美学生インタビューInterview
大学までスポーツ経験なし!試合ってだけでワクワクしました
ラクロスをやっていたそうですね?
はい、大学に入学してから約1年間、神戸大学の女子ラクロス部でプレイヤーとして活動していました。
そもそも何故、ラクロス部に入ろうと?
大学までスポーツの経験はなくて、高校時代は部活に入らず勉強漬けの毎日だったんです。でも、運動するのは昔から好きだったから大学では身体を動かすことがしたくて。
それで、たまたま新歓でラクロス部の試合を観に行ったら、普段は可愛らしい雰囲気の先輩が試合だとめっちゃカッコ良くて!自分もあんな風になりたいって憧れたのが入部のきっかけですね。
サークルに入ってワイワイするような大学生活を想像してたので、まさか自分が部活で汗を流すとは思っていませんでした(笑)
ラクロスは大学から始める人が多いスポーツと言われていますよね。
おっしゃる通り、私の学年には1人だけ経験者がいただけで、他はみんな初心者でした。
最初は先輩の指導の下、クロス(先に網の付いたスティック)でボールをキープする練習から始めました。対戦相手が来る方向によってはクロスを左右持ち替えないといけないんですけど、やっぱり利き手じゃない方で持ってボールのキープやパスをするのは難しかったですね。
でも、日焼けで真っ黒になりながら1、2か月くらい必死に練習を続けたらだんだんと出来るようになりました!練習した分だけ上手くなるから嬉しかったですね。
試合にも出場したんですか?
1回生だけでやる試合とか、他大学との対戦とか色々ありました。
練習と違って走る距離も増えるから体力がやばくて……。でも、スポーツ経験のない私にとって「試合」ってもの自体が初めてで、それだけでワクワクしました。「アタッカー」っていうゴールを決めるポジションだったんですけど、初めて試合でゴールを決めることができた時は「あ、できた!」「入った!」ってすっごく嬉しかったです。
一方、負けず嫌いな性格なので敗戦したときは悔しくて悔しくて。早く先輩みたいな強いプレイヤーになりたい、試合で活躍したいって、どんどんラクロスというスポーツにのめり込んでいきました。
度重なる怪我、苦渋の引退
1年間で部活を辞めてしまったそうですが、どうして?
2回、大きな怪我に見舞われてしまって引退を余儀なくされてしまったんです。
1回目は、1回生の夏。腰を痛めてしまって、かがんだり切り返しをすることが難しくなってしまいました。部活を始めてからそれまで使ってなかった部位をたくさん動かすようになったから、日々の疲労の蓄積で痛めてしまったのかな。コルセットをつけたら少しは楽になるんですけど、重い荷物を持つと痛むので日常生活にも支障がありました。
治るまで部活はお休みしてたんですか?
足や腕は普通に動かせるから、出来る練習メニューだけやっていました。とにかく復帰したい、みんなに追いつきたいという思いで3か月くらいはリハビリトレーニングに励みましたね。お母さんにはもう辞めなよって言われたんですけど、私は部活の環境が好きだったし辞めたくなくて。
で、やっと腰が治って復帰するぞ!っていう時にまた怪我。今度は足の甲のリスフラン関節っていう靭帯の損傷でした。練習終わってもずっと足がパンパンに腫れてる状態で……。
それは辛いですね。
悔しかったです。私こんなに身体弱いんだってびっくりしたし、何より先輩も私の復帰を喜んでくれていたからどうしてまた……って。それに今度は前回よりひどくて、歩けないくらいの状態になってしまったんです。
「またリハビリを頑張って部活に復帰しよう!」って一度は思ったんですけど、親が主将さんに辞めさせてくださいって連絡しちゃって引退することになってしまいました。ラクロスは激しいスポーツなので、もともとお母さんは私が部活をやることに対して反対だったんです。続けさせてほしい!って言い合いにもなったんですけど、どうしても許してもらえなくて諦めることになりました。
人に相談するのが苦手だったから同期には何も言わないまま辞めちゃって、きっと「なんで相談せんかったん?」って思ってそう。申し訳ないことをしたなって感じます。
実は、今でもたまに同期の試合の情報をSNSでキャッチして観に行くことがあるんです。怪我のせいとはいえ円満に辞めたわけではないから少し気まずくて、客席のすみっこでこっそり応援してます(笑)
人間味を消してほしい?!本格的な作品撮りに感動
部活を辞めてからはどんなことをしてますか?
最近はポートレートモデルやサロンモデルとして活動しています。
写真館で成人式の前撮りを撮ってもらった時にカメラマンさんから「被写体活動とかやったらいいのに!」って勧められて軽い気持ちで始めました。SNSにモデル用のアカウントを作って、これまでに10人くらいのカメラマンさんに撮ってもらったかな。
印象に残ってる撮影を教えてください。
『Photo Vogue(フォトヴォーグ)』ていう海外のファッション誌が主催してるフォトコンテストに応募する用の作品撮りのモデルをしたのが記憶に残っています。スタジオ撮影で照明機材もあって、プロのヘアメイクさんもいて、めちゃくちゃ本格的でした。
カメラマンさんからは「人間味を消してほしい。」って指示されて、戸惑いましたね(笑)
普段の撮影だと人間味を出した表情をすることの方が多いですもんね。
人形のつもりでいようと思って、撮られる瞬間は息を止めてました。
出来あがった写真を見たら、まるで化粧品のCMに出てくるみたいな感じで感動しました!眉毛のメイクとか鏡で見た時はやばいなって思ったけど、写真を通して見たら立派なアート作品ですごいなぁって。
見事、ヴォーグの審査にも通ったみたいでめちゃくちゃ嬉しかったです!
これからもポートレートモデル活動は続けていきますか?
はい!もっと色々なカメラマンさんと作品撮りをしてみたいです。
撮影はもちろん、カメラマンさんとの会話も楽しいんですよね。中には親くらいの年齢の方や、お子さんを撮影に連れてくる方、女性のカメラマンさんもいたりして、たまにジェネレーションギャップを感じることもあるけどお話してて楽しいんです。
もっとたくさんの人と出会って、撮影と同時に人との繋がりも楽しんでいけたらと思います。