美学生インタビューInterview
早稲田で演劇をやりたい
現在大学4年生とのことですが、大学では主にどんな活動をしてきましたか?
演劇サークルや放送研究会に入って活動してきました。ほぅ。演劇をやっているんですね。何故、演劇サークルに入ろうと思ったんですか?
演劇に興味を持ち始めたのは中学生の時です。劇団四季のミュージカル『キャッツ』を観てカッコいいと思い、演劇をやってみたいと思うようになりました。本当はすぐにでも演劇部に入りたかったのですが、中学にも高校にも演劇部が無かったため、中学時代は茶道部や美術部、高校時代は放送部で活動していました。なるほど。だから大学では演劇をやりたいと思ったわけなんですね。
はい。大学では演劇漬けの生活を送りたいと考えていました。そんな中で志望校を模索していたところ行き着いたのが早稲田大学だったんです。早稲田は演劇のサークルが盛んだということを知り、広島から上京して早稲田大学に入学することを目指しました。大学受験ではかなり苦労したそうですね。
そうなんです、実は早稲田には二浪して入学しました。現役の受験の時は「なるようになるだろう」と思いながら勉強をしていたのですが、そんなに甘くはなくて落ちてしまいました。一浪した時もそんな甘い気持ちを完全に取り除くことができずまた失敗しました。「こんなに落ちるものなのか…」とものすごく落ち込み、受験に二回失敗したという事実が重くのしかかってきました。でも、やはり演劇への思いは強く持っていましたし、早稲田で演劇がやりたいと思っていたので、覚悟を決めてもう一度受験することに決めました。二浪の時は涙をこらえながら必死に勉強していたのを覚えています。その結果なんとか無事に合格することができた時は本当に嬉しかったです!電話で合格通知の音声を聞いた時はとっても安心しました。自分の気持ちに正直に
そうして、晴れて早稲田大学に通うことになったんですね。
はい。でも、二年間の浪人の中で自分の考えが少し変わっていました。というのも、私が受験をした時くらいからテレビで就職難が叫ばれ始めたり、自分の周りにいる就職活動を行っている友達の姿を見たりして現実を考えた時に「大学生活は遊んでちゃいけないな。」と思うようになったです。なので、せっかく早稲田大学に合格したのですが、演劇をがっつり行うサークルには入らず、英語演劇サークルという英語を学びながら演劇を行うサークルに入りました。また、高校時代に放送部で活動していた経験から放送研究会にも入って活動していました。そうだったんですね。実際に活動してみてどうでしたか?
そうですね…。今思えば、1、2年生の時は迷走していたと思います。英語演劇サークルに入ったものの、演技が中心ではなかったためどこかもどかしさがあったんです。結局、3年生になってから「もっと自分の気持ちに正直になってやりたいことをやろう」と思い直して演劇サークルに入り直すことに決めました。演劇サークルでは公演をしたり、自分で脚本を書いたり、大学前からやりたかったことができて充実していました。今振り返ってみると、3年生のタイミングでサークルを入り直す決断をして本当に良かったと思います。