑応答もありました。事前アンケートで、『生まれ変わったら何になりたい?』という欄に『ボディービルダー』と書いたんです。そのことについて「どうして?」と聞かれて「ジムに通ってるからです。」と答えた時はウケましたね(笑)
代表に決まった時の心境は?
まさか自分じゃないと思って、番号を見返しました。え、私?って感じで。
前に出てスポットライトに当たった時は、ほんまに選ばれたんやと思うと涙が溢れてきて、インタビューはまともに答えれなかったです。一人で号泣してました(笑)
代表として活動してみてどうでしたか?
新聞社やテレビ局への挨拶回りの時は代表して挨拶をしたり、急にコメントを求められれることも多くとても大変でしたね。大事な時に噛んでしまって頭が真っ白になったこともありました。でも、周りの福娘の子たちのサポートもあって頑張ることができました。
あと、十日戎の宝恵駕籠行列では大阪ミナミの街を籠に乗ってまわったんですけど、とにかくすごかったんです!籠の上から手を振るんですけど、今までで一番カメラを向けられた瞬間でした。もうあんな経験は一生ないと思います(笑)
人間性を磨きます!
将来の夢を教えてください!
アナウンサーになることです。福娘でテレビ局へ挨拶回りをした時に、実際にアナウンサーの方がお仕事をされている姿を見たことがきっかけです。とてもキラキラしていて、しっかりしてらっしゃいました。
テレビ好きな私にとってアナウンサーは小さい頃からの憧れでした。「アナウンサーの登竜門」と言われている福娘になって、アナウンサーという夢が現実味を増してきたように思います。
どんなアナウンサーになりたいですか?
憧れのアナウンサーは朝日放送の斎藤真美さんです。大阪出身ですごく面白い方で、ニュースやバラエティー、甲子園の中継もされていて本当にオールマイティーなんです。私もそんなマルチなアナウンサーを目指します!
また、将来の夢が明確になった今、もっと内面を磨きたいと思うようになりました。福娘の活動の中で年齢や環境が異なる人々と関わることで刺激を受け、自分は狭い世界にいたんだなと感じるようになったんです。
今の私はまだ知識も乏しく未完成な部分が多いので、これからたくさんのことを吸収して人として大きくなりたいです。そうすることで発する言葉の重みも違ってくると考えています。残り半分の学生生活での経験を生かして魅力のある人になりたいです。