美学生インタビューInterview
ミスコンを通して将来の軸を見つけました
ミス慶應コンテストに出場しようと思ったきっかけを教えてください。
サークルの2つ上の先輩に、2022年度ファイナリストの杉本綾香さんがいらっしゃったんです。本当に素敵な方で自然と憧れの気持ちを抱くようになり、「私も挑戦してみたい」と思うようになりました。
応募することに対して不安はありましたか?
どちらかというと人前に出ることが苦手なタイプだったので、応募する時はとても緊張しましたし、かなり勇気のいる挑戦でした。ミス慶應コンテストの持つ影響力や規模の大きさについては以前から知っていたので、それがプレッシャーにもなっていました。顔や名前を公にすることへの不安も大きく、未知の世界に飛び込むことに大きな戸惑いがあったんです。
でも、大学生活を送る中で多彩で尊敬できる友人たちに出会い、その子たちの頑張る姿を見て刺激を受けていたので、「私も一歩踏み出そう」と応募を決意することができました。
約半年間のミスコン活動の中で大変だったことはありますか?
一番大変だったのはインスタグラムの更新です。私はもともと“見る専門”で、投稿することにまったく慣れていませんでした。初めはどんな写真を撮ればいいかわからず、ハッシュタグの付け方すら知らなかったので本当に戸惑いました。
でも、投稿を重ねていくうちに、フォロワーの方々から温かい反応をいただくことが増えて、「自然体でいいんだ」と感じられるようになりました。そして、いつの間にか楽しんで更新できるようになっていきました。
ミスコン活動の中で、特に印象に残っている出来事はありますか?
夏にお台場で行われたファッションショーが印象深いです。そのイベントが、応援してくださっている方々と初めて直接お会いできた機会でした。
それまではSNSを通しての交流でしたが、実際に皆さんの表情を見ることができたことで、とても励みになりました。
グランプリ発表の瞬間の心境を教えてください。
会場には、これまでの半年間、ずっと応援して支えてくださった方々が来てくださっていて、その方々がとても嬉しそうな表情をしていたのが印象的でした。家族もすごく喜んでくれて、そんなみんなの表情を見たことでようやく実感が湧いて、喜びがこみ上げてきました。
ミスコンを通して、将来に繋がる何かを見つけることはできましたか?
私たちがさまざまな経験をさせていただけたのは、たくさんの人が裏で支えてくださっていたおかげなんだと活動を通じて強く感じました。その姿を間近で見てきたからこそ、今度は私が誰かをサポートする側になりたいという気持ちが明確になりました。「人を支えること」という軸を大切にしながら、自分にできることを探していきたいと思っています。
ミスコン後には、セント・フォースsprout(事務所)に所属しましたよね。
はい。つい先日、『gee up sprout』という、セント・フォースsproutに所属してる学生が出演するラジオ番組に出させていただきました。
私は初出演だったんですが、ミスコン期間中から仲良くしてくれているミス立教グランプリの加納美月ちゃんと一緒だったので、楽しく放送を終えることができました。
どのようなトークをしたんですか?
「マイプレゼンテーション」というコーナーがあって、毎週さまざまなテーマが出されるんですが、その時は「私が選ぶグランプリ」というお題でした。私は読書が趣味なので、原田マハさんの『本日は、お日柄もよく』というおすすめの小説を紹介しました。「挑戦」がテーマになっていて、私自身もとても勇気づけられ、読書の楽しさを改めて実感するきっかけとなった大切な一冊です。
SNS発信がきっかけでお米の寄付も!子ども食堂に対する思い
齊藤さんは子ども食堂のボランティア活動についてSNSで発信していますよね。参加したきっかけを教えてください。
地域の回覧板に、「子ども食堂の利用者が少ないと、活動自体が続けられなくなる」と書かれていたのを見たのがきっかけです。せっかく作ったご飯も利用者がいなければ廃棄になってしまうという現状があることを知り、「必要としている人がいる場所がなくなってしまうのは問題だ」と強く感じました。
また、「子ども食堂は子どもだけが利用するもの」という先入観を持っていたんですが、私の地域の子ども食堂では、子ども連れの大人も参加できたり、曜日によっては多世代交流をテーマにし、老若男女誰でも利用できる日もあると知りました。
ボランティアとして参加してみてどうでしたか?
子ども食堂に対するイメージが大きく変わりました。それまで私は、子ども食堂は「食事を提供する場所」というイメージを持っていました。でも、実際に行ってみると、和やかで温かい雰囲気に包まれていて、人とのつながり、社会とのつながりを感じられる場所なんだと実感しました。
また、学校で嫌なことがあった子どもがボランティアさんに話をしているのを見て、子ども食堂は「心の拠りどころ」としての役割も果たしていると感じました。
子ども食堂にはどれくらいの人が参加しているんですか?
開催ごとに人数は変わるのですが、利用者の方は30〜50人ほど来られていて、ボランティアは10人未満です。私は食事の配膳や簡単な調理、ドリンク作りなどのお手伝いをしています。
そんなにたくさんの方が利用しているんですね!これまでボランティアをする中で、何か感じたことはありますか?
子育てに悩む若いママさんが年配のおばあちゃんたちからアドバイスをもらっている光景を見ると温かい気持ちになります。世代を超えた交流や支え合いがそこにはあって、私もいつかその輪の中に入りたいなと思います。業務に慣れてきたら、もっと利用者の方ともコミュニケーションを積極的に取っていきたいです。
齊藤さんはインスタグラムで子ども食堂について発信していますが、フォロワーの方から反響などはありますか?
実は、私の投稿を見た農家の方がお米の寄付をしてくださったんです。
今は物価も高くなっていますし、毎回の食材確保が大変な時期なので、本当にありがたかったです。「発信していて良かったな」と心から思えた出来事でした。
美学生プロフィールProfile
担当カメラマン・インタビュアーCameraman & Interviewer
