美学生インタビューInterview
事前審査での悔しさをバネにグランプリを受賞!
都島さんは2024ミス・ジャパンでグランプリを受賞しましたね。出場したきっかけは何だったんですか?
全力を注いで、何かをやり遂げる経験がしたいと思ったからです。
私は小学生から高校3年生までは地元の合唱団で活動し、地域の人に笑顔を届けられることにやりがいを感じていました。ただ、大学生になってからはやり切ったと言えるほどのことがなかったので、毎日自分の全力を注ぎ込めるようなことに挑戦したいと思ったんです!
そこでミスコンへの出場を選んだのはなぜですか?
ミスジャパンは、全国規模で自分の考えを発信できる場であり、自分に対して挑戦できる機会だと思ったからです。大学生活は何もしなくても楽しく過ごせるので、自分のやりたいことや社会のために何かしたいという思いを忘れてしまいがちだったんです。でも、ミスジャパンは「自分は何を思っていて何がしたいんだろう?」と自分自身と向き合うことから逃してくれませんでした(笑)
都島さん自身も何か発信したいことがあったのでしょうか?
幼い頃に地方の教育格差について疑問を抱くことがありました。私は幸いなことに勉強をさせてもらえて大学にも進学できましたが、実際に身近でもっと勉強したいのにままならなかった人がいたということもありました。
なので、私が香川県出身の慶應生としてミスジャパンのグランプリになることで、未来を担う子どもたちや地元の子たちに、大学生ってこんな挑戦もできるんだ!と選択肢の一つとして知ってもらえたらと思ったんです。
社会的な問題に対する発信の場として出場を決めたのですね!オーディションの過程についても教えてください。
約4000人の応募者の中から書類審査を通過した人がオーディション審査に参加し、その後、各都道府県の代表者となった39人が事前審査を含む合宿に参加し、最後に本番の大会に出場するという流れです。
合宿審査の参加者は、18〜30歳くらいまでで年齢や職業はさまざまだったのですが、場慣れした雰囲気の方も多く、既にウォーキングが上手だったり、合宿の授業以外の時間も自主練やスピーチの添削などを頑張っていて、コンテストへの熱意の高さを感じました。
その時の都島さんの気持ちはいかがでしたか?
事前審査ではシード権を得られず、落ち込んでいました。光るものがある人はシード権を獲得すると思っていたので、選ばれなかった私はもうダメだと思ってしまったんです。
ただその当時を振り返ると、反省点もありました。本番のようにドレスを着てウォーキングをした後にスピーチをしたのですが、緊張しすぎて考えていた言葉が飛び、時間がオーバーしてしまったんです。
なので、その失敗をバネに無駄を削ぎ落として30秒という限られた時間内で印象を残すことを意識し、当日のスピーチ内容を考え直しました。また、歴代のグランプリ受賞者のスピーチの動画を拝見し、選ばれる秘訣を自分なりに分析しました。
事前審査での悔しさをバネに挑んだ本番はどうでしたか?
やはりプレッシャーがありました。でも、もしここで結果を残せなくても、私は頑張ったしやり切ったんだと思えた本番でした!
本番では1次審査のウォーキング、2次審査のスピーチのあと、選ばれた5人で最終審査の質疑応答に臨みました。質疑応答では、事前に100問以上ある過去問をもらって回答を考えていたのですが、倒れそうなくらい緊張しましたね。
ちなみに「あなたは10年後にどこで何をしていますか?」という質問に対して、「アナウンサーとして、日本中にニュースを届けています。」と答えました。
グランプリに選ばれた時はどんな気持ちでしたか?
受賞後のスピーチで本当はもっと伝えたいことはあったのですが、もはやどんな言葉も出ないくらい自分がミスジャパンという称号を背負うことに、とにかく驚きました。ですが、すぐに気持ちを切り替えてこれからさらに頑張ろうと覚悟を決めました。
グランプリ受賞後、印象的なことはありましたか?
香川県代表のグランプリとして、香川県民と交流する会で香川県知事とお話しさせていただいたことです。それと、地域で開催しているイベントの司会や、名産品を販売するイベントにも出演させていただいています。
改めて、この経験を通じて世間にどんな影響を与えたいと思っていますか?
何か行動することで、新しい道が開かれるかもしれないという希望を与えられたらいいなと思っています。自分より年下の方々に、大学に入ったらいろいろなことを学べて、こんなコンテストにだって挑戦できるんだという気づきを得るきっかけにしてもらえたら嬉しいですね。いつか学ぶ権利について、地域のアリーナで開催するイベントでスピーチもしてみたいです!
将来の夢のためにテレビ業界に関する知識やスキルを習得中!
大学生活では他にどんなことに取り組んでいますか?
テレビのキー局3社でのアルバイトや、大学での放送研究会の活動などに励んでいます!
それぞれ、始めたきっかけを教えてください。
テレビ局については、将来の目標としてアナウンサーを考えているので、放送の裏側に迫って知識を増やしたいと思ったからです。いつであっても信頼できる情報収集ができる身近なメディアといえばやはりテレビだと思います。
ちなみに担当業務はAD、メディアのインポート作業、CMへの出演と3局とも別のことをしています。あえて絞らずに様々なポジションを経験することで、自分の興味関心を深く知れると思ったんです。
テレビ局で幅広い業務を担当する上で、何か発見したことはありますか?
ビデオオンデマンドが見れるアプリやネットCMなど、ネット進出に力を入れているということです。テレビ局も時代の変化に合わせて新しいことをしているので、自分も今までやっていないことにも挑戦して世の中のニーズに応える仕事をしたいと思いました。
放送研究会はどうして始めたんですか?
入学式や卒業式や学外のイベント司会などを担当していて、重要な役割を担っている業務に興味を持ったからです。また、将来の仕事を見据えて、伝えることについて学べる場に身を置きたいと思ったのもあります。
現在はアナウンス室長として、アナウンス講習会を開いて後輩に発声練習や原稿読みなどのアナウンス技術や、司会をするにあたって気をつけることなどを伝え、みんなの夢への気持ちを高めるお手伝いをしています。
教える立場として活躍しているのですね!原稿を読む上で意識していることはありますか?
ただ文章を読むのではなく、内容に合わせて抑揚をつけたり、声のトーンを変化させたりすることです。悲惨なニュースのときは落ち着いて、明るいニュースのときは「このようないいことがありました!」と情報を正確に伝える、ということを意識しています。私は年齢の割に声のトーンが落ち着いていると言っていただくことがあるので、緊迫感のあるニュースを読むのは得意かもしれません。
それと、普段から分からないことはしっかりと調べて背景まで知っておくようにしています。
ニュースの読み手になった時に、内容をしっかりと理解していることで、より正確で聞いていて安心な情報をお伝えできると思うんです。
最後に、今後への意気込みを教えてください!
ミスジャパンや放送研究会での活動などを通じ、緊張する場面をたくさん乗り越え、みんなで成長していこうと周りを巻き込んで活動してきました。この経験を活かしてアナウンサーとして、みんなで一つの番組を作り上げていけたらと思っています!