美学生インタビューInterview
修学旅行でフジテレビへ 母校の先輩に憧れ
アナウンサーを目指しているそうですが、きっかけを教えてください。
高校2年生の時に修学旅行でフジテレビに行く機会があったんです。私の通っていた高校の卒業生にフジテレビアナウンサーの井上清華さんがいらっしゃって。
2015年のミス青学に出てらした方ですね!
はい。その縁かなにかで、職業体験プログラムとしてフジテレビの実際の放送に使われているスタジオに入らせてもらえて、そこで番組作りを体験することができたんですよ。
『めざましテレビ』の「きょうのわんこ」ってコーナーあるじゃないですか?あれを作ってみようということで、生徒がそれぞれディレクターやタイムキーパー、カンペ出しなどいくつかの役割にわかれて、その時、私はアナウンサーを担当したんです。
体験してみてどうでしたか?
カメラ目線で原稿を読むのがめちゃくちゃ難しかったです。でも、完成した時はすごく達成感がありました。番組ってこういう風に作られてるんだって知ることができたし、アナウンサーも裏方のスタッフさんもすごいなと改めて感じました。井上清華さんとも実際にお会いしてお話を聞いて、「私もアナウンサーになりたい!」という気持ちが強くなりましたね。
井上清華さんの印象はどうでしたか?
華やかで、凛としていて、綺麗で、可愛くて……本当に憧れ!って感じでした。どういう高校時代を過ごしたかとかも聞くことができて、親近感が湧きましたね。
アナウンサーになるために今、何か取り組んでいることはありますか?
大学生活の中で何か「これをやった」と言えるものが欲しくて、1回生の時にラクロス部に入ってマネージャーをすることにしました。
兄が東京の大学でラクロスをやっていて試合もたまに観に行ってたんですよ。ラクロスって大学から始める人が多いスポーツなので、スタッフとして支えられたらいいなという気持ちがあって。
でも、部活が忙しすぎて、今はもう辞めてしまったんです。
そうなんですか!毎日部活があったんですか?
いえ、週2日は休みがあったんですけど、私たちの部は監督やコーチがいなかったのでマネージャーやトレーナーがプレイヤーたちを引っ張っていくみたいな感じだったんですね。だから、オフの日も練習や試合のことを考えることでいっぱいいっぱいで、アナウンススクールに通う時間とかもまったく確保できなかったんです。
1月がオフシーズンなんですけど、その時に自分の進路を改めて考えて「このままじゃダメだな」って思って辞めることを決心しました。それで、今年の3月からアナウンススクールに通っています。
スクールではどんなことを学んでいるんですか?
発声とか喋り方というよりは、就活対策がメインです。面接で何か聞かれたときにぱっと自分の意見を具体的な言葉で話せるようになる練習をしています。
訓練する中で、何が自分にとって課題だと感じますか?
他の人たちはアナウンサーになりきって明るく喋ることができるんですけど、私はいつも通りのテンションで話してしまうというか……(笑)今、スクールの授業が対面じゃなくてオンラインがほとんどなんですよ。画面越しだから余計に伝わらないのかも知れないです。よく先生に指摘されます。
なりきって話せない原因って何なんでしょう?
私、性格が男っぽくて、話し方とかもあまり女性らしくないんですよね。普段から意識していたらいざというときもきちんと話せると思うんですけど、スイッチが入ってないときはダラダラした感じで喋ってしまうんです。
最近、実家の母と毎日電話をしているんですけど、「もっとこうしないと!」って注意されます。日頃から振る舞いに気をつけて改善していきたいですね。
まだ2年生なので、これからの努力次第ですね!
大学も対面授業が増えてきて忙しくなってくると思うんですけど、一日一日を大切にして後悔のない1年にしたいです。
タイムを伸ばすポイントはしんどいときでも足を止めないこと
高校以前はどんなことをやっていましたか?
小学1年生から高校まで陸上をやっていました。小学生の時はスポーツクラブで、中学高校は部活で汗を流しました。
始めたきっかけは?
もともと兄がやっていて、付き添いで練習を見に行ったら「お前もやらんか?」って監督に誘われて、いつの間にか始めてたみたいな感じです。
当時はバレエ、水泳、ピアノとか他にも色々と習い事をやっていて、どれも自分がやりたくてやっているわけではありませんでした。陸上に関しても「楽しい」とも「しんどい」とも思わず、ただ走ってるだけって感じだったんです。
でも、中学に上がる時に何の部活に入ろうか考えた時に、当時陸上で結構良い成績を出していたこともあって他の習い事を辞めて本格的に陸上に取り組もうってことになって、そこから少しずつ意識が変わっていきました。
部活は厳しかったですか?
そうですね、私は主に長距離をやっていたんですけど、ほとんど毎日走っていたと思います。一日走らなかっただけで体力が落ちてしまうので部活がオフの日でも自主的に走ってました。練習がしんどすぎてメンタルを保つのが難しかったですね。
陸上の長距離ってどんな練習をするんでしょう?
例えば3000mの大会を控えていたら、練習ではそれよりも長い距離を一定のタイムで続けて走る練習をしていました。冬の時期は駅伝をやってたんですが、大会がおこなわれる場所に行って「タイムトライアル」と呼ばれる実際のレースを想定した練習もやっていましたね。
タイムってどうすれば縮めることができるんですか?
やっぱりしんどいときに足を止めない、スピードを落とさないっていうのが一番力がつくポイントじゃないかと思います。みんなきつくなったらペースを落としてしまったり、固まって走っていてもグループから離れてしまったりするので、そういうときにどれだけ食らいつくかでタイムは縮まると思います。
中3の時はキャプテンをやっていたので、その時は諦めそうになっている子がいたら後ろにまわって背中を押してあげたりしていました。
成績はどうだったんですか?
個人ではジュニアオリンピック大会に出場、中国地方5県が集まる大会の800mで8位入賞、チームでは駅伝で県大会2位になりました。
すごいですね!高校時代は?
実は、高1から高2に上がるくらいの時期に部活は辞めたんです。小学校も中学校も部活ばかりでまったく勉強に取り組んでこなかったので、いい大学に行くために勉強しなきゃって思って。アナウンサーになりたいって気持ちもあったので高校時代は気持ちを切り替えて机に向かって勉強に集中しました。
陸上を辞めてまで目指した夢なんですね!最後に、将来はどんなアナウンサーになりたいか聞かせてください。
バラエティ番組に出て面白いコメントが出来るアナウンサーになるのが目標です。友達から「面白いね」とか「変わってるね」って言われることが多いので(笑)真面目な報道番組とかよりもちょっとコメディー要素のある方が私には向いてるんじゃないかなって思います。