美学生インタビューInterview
7年半ぶりの日本での学生生活!ミスコンを通してより充実したものに
ミス東大コンテストに出場しようと思ったきっかけを教えてください。
15歳から大学を卒業するまでイギリスに住んでいたので、日本の学生生活にずっと憧れがあったんです。せっかく日本の大学院に進学したんだから、日本の学生っぽいことを経験したいなと思っていた時に友達にミスコンに出場しないかと誘ってもらって挑戦することにしました。
また、大学院でサステナビリティについて研究していく中で、学者がただ学んだり理解していても世界の環境は変わらないんだなということをずっと思っていたんです。私自身が学ぶだけではなくて、より多くの人に分かりやすい発信をして、サステナビリティに興味を持ってもらえるようなきっかけになれたらなと思ったのも応募した理由の一つです。
実際にミスコン活動に取り組んでみてどうですか?
イメージしていた日本の学生っぽい経験ができているなという感じがしています!ミスコンは海外の大学には存在しないものなので、特別な経験ができていると感じるし、他のミス・ミスターや広告研究会の学生たちと仲良く活動できていてとても楽しいです!
天野さんが考える海外の学生と日本の学生の違いは何でしょう?
日本の大学生は、楽しむことを重視して大学生活を送っている人が多いように感じます。もちろん海外の学生も遊んだりするんですけど、学業にとても力を入れているイメージがありますね。
ミスコン活動で心掛けていることはありますか?
自分らしくいることを大切にしています。周りの目を気にしてミスコンらしく自分を着飾ろうとしてしまいそうになるときもあるんですけど、自分を偽って勝っても仕方ないなと思い、自然体でいることを心掛けています。
天野さんの考える自分らしさとは何ですか?
洋服を選ぶときなどに言えると思うんですけど、みんな各々好きなスタイルがあると思うんです。ミスコンは可愛らしい服装をする人が多いイメージが私の中であるのですが、私はシンプルでカッコいい服装を着ることが好きなので、このようなファッションも自分らしさの一つかなと思っています!
SNSで意識していることはありますか?
サステナビリティについて発信する際には、見ている人が構えすぎないようになるべく受け入れやすい内容で発信することを意識しています。身近な古着のことを話してみたり、ミスコン関連の投稿と交互に自分の所属する経済と環境の好循環を生むイノベーターを育成する団体の投稿をリポストしたり、ハードルを低くすることを心がけています。
この投稿をInstagramで見る
また、有り難いことに応援してくださる方がいてくださっているので、大学院の研究やインターンなどで忙しい中でも毎日必ず投稿をし、隙間時間を使って必ずコメントを返すようにしています。
フィナーレに向けての意気込みをお願いします!
最後まで楽しみ、自分らしく頑張りたいです!
サステナビリティ教育から“思いやり”を持った社会へ!
大学院に進学したいと思ったきっかけを教えてください。
イギリスでの大学生活最後の1年はコロナの影響でほとんどオンラインで授業を受けていたので、一人で考える時間が多かったんです。そんな時、自分はこのまま社会に出て何で貢献できるのか考えたのですが、まだ学問の学びが足りていないのではないかと思い、大学院への進学を検討し始めました。
東京大学の大学院を選んだ理由は何ですか?
ステイホーム期間中、世界のさまざまな国の大学の授業を無料で受講することができるサイトで自分が関心のある社会問題や環境問題の講義を視聴していたんです。その時に、今私が通っている学部の講義を見て、日本でもこのような分野を研究している大学があるんだと知ったのが一番の理由です。
また、高校はロンドンのインターナショナルスクール、大学もロンドンの大学に通っていたので、父が私の教育のためにたくさんのお金を使ってくれていたのを知っていたからこそ、これ以上学費を払ってもらうのは違うなと思い、国立の大学院であれば自分のアルバイト代などで賄うことができると考えたのも東京大学の大学院に進学しようと思った理由です。
東京大学の大学院に合格した時、ご両親はどのような反応でしたか?
実は両親には内緒で受験をしていたんです!(笑)1次試験に合格した時、先に母には受験をしていることを伝えたのですが、父はまったく知らなかったので合格したと伝えた時とてもびっくりしていました!
そもそも、サステナビリティに興味を持ったきっかけは何ですか?
高校2年生の時に、環境科学と社会問題を勉強する地理学という授業を選択したことがきっかけでサステナビリティに興味を持ちました。その後、大学でも地理学を専攻し、環境科学や社会学についても学んできました。
大学院ではどのような研究をしているんですか?
国際協力やサステナブルな都市開発などさまざまな分野を幅広く学び、現在はどのような教育システムを使えば分かりやすく子どもに環境教育をおこなえるかなどの「環境教育」を専攻して研究しています。
実際に子どもと関わる機会は多いんですか?
以前、子どもの21世紀教育をしている塾でインターンしていました。今は子どもではないのですが、大学生や大学院生、社会人に向けて「脱炭素に向けて動けるイノベーターを養成する」という目的で環境教育をおこなっている団体に所属してインターンをしています。
研究の醍醐味は何でしょう?
修士で研究をするメリットは、自分が興味や関心のある分野を追究できることだなと思います。でも、大学院生になると2年間ほとんどほったらかしにされていて全て自己責任なので、自分でタイムスケジュールを組んで取り組むことに慣れるまでは大変かなと思います。
天野さんが考える将来の社会の理想像を教えてください。
サステナビリティと聞くと、意識の高い人が考えることだと他人事に捉えられてしまうことが多いと思うんですけど、サステナビリティ活動に取り組むことは“思いやり”だと私は思っています。
地球の資源が限られていって、将来、自分の子どもが自分たちと同じ経験をしたり同じ景色を見ることができなくなるかもしれない。そんな現状に対して、「食べ物を無駄にしない」「物を無駄にしない」など各々ががほんの少し“思いやり”を持って生きることで、さまざまな問題が解決へと向かっていくと思うんです。誰もが人や環境、動物、社会に優しく生きられる、そんな未来を目指したいです。