ゼミでは県外やインバウンド観光客向けのツアーを企画・実施
理奈さんは大学で「法学部の観光学科」という全国でも珍しい学科に在籍しているそうですね。
多くの大学で「観光学」は観光学部や経済学部に分けられるので「法学部なのは珍しいね」って他大学の友達からはよく言われますね。法学部に区分されるということもあり、講義では行政系の学問を学ぶ割合が多くなっています。ゼミでは、行政の方とタッグを組んで自治体が抱える課題解決の案を考えたり、秋田にもっと多くの人が来てもらうため県外やインバウンドの観光客向けツアーを企画したりしています!
具体的にどのようなツアーを組んだんですか?
俳人・松尾芭蕉ゆかりの地「にかほ市」をめぐるツアーを企画しました!山形県との県境に位置する「にかほ市」は、松尾芭蕉が巡ったとされる奥の細道最北端の地として知られています。 私たちゼミ生は、ツアーのコンテンツやスケジュールを企画し、自治体に提案するところまでを担当しました。告知の効果もあり、当日は30人のお客さんが参加してくれました。 地元の方はもちろん、県外や海外からも参加者を集めることができたんです!
ツアーを企画する時に工夫したことはありますか?
松尾芭蕉ゆかりの地、そして和をモチーフとしたツアーということもあり、参加者の年齢層が高かったんです。なので、移動途中にはこまめに休憩を取ったり、ゆとりのあるスケジュールを組んだりと気遣いやおもてなしの心を散りばめるように工夫しました。
サッカーJ3『ブラウブリッツ秋田』の応援女子としての活動も
大学で勉強しながらとても実践的な経験を積んでいるんですね!学外で力を入れていることは何かありますか?
サッカーJ3のチーム、ブラウブリッツ秋田の応援女子としての活動に熱中しています!活動内容は、ホームゲーム開催の際に行われるイベントの企画運営や広報用Twitterの運用など多岐に渡ります。ビジターサポーターとして秋田を訪れた人やブラウブリッツを知らない人に対してチームの魅力を発信し、認知度を高めていこうという趣旨でやっています。
応援女子の活動を始めたきっかけは?
もともと「ブラウブリッツ秋田のために何か活動したい」と思っていました。関係者の方と知り合いだったのでその方を通じて活動を志願したところ、この応援女子としての活動を提案していただいたんです。
応援女子の活動をしている理奈さんだからこそ感じる、ブラウブリッツ秋田の魅力は何ですか?
ブラウブリッツ秋田のホームスタジアムである「あきぎんスタジアム」は、グラウンドとの距離が他のスタジアムよりも近くなっているので臨場感あふれる観戦を楽しむことが魅力だと思います。迫力あるプレーはもちろん、選手とファンとも距離の近さもブラウブリッツならではです。試合前後には選手が握手やサイン、写真撮影に応じてくれますし、地域のイベントなどでも触れ合う機会があります。「今日の試合良かったよ」「来てくれてありがとう」という何気ないけれど、あたたかい会話が選手とファンの間で当たり前のように交わされています。選手たちは「また来てね」という思いを感謝と共に伝えられますし、ファンもお目当ての選手と直接コミュニケーションをとれる楽しみができます。
大好きな東北に貢献できるような人になるために
現在、大学4年生。卒業後の進路は決まっていますか?
東京都内に本社を置く、インフラ系列の総合商社に就職する予定です!どんな土地でファーストキャリアを積むかはすごく迷いましたが、たくさんの人と情報が集まる東京でとことん揉まれる経験をしてみるのも良いかなと思い、東京を拠点に就職活動を進めてきました。しばらくは東京で働くことになっていますが、いつかは生まれ育った故郷の東北、そして山形や秋田に何らかの形で関わっていく働き方をしていきたいです。