姫子（神奈川県立保健福祉大学）「髪を切って人生が変わった！？SNSでバズったショートヘアの医療系美学生」

ショートヘアに変身した動画は数百万回再生を記録！

姫子さんはSNSに投稿された動画がすごくバズってますよね！

ずっと伸ばしていた髪をヘアドネーション目的でショートカットにするという動画を美容師さんがアップしたところ、再生回数が数百万回まで行って、それをきっかけに自分のSNSのフォロワーが一気に増えました！もともと撮影会モデルからスタートして気楽な気持ちで活動していたので、ここまで伸びたのは私自身も驚きました！

どうしてヘアドネーションをしようと思ったんですか？

私は血が少なくて献血ができないんですよ。そこで、代わりに何かで貢献できないかと考えた時、褒められることの多い髪質を活かせるかなと思ってヘアドネーションをすることに決めたんです。

そうだったんですね！ちなみに今、再生回数はどれくらいなんですか？

今まで自分で上げていた動画は多いものでも数万回だったのですが、髪を切った動画は、YouTubeのショート動画は487万回再生、インスタグラムのリールでは523万回再生などもあります！周りの友達から「SNSのおすすめに出てきたんだけど！」って言われることもありますね（笑）

実は中学高校時代もバレーボールをやっていてショートだったので短い髪はお気に入りだったんです。ヘアドネーションのためだけに伸ばしていたので、切って良かったです！

そもそも撮影会モデルを始めたきっかけは何だったんですか？

偶然立ち寄った埼玉のダイソーで、知らない男性に「そのリュック素敵ですね。綺麗だから是非、写真を撮らせてくれませんか？」と声を掛けられたことです（笑）

怪しいと思いつつもとりあえず連絡先を交換し、しばらく連絡を取ったりその方のホームページを見たりしていて、プロのカメラマンの方だと分かってからは何度か作品撮りに参加するようになり、その方の勧めもあって昨年の10月から撮影会モデルを開始することにしました。

きっかけが独特ですね（笑）でも、ひょんなことから撮影会モデルを始め、動画がバズったことで有名になり、と良いことづくめですね！

実はSNSでバズったおかげでお仕事の依頼も増えたんです。この前は、福岡テレビの、都内の美容室や痩身エステ、スムージーのお店などを巡る企画の美容室のシーンにカットモデルとして出演しました。この時は特に喋ることはなくニコニコしているだけで大丈夫だったので緊張せずにできたと思います（笑）

あとは、MV出演の仕事もこれまでに2本ありました！撮影を繰り返し経験していくうちに演技にも興味が湧いてきてやってみたいと思っていたので、依頼が来た時は嬉しかったですね。

1作目は『gum-9』というバンドのMVで、実はこれはボーカルの方から直接インスタグラムのDMで依頼が来たんです。歌詞は男性視点で、元カノが忘れられないけどとりあえず他の女の子と付き合ってみたという内容なんですけど、MVではその男性は出てこなくて、私がその中途半端に付き合われている女の子役として1人で出演しています。

なんだか切ない内容ですね。表現は上手くできましたか？

歌詞を聞いてその意味や状況をよく想像しながら挑みました。笑顔の方が得意なのでデートシーンは普通に楽しくできたのですが、悲しい表情は難しくて、後から映像を見た時に、正直もうちょっと上手くできたかもなとも思いましたね。でも、最初にしては上手くできたんじゃないかなと思います！

2作目も1作目と同様に結局フラれるというような子の役だったのですが、今回は1作目とは異なって相手役がいたんです。デートシーンの時など、相手の方の適応力がすごくて勉強になりました。

お仕事を通じて色々な経験ができたんですね！心境に変化はありましたか？

もともとポジティブな方ではあるのですが、自己肯定感がさらに高くなった気がします。褒めていただく回数が増えたことで、昔から兄弟にぞんざいに扱われていたのですが、それも流せるようになったし、SNSに毎日数件来る求婚依頼にも慣れてた気がします（笑）

もちろん、まだまだコンプレックスもあるんですけど、褒められることが増えたおかげで、「そうなんかな〜！なるほどね〜！」と思えるようになって（笑）自分自身に満足できるようになった気がします！

自分の強みが活かせる就職先も、出会ったきっかけは意外なところに……！

大学では何を学んでいるのですか？

保健福祉学部リハビリテーション学科理学療法学専攻で、リハビリの勉強をしています。

私自身は小学校で野球、中高でバレー、そして兄弟や父、叔父はアメフトと、自分も周りもずっとスポーツをやっていたんですけど、兄弟が怪我をした時に父がテーピングをしていたり、それを参考に私も友達にやったりしていくうちに、怪我に関することに触れるのが身近になって興味を持つようになったんですよね。高校の先生に勧められたこともあって今の大学に進学することになりました。

怪我という切り口で進学先を探したんですね。

でも、実際に大学に入ってみたら怪我に関することは意外とやらなくて、高校時代に想像していた勉強とは異なりました（笑）リハビリといっても脳卒中や半身麻痺のリハビリなど、内部障害に関することが多かったんです。

具体的には1年生は解剖学、生理学、臨床医学などの医療に関する様々な知識を座学で学び、3年生の3月以降は理学療法士を目指すために実習に行って実践的に学びました。大学は実習も課題も忙しくて、朝から夕方まで授業で予定がいっぱいでした。

なんだかとても難しそうです。実習はどうでしたか？

解剖学を学んで身体の仕組みを理解した上で、半身麻痺のときの立ち上がり方や介助の仕方、リハビリの促通の仕方などの体の治し方を実践的に学びました。でも、正直に言うと結構苦手な分野で、もっと人と会話ができるようなことの方が性に合っているんじゃないかと気づいたんですよね。

なので就職先は病院以外がいいと思い、全く別の視点から探そうと思っていたら……ちょうどインスタグラムのDMで作業療法士の方が、「こんなに活躍してる理学療法学生はいない。」「僕にお手伝いできることがあれば、就職先など紹介しましょうか？」と言って今の就職先の方に繋げてくれたんです！

お仕事の依頼だけでなく、就活もDMで、ですか！？

こんな就活の仕方もあるのはびっくりですよね（笑）同じ職種で親近感を持ってくとれたみたいで、この方以外にも就職先としてクリニックを紹介してくれる話があったんです。

おかげで、整体と個貌術（こがおじゅつ）という施術をおこなう整体院に就職することが決まりました。個貌術というのは、色々な研修から得た経験やライセンスを活かして独自に編み出した、個々に合わせて顔の形を整える技術なんです。

大学で学んでいた理学療法と美容はなかなか結びつかないのでこういう道に進む人は本当に稀みたいで、教授に「大学が設立されてから17年間で、病院や有名な整形外科クリニック以外に就職するのは初。」「前代未聞。」などと言われました（笑）

そうなんですね（笑）でも、楽しそうですよね！

解剖学などの大学で学んだ知識も活かせるし、美容という、モデル活動をしていく中で興味が湧いた分野のことなので、自分の強みを活かせる場なんじゃないかなと思っています。

研修会などへの参加補助など、勉強する環境も整えてくれているし、社員の方もやりたいことを全部やらせてくれるとおっしゃっているので、それを活かしてたくさん学んで、お客さんに要望を言われたときに何でもできる人になりたいですね。

このお仕事ではSNSで集客をするので、モデル活動などを活かしていきたいですし、MVのお仕事や就活でもあったように、人との繋がりを大切にして春からのお仕事に取り組んでいきたいです！