美学生インタビューInterview
ミスコンの面接はカラオケで!?「不合格を確信しました」
成城キャンパスコンテスト(成城大学のミスコンテスト)に出場していた柳沼さんですが、出ようと思ったきっかけは何ですか?
コンテストを主催している広告研究会の方と知り合いで、声をかけてもらったのがきっかけです。もともとは出場を考えてはいなかったんですけど、声をかけてもらったしせっかくなら出たいと思って決心しました。応募してファイナリストに決まってからすぐに活動が始まったので、決断してからは本当にあっという間でしたね。
以前からミスコンの存在は知っていたんですか?
大学生になってから知りました。「可愛い子いっぱいいるな」と思って他の大学のミスコンも見ていたんですけど、自分が出ようとはあまり思っていませんでしたね。気持ちが全く無かったわけではないんですけど、活動内容や選考基準から、私には出来ないって思ってしまっていて諦めていたんです。声をかけてもらっていなかったら挑戦してなかったと思います。
そんな気持ちの中で声をかけられた時はどう思いました?
出てみたいとは思って、友達に相談したら「出なよ!」って言ってもらって。家族には応募した後に言いましたが、受かると思われなくて「出れるの?無理じゃない?」って言われました(笑)
それにオンライン面接の日なんて、前の予定が押しちゃって間に合わないと思い、カラオケボックスに駆け込んで、カラオケの部屋で受けたんです(笑)カラオケの室内ってちょっと暗いじゃないですか?結構カラオケ感が出てしまっていたし、これは絶対に落ちたなと思っていました。
カラオケでの面接は斬新ですね(笑)合格の連絡が来た時はどう思いましたか?
合否に関わらずメールが届く予定だったんですけど、予定していた時間になっても届かなくて。落ちてるとは思いつつも、運営の方に直接「メールがまだ来てないです。」って言ってみたら「届いてなかった?合格だよ。」ってあっさりと言われました(笑)
合格と知って嬉しかったんですけど、1か月後には宣材写真の撮影があったので、それに向けてまず痩せなきゃ!って思ってダイエットを始めました。宣材撮影までには1〜2キロ、ミスコン本番までには3〜4キロくらい痩せました。
どうやって痩せたんですか?
炭水化物は外食以外食べないとかですね。食事はちゃんと食べていたんですけど、とにかく炭水化物を抜きました。
ミスコンの活動期間を通して、印象に残っていることは何ですか?
インスタグラムとTwitterとTikTokの毎日投稿ですね。ミクチャでのライブ配信もしていました。毎日投稿するための写真がとにかく足りなくて、友達と出かけたらお願いして撮ってもらったり、親戚のカメラマンの方に撮ってもらったりとか色々と工夫してなんとか写真を溜めていました。でも、撮られ慣れていなかったので最初の方は毎日投稿してたら「れいな全部表情同じ!」と友達や家族にツッコまれました(笑)
ライブ配信も大変そうですよね。
私自身、始めた頃はスマホに向かって喋っているような感じで抵抗があって、最初の3回くらいで心が折れてからはやっていなかったんです。でも、審査項目に入っていたのでそろそろやらないとと思って9月半ばくらいに再開しました。
難しかったけれど、とにかく続けようという気合いと根性でやり続けていたらファンの方が応援してくださるようになったんです。配信はもっと早くからやっておけば良かったなと正直思っていますし、何事も続ければなんとかなるんだなって学べました。
何か工夫していたことはありますか?
成城のミスコンは選考基準が特殊だったので、ライブ配信でポイントを稼ぐというよりも自分を見つけてもらって、いかに自分自身をまっすぐに応援してもらって、広めてもらえるかが大切だったんです。
私は写真で見るよりも、実際に話しているところを見た方が気さくでコメントしやすいと言ってくださる方が多かったので、仲良くなるじゃないけど、なるべく一人でも多くのファンの方を覚えて、一人ひとりと会話をするように心がけていました。
友達の支えあってこそのミスコン期間
ミスコンの期間中、辛かったことはありますか?
当日の特技披露でやったバイオリンです!
私の特技は3歳から続けてきたピアノだったのでそれを披露したいと思っていたんですけど、ピアノが会場に持ち込めないことが分かって、運営の方に他の特技にしてほしいと頼まれたんです。
他の特技なんて無かったので悩んでいたら、幼少期からバイオリンを習っている幼なじみが「教えるし、貸してあげる!」と言ってくれたんです!音を出すところから一から練習して、なんとか1分くらい『美女と野獣』の曲を弾けるようになりました。本当に弾けていたのかは分からないですけど、なんとか最後まで音を出そうと頑張りました。
バイオリンは最初は音を出すのも難しいと聞きます。
そうなんです。最初は綺麗に音が出なくて全然上手くいきませんでした。
SNSの毎日投稿や学校もあってあまり時間が無くて、その上ミスコンの本番に向けた活動が週2、3回あって。帰りが遅くなってしまうと近所迷惑になるので、バイオリンを弾くことが出来なかったんです。どうしようという焦りが大きかったです。
バイオリンをやろうと決めたのはいつだったんですか?
8月とかでした。なんとかなるだろうと思って最初はサボっちゃってたんです。そうしたら残り1か月くらいしかなくなってしまって、それから必死に練習しました。
普段使わない筋肉を使うので筋肉痛になっちゃって、1時間とか練習すると次の日弾けなくなってしまうんですよ。なので、普段は30分くらいの練習をコツコツ続けて、土日には友達が教えに来てくれて1時間弱くらいやっていました。本当に大変でしたね。
バイオリンのことも含め、本当に友達に支えられたミスコン期間だったなって思います。
周りの人の支えは大きいですよね。
バイオリンを教えてくれた子の他にも、高校の友達数人がインスタグラムで私の応援アカウントを作ってくれて、それぞれが動画を作って載せてくれていたんです。それをファンの方も見てくださって「友達目線でれいなちゃんのことを知れるのが嬉しい。」と言っていただけました。
どんな動画だったんですか?
旅行に行った時に撮ってくれたり、「れいな素材送って〜」と言われて私が送った写真や動画から応援アカウントに載せる動画を作ってくれたりしました。
ミスコンに出るって決まった時に「何か私たちにできることない?」と聞い てくれていたんですけど、いつの間にか向こうで出来ることを相談してくれていたみたいで、ある日、朝起きたら「れいなマネ2女」というLINEグループが出来ていて。「TikTokに動画の切り抜き載せたいんだけど良い?」とか連絡してくれて、SNSで私について発信し続けてくれたんです。
当日は会場にも来てくれて、みんな泣きながら「お疲れ様!」と言ってくれました。友達がいな かったら最後まで頑張れていなかったなと思うし、本当に本当に感謝しています。
素敵ですね!ミスコンを通して、自分が変わったと思うことはありますか?
バイオリンもそうですけど、どんなに辛くても本番は近づいてくるので「逃げる」ということが出来ないんです。なので、何事もやるしかない!みたいなメンタルの強さが身につきましたね。出てみなかったら絶対にこんなに強くなれなかっただろうから、出て良かったなと思います。
ミスコンを終えて、今後の目標はありますか?
ずっと、将来はマスコミ関係の仕事に就けたら良いなと思っていたんです。でも、夢に向かって努力している人をより近くで見て、人前に出るのも良いかもなと思ったり、ずっと頑張ってきたからまた新しいことに挑戦したいなという活力が湧いてきたりして、 可能性が広がった気がします。これからどう動いていくかは、今は考え中です。