美学生インタビューInterview
駅伝との出会いがアナウンサーを目指した第一歩
将来の夢はありますか?
アナウンサーになることです。 場の盛り上げ方や話の組み立て方がすごく上手で柔軟な対応力のある弘中綾香アナウンサーには特に憧れています。
アナウンサーになりたいと思ったきっかけは?
最初に興味を持ったのは幼稚園の頃です。姉と弟が陸上をやっていた影響で、毎年1月に地元・群馬県でおこなわれる「ニューイヤー駅伝」を家族で見に行っていたことがきっかけでした。そこで、中継していたアナウンサーの方が選手の想いや背景をリポートし、より深くその魅力を伝えている姿に心惹かれて、伝えることに興味を持つようになったんです。
身近なスポーツが今の夢に繋がったんですね。
小さい頃からの憧れに加え、父から「表に出る仕事も向いているんじゃない?アナウンサーとかどう?」と勧められたこともあり、高校の頃からは本気で考えるようになりました。私は好奇心旺盛なタイプなので、日々異なることに触れられるという点でもアナウンサーという仕事には魅力を感じます。
大学2年生の9月からアナウンススクールに通い始めたのですが、そこでは本物のアナウンサーの方々から直接ご指導いただけるので、実践的な学びが多いです。先生方は皆さん爽やかで人柄も素敵で、「私もこんな風になりたい」と思わせてくれます。
スクールで学ぶ中で大変だと感じることははありますか?
急に意見を求められたり、実況を振られたりしたとき、その場ですぐに対応できないといけないことです。「こういう風に話した方が良い」という傾向はあるのですが、明確な正解がないので難しいなと感じます。
例えば、ある日の授業では、写真を渡されて、その場で状況を説明する課題がありました。外国人の子どもが大きい船をロープで引っ張っている写真だったんですけど、それが何を表しているか分からなくて……。でも、空の色や国を予測して、心の中で大焦りしながらも必死に状況を説明しました。
リポートであれば、匂いや感触、食感、色などの状態や、それに対して感じたことなどをできるだけ鮮やかに表現し、言葉だけで想像がつくようにしたいなと思っています。意識して一つひとつ丁寧に言葉を紡いでいくうちに、以前よりは言葉が出てくるようになったかなと感じます。
将来はスポーツ中継にも挑戦したいですし、ニュースもバラエティも幅広くこなせるアナウンサーになりたいです。
アナウンサーになるという目標に向けて他に取り組んでいることはありますか?
アナウンサーはミスコン出身の方が多いと思い、ミスサークルコンテスト2025に出場中です。
最初はSNSで誹謗中傷されたらどうしようとか、難しそうだから少し様子見でやろうと思っていたんです。でも、ファンの方が温かいコメントで応援してくださったり、ライブ配信やプロフィールの書き方などをアドバイスしてくださったりして、想像以上に優しい世界でとても楽しく活動できています。
ミスコンに出場してプラスになったなと思うことはありますか?
被写体として撮影してもらえる機会ができたことで、自分の魅せ方が以前よりも分かるようになってきたと感じます。それと、配信で頂いたさまざまな質問に答える中で、言葉の使い方や情報の伝え方が以前よりも上達した気がします。
私は粘り強くて、諦めない性格が自分の強みだと思っているので、アナウンサー就活もミスコン活動もどちらも全力で頑張っていきたいと思います!
作っては壊して、より良いものを追求しながら磨く創作ダンスの魅力
大学生活で力を入れていることを教えてください。
大学では文教育学部芸術・表現行動学科の舞踊教育学専修プログラムというコースに所属し、今は8月に神戸で開催される「全日本高校・大学ダンスフェスティバル」に向けて創作ダンスに励んでいます。このコースは学年で15人しかおらず、みんな家族みたいな存在なんです。
そんな珍しいコースがあるんですね! ダンスを始めたきっかけは何だったんですか?
母が女の子を生んだらバレエをさせたいと思っていたようで、地元のバレエ教室の発表会に連れて行ってくれたことがきっかけです。そこで可愛い衣装を見て、「私も着てみたい!」と思い、4歳からバレエを始めて現在まで続けています。
17年間も続けているんですね!かなり本格的な環境で学んでいたのでしょうか?
小学校4年生までは週2〜3回のレッスンでしたが、それ以降は週6になり、平日は17時〜23時半、土日は9時半〜20時くらいまで、元旦もレッスンがある厳しい教室でした。中学の頃はフランスやモナコ、カナダに短期留学したり、コンクールにもたくさん出場していて、全国で3位に入賞したこともあるほどバレエに打ち込んでいましたね。
先生や親の期待にも応えたい気持ちもあり、一時期はプロになって海外で踊りたいと本気で思っていたこともありました。結果的に、コロナで海外に行くことが難しくなったことや。怪我をしたことでその道は絶たれてしまいましたが……。
それは悔しいですね。でも、大学でまた踊りの道を選んだのですね!
高校1年生の時に担任の先生から「舞踊教育学コースがあるんだけど受けてみない?」と言われて、学問としてバレエやダンスを学べることを知って興味を持ちました。
大学ではどんなことを学んでいるんですか?
バレエ以外にも、民族舞踊や解剖学、運動生理学、ダンスセラピーなどを研究したり、実技では日本舞踊やバリ舞踊、モダンダンスなどを踊ったりもします。理論的にダンスを理解することで、踊るのがより楽しくなる気がしますね。
それと、私が通っていたバレエスクール出身でプロになった方の中には、怪我が原因で辞めてしまう方も多かったんです。だからこそ、どうすれば怪我を防ぎ、長く続けられるのか、身体のことまで学べることは、とても意味のあることだと感じています。
ダンスフェスティバルに向けた作品作りについて教えてください。
ほぼ毎日出場メンバーで集まり、衣装や振り付け、構成、照明など、すべて自分たちで考えて練習をしています。特に振り付けは全員で意見を出し合いながら決めるため、一致することは少なくて、作っては壊してを繰り返します。最初に作った振り付けがそのまま残ることはなく、より良い魅せ方を追求して毎日新しいアイデアを考えて新しい振り付けを試していき、本番当日まで試行錯誤を重ねていきます。創作ダンスは技を見せるというより、動きの背景にストーリーや脈絡を持たせる必要もあるのが面白い点ですね。
作品のアイデアはどこから生まれるんですか?
日常のちょっとした疑問や気づきからインスピレーションを得ることもあります。4月の卒業公演では、「欲しいものを追う大人は滑稽じゃない?」という考えから振り付けを作ったり、社会問題に結びつけた作品を作ったこともあります。
ふと感じたことを踊りに落とし込んでいくんですね!ここまで続けてこられた理由は何でしょう?
とにかくダンスが好きだから、そして大学では尊敬できる仲間にたくさん出会えたからですね。自分では思いつかないアイデアを持ってきてくれる人や、自分にはできない動きができる人がいて、いつも刺激を受けています。他の学生より忙しい生活かもしれませんが、毎日飽きることはないですね!
最後に、同じコースを受ける受験生へ一言メッセージをお願いします!
通常の試験に加え実技試験もあるので、科目が多くて大変かもしれませんが、諦めないで目指してほしいです!好きなことを追い続けることには絶対に価値があると思います!
美学生プロフィールProfile
担当カメラマン・インタビュアーCameraman & Interviewer

山本 貴一
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