美学生インタビューInterview
塾講師のアルバイトでは生徒のメンタルケアを担当!
塾講師のアルバイトを始めたきっかけを教えてください。
私自身が受験期に辛い出来事があったり、国公立の受験に失敗したりしたので、その経験を還元して同じように苦しんでる生徒たちを助けたいと思ったからです。
辛い出来事というのは?
受験期に母の脳の病気を患って入院してしまったんです。手術をしたら回復するものだったので良かったんですけど、初めての経験だったのですごく不安で……。勉強に必死にならないといけない時期だと理解しつつも、集中できない自分がいました。お弁当もいつも母が作ってくれていたのですが、父が代わりに冷凍食品を使って作ってくれたりして申し訳なかったですね。
それは大変でしたね……。
受験も就活もそうなんですけど、私、集中するとそれだけしか見えなくなってしまうことが多くて、ずっと勉強しておかなきゃいけないという暗示にかかっていて、息抜きの時間も作らなかったんです。
塾ではそんな自分の辛い経験や失敗談をネタにして生徒たちに喋っています。センター試験の英語科目で問題を後ろから解き始めたら難しすぎて撃沈した話なんかもよくします(笑)
苦い経験があるからこそ生徒に寄り添えるんですね。
勉強を教えるのはもちろんですけど、精神面を支えることを重視しています。特に女の子はメンタルが不安定になって塾で泣いちゃう子もいるんですよ。自分の担当じゃない子も苦しんでいたら話を聞いてあげます。メンタルケア担当みたいな感じです。
とにかくポジティブな言葉をかけることを意識して接していますね。志望校を下げることはさせないし、「いけるいける!」の一点張りで励まします。
やり甲斐を感じた瞬間はありますか?
合格した時は自分ごとのように嬉しいですし、いつも無口だった男子生徒がハンカチとお菓子のプレゼントをくれた時はぐっときたし、可愛いな〜って思いました。
やっぱり生徒の人生の大事なイベントに携わって応援できているという感覚が一番のやり甲斐ですね。大げさだけど、その子の人生を良い方向へ導いてあげるというか、責任感の大きな仕事だし、ちゃんとしないとあかんなって思います。
松下さんは現在4回生ですが、卒業後はどのような道へ進む予定ですか?
コンサルティング会社に就職します。まだ配属は決まっていないのですが、教育機関のコンサルティングを担当する部署があってとても興味があります。
私自身、1回生から塾講師として働く中で、先生の負担がすごく大きいなというのを感じていました。先生側の精神状態は子どもたちにも伝わってしまいますし、先生の負担を減らして、もっと生徒との時間を作れるようなお手伝いをしたいなと思っていたんです。教育機関のコンサルティングの部署であれば、その課題について触れることができるかもしれない!なんて考えています。